MONOGRAPH PLUS
モノグラフ+
ハーバルセラピストのための精油専門講座
第2回 精油の抗菌作用と抗ウイルス作用 1.はじめに 前号の会報誌vol.71では精油の機能性の特徴のひとつとして抗菌スペクトルの広さを指摘しました。精油は抗菌作用だけではなく抗ウイルス作用ももつことが知られています。さらに最近では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学:錬金術との関係 パラケルススへの系譜
聖ヒルデガルトが書き残した幻視に現れたウロボロス(世界蛇)、そして火や樹木のイメージは、錬金術書にもよく記されるものでした。恩師大槻先生は、『記号・図説錬金術事典』(同学社)、『新錬金術入門』(ガイアブックス)と15世紀の錬金術師・医師・科学者・神秘思想家として有名なパラケルス・・・
植物たちが秘める健康力:〜日本人の長寿を支える“コーヒーの力”〜
2023年の日本でのコーヒー消費量は世界第4位であり、1人当たり年間約3.5kgのコーヒー豆を消費しています(全日本コーヒー協会)。これほど飲まれているコーヒーが日本人の健康を支えていることには間違いありません。今回はコーヒーの力を紹介します。 コーヒーの健康力の発見 この植・・・
夏の肌管理に有効なハーブ
「 ローズヒップ 」 【 学 名 】Rosa canina L. 【 科 名 】バラ科 【使用部位】偽果 【主要成分】ビタミンC、ペクチン、植物酸、カロテノイド(リコペン、β-カロテン)、フラボノイド 【 作 用 】ビタミンCの補給、緩下 【 適 応 】・・・
ショウガの主要成分濃度と抗酸化能:調理法による比較
はじめに ショウガは漢方薬を構成する生薬として使われています。日本においては、生姜(ショウキョウ)とはショウガZingiber officinale Roscoe (Zingiberaceae)の乾燥根茎であり、生のショウガを乾燥させる・・・
ハーブとエッセンシャルオイルのケミストリー 光合成から生合成へ
今回からハーブと植物精油に含まれる化学成分のケミストリーについて解説いたします。堅苦しく感じるかたも多いと思いますが、ケミストリーには、化学がもたらす結果に習い人間関係にも使われることは多く、たとえばグッドケミストリー(相性がよい)のように使われることがあります。 本誌の読者の・・・
ドクダミ:スキンケアに役立つハーブを学ぶ
様々な薬効で健康を支える日本人に身近なハーブ 東アジア〜東南アジア原産のドクダミは、ゲンノショウコ、センブリと並ぶ日本の3大民間薬草の1つ。山野や人家の日陰など少しジメジメした場所に群生し、5月〜6月には白い可憐な花を咲かせるとても身近なハーブです。独特の臭気があり、繋殖力が強い・・・
ハーバルセラピストのための精油専門講座
第1回 アロマセラピーとメディカルハーブの比較と精油の機能性の特徴 1.はじめに わが国におけるアロマセラピーは1985年に英国のロバート・ティスランド氏の著書が翻訳されたことでスタートしました。それからすでに40年近くの歳月を重ねていますが、欧米ではここ10年ほどで新たな潮・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学:西洋中世文化事典掲載とハーブハーモニーの考え
2024年秋、恩師 熊井明子先生が永眠されました。私が子どもの頃に愛読した漫画雑誌に載っていた「ポプリ」。ハーブを混ぜて作るお守り(?)のようなものと思っていました。ポプリ講師認定コースでアニメ『エヴァンゲリオン』や『時をかける少女』に登場するラベンダーの香りのレポートに丁寧な・・・
植物たちが秘める健康力:〜日本人の長寿を支える“ダイコンの力”〜
ダイコンはアブラナ科の植物で、原産地はヨーロッパ南部から中央アジアです。日本へは中国大陸から、弥生時代に伝来し、古くから日本人の健康を支えてきました。奈良時代に編纂された、現存する最古の歴史書といわれる『古事記』には、この植物は「おおね」という名前で出ています。春の七草では、「・・・









