非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、アルコール摂取が少ないにもかかわらず肝細胞に脂肪が蓄積する疾患であり、世界人口の約25%、日本の健診受診者でも約30%に見られる。
はじめに 生体リズムは時計遺伝子と呼ばれる転写因子群によって周期的に制御を受けている。時計遺伝子の発現変化は睡眠障害や生活習慣病の原因となることが指摘されている。近年24時間いつでも光が受容できるようになり、社会的な時差ボケが問題視されて・・・
1.はじめに トウガラシの主成分カプサイシンによる感覚「辛み」は人間の食の歴史に大きな意味を持つ。辛みは味覚ではなく、痛みである。こうした辛みや痛みに関して、受容体の分子実体が長らく不明のままであったために分子レベルでの研究が進んでいな・・・
1.はじめに 独特の香りで知られ、私たちにも馴染み深いドクダミ(学名:Houttuynia cordata Thunb)は、生命力が非常に強く、日陰でも旺盛に生育する植物です。古くから生活の中で広く利用されてきたこの植物は、地域ごとにさ・・・
多くの人にとってたばこは重要な嗜好品であり、喫煙者も多く、男性では20%を超える。(「国民健康・栄養調査」令和5年分)しかし、昨今の健康意識の高まりから、たばこの喫煙率は減少傾向にある。今回は、禁煙をサポートするニコチン製剤とミント飲料との薬物相互作用検討した研究報告である。
はじめに ショウガは漢方薬を構成する生薬として使われています。日本においては、生姜(ショウキョウ)とはショウガZingiber officinale Roscoe (Zingiberaceae)の乾燥根茎であり、生のショウガを乾燥させる・・・
ホーソン(Crataegus monogyna、セイヨウサンザシ)は、ヨーロッパで古くから心機能サポートに用いられてきた植物であり、その標準化抽出物であるWS® 1442は、欧州の複数国において、ニューヨーク心臓協会(NYHA)分類ステージIIの慢性心不全に対する植物性医薬品として登録されている。
高齢者や妊娠、小児、原疾患などの層別により、体内薬物動態が変動し、メディカルハーブとの相互作用も特異的に変動することが考えられる。今回は、肝臓・腎臓機能の低下、水分量・脂肪量の変化、複数の薬を併用することによるポリファーマシーのリスクの高い高齢者における、メディカルハーブの相互作用を検討した研究報告である。