東南アジアのハーブを学ぶ

コリアンダー
Coriander
【 学 名 】 Coriandrum sativum L.
【 科 名 】 セリ科
【使用部位】 果実、葉、茎、根、花
【主要成分】 精油(リナロール、α-ピネン、カンファー)、フラボノイド
【 作 用 】 消化機能活性化、駆風(腸内のガスの排出)
【 適 応 】 消化不良、食欲不振、便秘
健康や美容にうれしい成分を含む東南アジア料理に欠かせないハーブ
コリアンダーは中国語では「香菜(シャンツァイ)」、タイ語では「パクチー」と呼ばれ、地中海沿岸部原産と推測されています。日本ではタイ料理やベトナム料理に用いられるイメージがありますが、原産地に近い中東やアフリカをはじめ、中央アジアや中南米の国々でも多く食されているハーブです。
フレッシュな葉や茎は独特の香りをもち、料理の仕上げにトッピングしたり、炒めものやサラダ、サンドイッチなどに加えたりして料理にアクセントを添えます。また、特に香りの強い根の部分は、肉料理や魚料理の風味づけや臭み消しに使われます。
一方、乾燥させた果実(コリアンダーシード)は柑橘系の甘くスパイシーな香りをもち、カレーのスパイスの1つとして欠かせません。その他にも、スープ、煮込み料理、肉や魚のグリル、焼き菓子、ピクルス、薬酒などに広く利用されています。
コリアンダーは消化器系に働きかけるハーブといわれ、食欲不振や胃もたれ、便秘などに効果が期待できます。ビタミンやミネラルなど健康維持に欠かせない栄養素や機能性成分も豊富なので、毎日の食事に意識的にとり入れるとよいでしょう。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第76号 2026年6月
