香辛植物と機能性 香辛植物は近年の日本の食生活で身近な存在となり、風味づけだけでなく健康面での価値からも注目されている。スパイスは芽・葉・種などの葉以外の部分、ハーブは主に生の葉を指すなど、植物の部位によって名称が区別される¹⁾。これらは古くから食品の保存性向上や栄養補給、生薬と・・・
緒言 自閉症スペクトラム障害(ASD)は、幼少期から思春期にかけて発症する発達障害の一種である。この疾患の中核症状の一つに社会性の低下があり、これが患者のコミュニケーション能力に支障をきたす一因となる。ASDの治療には、心理社会的支援や教育的介入に加えて薬物療法が用いられる場合が・・・
1. はじめに 皮膚科領域に精油を用いる場合だけでなくオイルマッサージの場合にも精油と皮膚が接触することになります。皆さんのなかには精油を含んだ化粧品で肌に刺激を感じたりオイルマッサージで肌に炎症を起こすなどの経験をされた方もいらっしゃると・・・
イソプレノイド経路によって生合成されるジテルペン(C20骨格)は、テルペン類の中でも一つの分水嶺をなす化合物群といえます。 精油の主成分であるモノテルペンやセスキテルペンと比較すると、ジテルペンの最大の特徴は、分子量が大きく、脂溶性が高く、・・・
「毎日食べるものが、病気を防ぎ、健康を保つ」という意味が込められた「医食同源」という言葉があります。これは、1972年、NHKの「きょうの料理」という番組で、臨床医であった新井裕久氏が、中国でいわれていた「食べるものが薬である」という考えをもとにつくられた語とされます。この語の通・・・
「 バジル 」 【 学 名 】 Ocimum basilicum L. 【 科 名 】 シソ科 【使用部位】 茎葉、果実(種子) 【主要成分】 精油(リナロール、エストラゴール、オイゲノール)、カロテノイド(β-カロテン)、ビタミンE 【 作 用 】 消化促進、抗酸化、抗菌、強壮・・・
コリアンダー Coriander 【 学 名 】 Coriandrum sativum L. 【 科 名 】 セリ科 【使用部位】 果実、葉、茎、根、花 【主要成分】 精油(リナロール、α-ピネン、カンファー)、フラボノイド 【 作 用 】 消化機能活性化、駆風(腸内のガスの排出・・・
1. はじめに 精油と医薬品を併用した場合には精油の機能性と医薬品の薬理作用により何らかの相互作用が生じる可能性があります。ここで大事なことは相互作用が生じるか生じないかではなく患者の不利益が生じないようにすることです。統合医療の普及により・・・
「香り」は、古代より祈りや鎮魂の象徴とされてきました。古代エジプトでは、乳香や没薬が神殿で焚かれ、祈りを天に捧げる儀式が行われていました。紀元前1500年頃に成立したとされる『エーベルス・パピルス』には、宗教儀礼における香料利用の記録が残さ・・・
計56,000字という約本一冊分の寄稿を長らくご愛読いただき、ありがとうございました。7年前、最初はどんな内容にしようか、読者の皆様に楽しんでいただけるだろうかと、不安でしたがそれでも、会員の方々からの温かい感想や励ましの言葉が、私の力となり、ここまで続けられました。感謝の気持ち・・・