MONOGRAPH PLUS

モノグラフ+

さまざまなハーブの効果や歴史などをここではご紹介します。
日本のハーブ #47 クセキ(狗脊)は二種のシダ

クセキ(狗脊)は、犬の背と書き、『神農本草経』の中品に記されている生薬である。『本草綱目』を書いた李時珍は「狗脊に二種ある。一種は根が黒色で狗の脊骨のようなもので、一種は黄金色の毛があって狗の形のようなものだ。いずれも薬用になる。その茎は細く、葉は大葉蕨に似ており、貫衆カンジュウ・・・

2021.04.04
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(8)
喜びのレシピ

中世の修道院では、Ora et labora(祈り、働く)というベネディクトの戒律にそって自給自足の生活でした。連載第6回で食養生として断食をご紹介しましたが、修道士は毎日食事を摂り、一日1回でも、昼・夕食2回でも体調にあわせ、料理も2品、果実や野菜を1品さらにパンがつくと定めら・・・

2021.04.03
亜熱帯からの花便り(8)
南の島の蝶と花たち

八重山諸島は花の島として知られていますが、内地とは異なった昆虫の多い地域としても知られています。特に蝶の仲間は160種以上が確認されており、採集マニアの来島も多く、台風の後などには近くの台湾やフィリピンから風に乗って飛来する蝶などが見受けられ、西表島などでは台風通過後に補虫網を持・・・

2021.04.03
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(7) スパイスとワイン

ヨーロッパで愛されたスパイスワイン ドイツのクリスマスマーケットの素敵な陶器の飲み物はグリューワインと呼ばれるスパイス(ハーブ)ワインで、シナモン・クローブ・オレンジとレモンの皮などを漬け込んだワインを温めたものです。器を持って行くとそこに入れてくれたり、容器代を返してくれたりす・・・

2021.03.19
亜熱帯からの花便り(7):お米を炊いた時のような香りをもつハーブや、果実を割るとこぼれ出るキャビアのような粒をもつ果物

南の島独特の新しいハーブや果物 石垣島は年間平均気温24°Cの亜熱帯の気候です。ここ数年は最高気温34°C前後、最低気温が15°C前後で推移しています。年に1〜2度10°C前後まで下がることがありますが、その時には早朝からリーフ(環礁)の中で凍えて大きな魚が浮きます。陽が昇って暖・・・

2021.03.17
日本のハーブ #46 ホソバヤマジソ(セキコウジュ)

はじめに 1997年、岡山文理大学の古谷力らは、天然抗菌素材の開発研究で、抗菌作用が最も強かったのが、ホソバヤマジソであり活性本体は精油のチモールと報告された。ホソバヤマジソMosla chinensis Maxim. は、日本に分布するシソ科の植物で、環境庁のレッドデータブック・・・

2021.03.16
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(6) ヘルスケアとしての摂食断食療法

はじめに 聖ヒルデガルトの生きた時代は十字軍の進軍による戦乱と、冷害などによる飢饉。そして病をケアしていたのは修道院医学でした。今でも、修道女のイラストが描かれたメリッサ精や修道院製のカモミールクリームなどをドイツの薬局で購入することができます。修道院に伝わる「癒し手で医師である・・・

2021.01.23
カミツレ(カモミール)と鎮静・不眠

現代社会における様々なストレスによる精神の緊張は、過敏性腸症候群などの心身症や不眠症状などのストレス障害を引き起こし、日常生活に支障を来す。特に不眠症状は、現在日本において5人に1人が抱えており、不安障害やうつ病などの中枢神経系疾患を発症する要因の1つとなることから、生活の質 (quality of life:QOL) の低下に大きく影響している。

2021.01.22
大地のささやきを聴く

はじめに 人は古くから病気や傷を治したり、痛みを和らげたりするために草根木皮などの身近な天然物を試してきました。数多くの天然物の中から永年の人体への使用経験を経て有効なものが取捨選択され、現代に伝承されています。その多くは、メディカルハーブとして医療に重要な役割を果たすと共に、食・・・

2021.01.22
亜熱帯からの花便り(1):本島で1月から始まる桜祭り「カンヒザクラ」

はじめに 東京から南へ2000km、石垣島は北緯24度の亜熱帯圏に位置します。年間の平均気温は25°C前後、近年は冬でも15°Cを切ることは少なくなりました。ハワイやフロリダ等と同じ緯度にあり、そのため熱帯の植物の多くが露地で栽培可能で、年間を通して緑に溢れ花が咲き乱れます。そん・・・

2021.01.21
チガヤとツバナ『茅花つばな抜く 浅茅が原のつぼすみれ 今盛りなり 吾が恋ふらくは』

はじめに 畑の土手に生えている銀色に輝く穂をツバナと教えられた。この穂をかむと甘いと感じた。この銀色の穂が、滑走路のわきの草原にたなびいているのをよく見かけた。ツバナはチガヤの花であった。ツバナとは地域の方言だと思っていたら、根茎が薬であり、穂も薬であると知らされた。根茎を日本薬・・・

2021.01.19
比較的新しい日本民間薬のアマチャ(甘茶)

メディカルハーブは自然からの贈り物 5 はじめに 日本には『古事記』や『日本書紀』、『風土記』などの記載から固有の薬物と加持、祈祷も含めた独自の医療システムが存在していたと考えられます。しかし、中国の優れた医薬学が導入されると日本固有の医療システムは失われましたが、幾つかの治療法・・・

2021.01.18
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(5) 病因と治療

毎日、新型コロナウィルスに関するニュースで世界の情勢が見聞きでき、ストレスが心配されます。一日も早い収束とご健勝を祈るばかりです。私の恩師、ペーター・ゲルマン先生も、WEBセミナーや PhytAroというFacebookページで自然療法のレシピを紹介しています。実際に植物に触れ、・・・

2021.01.16
#日本のハーブ 44 クサノオウ – ドオウレン その安全性と有用性

クサノオウの形態 初夏の薬草園に遠くから目立つ黄色い花がある。クサノオウである。ケシ科植物特有の茎を折ると黄色い汁が出る。 クサノオウは2年生、茎は分枝し、粉白色を帯び、多細胞の縮毛がある。高さ30〜80cm。茎や葉を折ると黄橙色の乳液が出る。葉は1〜2回羽裂、鈍頭、鋸歯か欠刻が・・・

2021.01.15
インドネシア伝統医ドゥクンと伝統医薬品ジャムウ

はじめに インドネシアは、東南アジアの島嶼部の大部分を占めており、スマトラ、カリマンタン、パプア(イリアンジャヤ)などの大陸にも匹敵する大きな島からサンゴ礁の小島に至る無数の島々から成っています。気候としては、国全体が東西に長くて赤道全体の10分の1以上に及んでおり、東南部のヌサ・・・

2021.01.09
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(4)樹木の書

私の恩師、ドイツの国家資格である自然療法士(ハイルプラクティカー)連盟副会長のペーター・ゲルマン先生は、森の治療家と呼ばれています。辻信一氏プロデュース「ヒルデガルト緑のよろこび」という映像作品にも登場され、何度も来日されています。先生はよく、「なぜ森は、今日もたくさんのハイカー・・・

2021.01.09
亜熱帯からの花便り(4):石垣島のハーブと島野菜

令和も2年目に入りました。亜熱帯の石垣島は地球温暖化の影響か、ここ数年最低温度が15°Cより下がることが珍しくなってきて、植物の生育にも変化が起き始めていす。 1月には既にテッポウユリやカクチョウラン花芽が膨らみ始め、翡翠葛ひすいかづらの花芽も日ごとに伸び始めています。少しずつ変・・・

2021.01.08
日本のハーブ 43 ハマゴウとチェストツリー

ハマゴウ類との出会い 筑波の薬草園に赴任して、園内で見かけた植物にニンジンボクがあった。葉がチョウセンニンジンに似ているので、ニンジンボクの名前がついたが、地中海産の植物にセイヨウニンジンボク(チェストツリー)がある。鎌倉の海岸には匍匐低木の植物にハマゴウがあった。この果実は蔓荊・・・

2021.01.08
植物エキスのフィルム「飲むマスク」

はじめに 私は、ハーブを専門領域にした研究者ではありませんが、医療に頼らない日常生活の工夫による感染予防へのハーブの利用について興味を感じています。医療においては、様々な局面で経口薬(「飲み薬」)が多用され、 胃腸を通過した後、有効成分が小腸から血管内に吸収され全身臓器に運ばれ効・・・

2020.12.29
美肌効果の高い身近なハーブ

肌によいハーブといえば……? 肌によいハーブというと、どのようなハーブが思い浮かぶでしょうか。代表的なところでは、豊富なカロテノイドにより皮膚や粘膜の修復作用のあるカレンデュラ(Calendula officinalis)、高い消炎作用により肌荒れなどの皮膚トラブルに使われるジャ・・・

2020.12.27
目の健康をサポートするメディカルハーブ

「 イチョウ 」【 学 名 】Ginkgo biloba【 科 名 】イチョウ科【使用部位】葉部【主要成分】フラボノイド(クエルセチン、ケンフェロール)、フラボノイド配糖体、ギンコライド、ビロバリド、2重分子フラボン(アメントフラボン)、ギンコール酸【 作 用 】PAF(血小板活・・・

2020.12.27
パンデミックの歴史とそこで用いられたハーブ

パンデミックとは、感染病の世界的大流行を意味し、紀元前より人々はペストをはじめとする「疫病」といくども戦ってきました。その様々な場面で、ハーブの活用を見受けることができます。 パンデミックの歴史におけるハーブの活用 1. ペスト医師と防護服 Plague Doctor &・・・

2020.12.25
ティートリーの植物学と栽培

今回は、ティートリーの特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 ティートリー(tea tree)はオーストラリア原産のフトモモ科(ラテ名:Myrtaceae、英名:myrtle family)メラレウカ属(Melaleuca)植物で、学名は Melale・・・

2020.12.25
健康管理に有効なメディカルハーブ

「 ドクダミ 」 【 学 名 】Houttuynia cordata【 科 名 】ドクダミ科【使用部位】地上部【主要成分】精油(デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド)、フラボノイド【 作 用 】利尿、緩下、解毒【 適 応 】便秘、吹き出物、高血圧、尿道炎、冷え、むくみ ・・・

2020.12.24
セントジョーンズワートの鬱に対する有効性

はじめに 私は精神科医として複数の医療機関で診療に携わっています。ハーブの専門家ではないのですが、以前手がけた総説論文が縁で寄稿の依頼があったため、この欄を担当させていただくことになりました。セントジョーンズワートという ハーブの効能や注意点について説明いたします。 セントジョー・・・

2020.12.17
秋のコンディショニングに有効なメディカルハーブ

「 バレリアン 」 【 学 名 】Valeriana officinalis【 科 名 】スイカズラ科(オミナエシ科)【使用部位】根部【主要成分】 精油(酢酸ボルニルなど)、バレポトリエイト【 作 用 】鎮静、鎮痙【 適 応 】不眠、神経興奮※科名の( )内に記載されているものは・・・

2020.12.17
亜熱帯からの花便り(2):八重山諸島

はじめに 日本西南端、北緯24度線上に浮かぶ八重山諸島は東京から2,000km、沖縄本島からも400km 離れており、年間平均気温24°C。年間降雨量も本島よりも多く2,100mm。その分、湿度が高く年間平均で72%と高温多湿の亜熱帯海洋気候の特性をもっています。そのため街中で見・・・

2020.12.17
日本のハーブ#41:メハジキ 民間薬から局方生薬に

はじめに メハジキは路傍の草で、民間薬として婦人病に用いるものと思っていたが、漢方薬に使われる 大切な薬草と知った。シソ科の植物である。生薬名は益母草:やくもそう、日本薬局方外規格(1989)に収載するために植物名を検討した。また、学名を記載するために参考にした日本植物誌(大井)・・・

2020.12.17
冬は虫の状態で、夏には草になる冬虫夏草トウチュウカソウ

はじめに 冬虫夏草は、鱗翅目りんしもく昆虫のコウモリガ科オオコウモリガの幼虫にバッカクキン科のフユムシナツクサタケ(冬虫夏草菌)というキノコの一種が寄生して、子実体(キノコの傘と柄の部分)が出たものを指します。冬虫夏草という奇妙な名前は以下の生態に由来します。冬の間にオオコウモリ・・・

2020.12.17
二十四節気七十二候 季節の植物を観察

薬用植物園見学会報告 in 宮城レポート 日程:2018年6月6日 場所:東北医科薬科大学附属薬用植物園 二十四節気七十二候 季節の植物を観察 昨年の秋と同様、東北医科薬科大学附属薬用 植物園で佐々木健郎教授の案内にて見学会が行われました。この日は二十四節気七十二候の芒種螳螂生(・・・

2020.12.16
亜熱帯から花便り #03石垣島の市街地から郊外へ・八重山の海

郊外の景観 今回は市街地から郊外へ出てみましょう。市街地から郊外へ出ると、道路際に大きな里芋のような葉をいたる所で見かけます。名前は「クワズイモ」。大きな鮮緑色の葉で観葉植物ではグリーンパラソルとしても売られているようですが、同じサトイモ科でもシュウ酸カルシウムを多量に含んでいる・・・

2020.12.15
健康で幸せに暮らせる砂漠の宝カンカ

はじめに ハマウツボ科ニクジュウヨウ属の多年生草本のカンカニクジュウヨウ(通称はカンカ)などの肉質茎を乾燥したものが漢薬のニクジュウヨウ(肉蓯蓉)で、滋養強壮、補精 薬としてインポテンツや女性の不妊症などの治療に用いられます。 カンカは、一般の植物とは異なり、ギョリュウ科の低木タ・・・

2020.12.15
クチナシ – その2

はじめに 石垣島で採集したクチナシの果実は赤熟しておらず、緑のままであった。この種をまくとほとんどが発芽して、緑の葉が出そろった。一年間温室で栽培し、屋外で栽培すると約20cmに育ったが、冬の寒さで、みな枯れてしまった。筑波で採取した種からのものは枯れずに青々としていた。石垣島の・・・

2020.12.15
メンタルケアに役立つハーブ「セントジョンズワート」を学ぶ

セントジョンズワート St.John’s Wort 【 学 名 】Hypericum perforatum L. 【 科 名 】オトギリソウ科 【使用部位】 開花時の地上部 【主要成分】 ジアンスロン類(ヒぺリシン、プソイドヒぺリシンなど)、フラボノイド配糖体(ヒぺロシド、ルチン・・・

2020.12.15
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(3)
彼女が書き残した自然学

はじめに 聖ヒルデガルトは、「自然療法の女神」「クリエイターの守護聖人」と世界各地で尊敬されています。「型破りな神秘家ヒルデガルト・フォン・ビンゲン」(原題The Unruly Mystic,2014年)という映画の中で「生命の息吹を私たちは『緑の力』 と呼び、イマジネーションや・・・

2020.12.14
メディカルハーブの誕生 (1)

メディカルハーブはいつ頃、その利用が始まり、治療薬として確立していったのだろうか。ひとくちにメディカルハーブといっても多種多様であり、その起源をひとつにまた、ひとりの人物に絞り込むことはできないかもしれない。今回はこの問題にメスを入れてみることにしよう。 個人的な体験だが、最初の・・・

2020.12.01
カワラヨモギの薬用部位、インチンコウとメンインチン

キク科の花の特徴 ヨモギの仲間はキク科の植物だが、綺麗な花は見られない。綺麗なキクの仲間は舌状の花がある。キク科の特徴は頭状花序に花をつけることである。頭状花序は舌状花と管状花からできている。ヒマワリは周辺に舌状花があり結実しない。中央部には管状花があり、管状花は両性で果実をつけ・・・

2020.11.24
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(1)
聖ヒルデガルトの生涯

はじめに  アロマやハーブのテキストにも紹介され、自然療法の母といわれたヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、マルチクリエイターです。女性が本を書くことや勉強することが許されない時代に初めて教皇に認められ、治療法や哲学書でもある『道を知れ』という古文書を書き残します。また、最古の歌劇・・・

2020.11.16
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(2)
ヒルデガルト治療学の基本

はじめに 薬草学、自然療法の母と呼ばれ、自然学、医学、看護学、哲学、音楽などの幅広い分野で才能を発揮した中世ドイツの修道院長、聖ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。彼女が書き残した『自然学』『病因と治療』などの古文書は、古代ギリシアの考えを踏まえつつ、自然や人間への彼女オリジナルの見・・・

2020.11.16
亜熱帯から花便り #06 西表島に見られる野生ラン

私が石垣島へ移住して、今年で30年になります。もともとは東京で生物画家として仕事をしていたのですが、当時出版社から依頼され『原色日本の野生ラン』の続編を描き始め、全国のフィールドへ行き現地で写生をしてきました。東京大学の故前川文夫名誉教授執筆の本編は昭和35年に出版され、名著とし・・・

2020.11.01
日本のハーブ #45 :ヨモギ属の利用

利用されているヨモギ属植物 ヨモギ属の植物は世界各国で薬用として利用されています。成分がマラリヤの治療薬アルテミシニンの原料であるクソニンジンArtemisiaannua や駆虫薬のサントニンの原料のシナヨモギArtemisia cina やクラムヨモギArtemisiakurr・・・

2020.10.31
植物たちが秘める“健康力”「ポリフェノールの働きとは?」

前号では、植物たちが、自分のからだを守るために抗酸化物質をつくり、それらの物質を私たち人間は健康を守るために利用させてもらっていることを説明しました。今回は、抗酸化物質のポリフェノールが、どのように、私たちの健康に貢献しているのかを紹介します。ポリフェノールというのは、実は、8,・・・

2020.10.28
舞鶴草・姫委蕤の大群落 – 襟裳岬の植物エネルギーをお届けします!第2回

はじめに 今年も、6月5-6日、6月9-10日の2回、日高路の貴重な植物たちの開花状況調査のために襟裳岬を訪れました。襟裳岬の大地は6月になると、多くの植物たちはそれまで溜め込んでいたエネルギーを一気に開放するように花を咲かせ始め、枯れ葉色の大地を、しだいに華やかな大地に変えてい・・・

2020.10.09
美肌に導くハーブを学ぶ:ローズヒップ

ROSEHIP ローズヒップ 【 学 名 】 Rosa canina L. 【 科 名 】 バラ科 【使用部位】 偽果 【主要成分】 ビタミンC、ペクチン、植物酸、カロテノイド、フラボノイド 【 作 用 】 ビタミンCの補給、緩下 【 適 応 】 ビタミンCの消耗時の補給、インフ・・・

2020.09.11
【北の植物】ユキザサ(雪笹)

漢方の教科書をひもときますと、漢方の中で最も大切な『気』とは、「生体の総ての機能や物質に関わる根源的な生命エネルギーであり、目で見ることができない。陽気とも元気ともいう」こう記載されています。 ところで、地球が元気でなければ、地球上に生きる私たちが元気でいられるはずはありませんね・・・

2020.07.01
オーストラリアのハーブ事情: ナチュラルコスメ

オーストラリアのコスメにはどんな特徴があるのか、また、日本ではどのブランドが手に入るのかなどご紹介したいと思います。 オーストラリアと日本ナチュラルコスメ全体比較 ナチュラル製品が豊富なオーストラリアは、コスメの領域でも、種類の多さが目立ちます。日本は国産のナチュラルコスメがあり・・・

2019.07.01
ヤロウとオレガノ

  19.ヤロウ Achillea millefolium キク科 和名でセイヨウノコギリソウと呼ばれる淡い色の花が咲くキク科植物で、止血効果などさまざまな薬理効果のあるハーブとして古代ギリシャの時代から使われてきました。 精油成分と香り ヤロウは自・・・

2018.09.24
良眠のためのハーブを学ぶ「カモミール」

PICK-UP HERB カモミール Chamomile 「 ジャーマンカモミール 」【学名】Matricaria chamomilla L.(Matricaria recutita L.)【科名】 キク科【使用部位】 花部【主要成分】 精油(-αビサボロール、カマズレン)、マト・・・

2018.06.01
【イタリアのハーブ事情】パドヴァとヴェネツィアを訪ねる

今まで何気なく飲んでいたハーブティーに託された、たくさんの物語 ヴェネツィアから西に約30km、ヴェネト州パドヴァ。落ち着いた緑の街並みに歴史の重みと装飾の美しさ、Cafeに座りながら、街行く人々を夕暮れまでぼんやり眺めていたい。この街にあるパドヴァ大学は、1222年に創立。医学・・・

2018.03.01
オーストラリアの精油事情

はじめに オーストラリアのハーブ事情と題した連載の3回目は、オーストラリアの精油事情についてです。オーストラリアの精油にはどのようなものがあるのか、どのように受け入れられているのかなど、精油を取り巻く事情をご紹介したいと思います。 オーストラリアと精油 オーストラリアの精油を語る・・・

2018.03.01
カレンデュラ(金盞花きんせんか

暮らしの中のハーブ ハーブ・樹木の伝承と神話6 カレンデュラ(金盞花きんせんか) Calendula officinalis キク科・一年草 ──シンボル:太陽、健康、幸福、出世 鮮やかな黄色やオレンジ色の花びらがまぶしいカレンデュラ。部屋に飾っておくだけでも、瞳から色の力をいた・・・

2018.03.01
普段使いでも楽しみたい! ソウパルメット 実験・体験録

ソウパルメットは、ハーバルセラピスト認定試験の範囲である、基本のメディカルハーブ 30 種に含まれ、多くの学習者にとって、必ず触れるハーブといっても過言ではありません。しかし、「植物性のカテーテル」というあだ名もある通り、期待される主な作用・適応として前立腺肥大・前立腺炎や残尿感・・・

2018.03.01
オキナグサとウスユキクチナシグサ

薬用植物の中の絶滅危惧種に、白頭翁ハクトウオウといわれる植物が2種類ある。 ひとつは国内の草原に広く生えていたオキナグサで、草原が減少したためか都市周辺では絶滅した地域もある。 もうひとつは、国内では天草だけに見られるウスユキクチナシグサである。この2種について述べる。 オキナグ・・・

2018.03.01
【北の植物】プリムラ 春ですね! 北海道でなければ会うことのできないプリムラ 5 種の元気をお届けしましょう!

ハーブ。ひと言でいえば「人間の暮らしに役立つ自生植物すべて!」。もう少し詳しくいえば「米や野菜のように人間が手をかけて品種改良をしたり計画的な収穫を期待して栽培するのではなく、野生のままのみずみずしいチカラにあふれた植物たちのこと」になるでしょうか。見て、飲んで、香って、育てて笑・・・

2018.03.01
メディカルハーブの製造・消費事情とその背景 in オーストラリア

はじめに 今回は、オーストラリアでのメディカルハーブの製造と消費の事情とその背景についてご紹介したいと思います。 メディカルハーブの歩み オーストラリアでのメディカルハーブは、1980年代に大きく近代的に発展しました。私もメンバーになっている国内最大規模のオーストラリア伝統医学学・・・

2017.12.01
ローズマリー

Rosmarinus officinalis しそ科・常緑低木 シンボル:変わらぬ愛、記憶、幸福な結婚 幸福な結婚を導く花──古代ギリシャ 香りが強く、いつまでも残ることから、ローズマリーは「変わらぬ愛」の象徴。古代西欧から若さと美しさを保つ薬効が知られてきました。ギリシャ神話に・・・

2017.12.01
【北の植物】ミヤマトウキ(深山当帰)

今回は、脆もろく崩落しやすい切り立った岩壁の割れ目に生きる、生命力たくましいセリ科の薬用植物であるミヤマトウキを紹介します。 私の研究テーマのひとつに、重要な薬用植物や貴重な植物たちの新たな自生地探索調査研究があります。北は礼文島から南は襟裳岬までを定期的に訪れ、主に林道沿いの道・・・

2017.12.01
ホーソン ─心臓を守るハーブ

1.はじめに 皆さんは「シュロップシャーの老女」という言葉を聞いたことがありますか? シュロップシャーとは英国のウエスト・ミッドランズの地名ですが、そこに住む身なりの貧しい老女が医者でも治せない数多くの水腫の患者をハーブで救ったという歴史があります。当時の医師なら面子めんつを潰さ・・・

2017.12.01
【ホーソン】日々の健康維持に使う、心臓のためのハーブ

私が数年前に1年ほど住んでいたドイツでは、5月頃に遠目には桜に似た白い小さな花をぎっしりと咲かせる木をよく見かけました。桜かな?と思って近づいてみてみると、一緒に芽吹いていた葉の形が桜とは異なって、ホーソンだとわかります。 ちなみに、ドイツで春の到来を祝う5月に行われるお祭りでは・・・

2017.12.01
【北の植物】ウド(独活)とヒダカイワザクラ(日高岩桜)

北海道医療大学には薬用植物園に隣接した15.3ha(札幌ドーム3個分ほど)の北方系生態観察園があります。そこは、20年前までは笹(クマイザサ)が繁茂するだけの誰にも省みられない荒れ放題の森でしたが、20年間剪定バサミだけで笹を駆除し続けた結果、さまざまな植物たちが地上に現れ花が咲・・・

2017.09.01
オーストラリア流ハーブを食に活かす

はじめに 自然療法先進国と称されることもあるオーストラリア。四方を海に囲まれ、コアラやカンガルーなどオーストラリア固有の動物が生息していることで有名ですが、植物もその守られた環境の中、数多くの固有種が生育しています。今回から数回にわたり、さまざまな角度からオーストラリアのハーブ事・・・

2017.09.01
セージ(薬用サルビア)

Salviaofficinalisシソ科・多年草 ──シンボル:救済、長寿、慎ましさ 「セージが育つ場所で人はどうして死ぬことができようか」(『サレルノ養生訓』)と、アラビアの格言にあるように、古代から信頼されてきたハーブのひとつ。多岐にわたる神話がその治癒力を物語っています。 ・・・

2017.09.01
セントジョンズワートとシソ

セントジョンズワート Hypericum perforatum オトギリソウ科 和名でセイヨウオトリギソウと呼ばれる黄色の花を咲かせる多年草植物で、不安感や気分の落ち込みなどの症状に対するメンタル効果の高いハーブとして知られています。 精油成分と香り 全草を水蒸気蒸留して得られた・・・

2017.06.01
ローズ(バラ)

約4000年前のバラの女神──古代メソポタミア バラが人の手によって表現された始まりはおそらく古代メソポタミア。一輪の花を手にして、香りを嗅ぐ女性を刻んだ塑像そぞうが残されています。その花はおそらくバラとされ、女性は人々に崇拝されていた愛と豊穣の女神イシュタル(イナンナ)。古代シ・・・

2017.06.01
アーティチョークの活用法

概要 イタリアをはじめとするヨーロッパやアメリカなどで、花托と総苞片の基部が野菜として食されています。可食部は少ないものの、揚げたり茹でたり、オイル漬けの瓶詰なども売られています。 ハーブティーには主に葉が用いられ、カフェ酸誘導体のシナリンやセスキテルペンラクトンのシナロピクリン・・・

2017.03.01
オーストラリアでのユーカリ活用法

はじめに ユーカリは、フトモモ科ユーカリ属の植物の総称です。日本で「ユーカリ」といえば、ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus globulus)もしくは、ユーカリ・ラディアタ(E. radiata)などが一般的に知られていますが、ユーカリ属は、実は非常に大きく、700とも9・・・

2016.12.01
ジャーマンカモミールとセージ

ジャーマンカモミール Matricaria recutita キク科 ヨーロッパ原産の植物で、可憐な花が発するふくよかな香りは心身をリラックスさせ、また炎症を鎮めるなどの効果があり、飲用や外用に利用されています。 精油成分と香り 精油の主要成分はおよそ40%を占めるα-ビサボロー・・・

2015.12.01
ローズマリーと化粧品

ローズマリー概要 ローズマリーは地中海沿岸が原産で、薬用植物の中でも古くからその存在がよく知られています。 ローズマリーという名前は古代ラテン語の「ロス・マリア」「ロス・マリヌス」に由来し、「海の雫しずく」という意味です。 水辺に多く生育する特性があり、離れた所からは花が雫のよう・・・

2015.06.01