MONOGRAPH PLUS

モノグラフ+

さまざまなハーブの効果や歴史などをここではご紹介します。
二十四節気七十二候 季節の植物を観察

薬用植物園見学会報告 in 宮城レポート 日程:2018年6月6日 場所:東北医科薬科大学附属薬用植物園 二十四節気七十二候 季節の植物を観察 昨年の秋と同様、東北医科薬科大学附属薬用 植物園で佐々木健郎教授の案内にて見学会が行われました。この日は二十四節気七十二候の芒種螳螂生(・・・

2020.12.16
石垣島の市街地から郊外へ・八重山の海

郊外の景観 今回は市街地から郊外へ出てみましょう。市街地から郊外へ出ると、道路際に大きな里芋のような葉をいたる所で見かけます。名前は「クワズイモ」。大きな鮮緑色の葉で観葉植物ではグリーンパラソルとしても売られているようですが、同じサトイモ科でもシュウ酸カルシウムを多量に含んでいる・・・

2020.12.15
健康で幸せに暮らせる砂漠の宝カンカ

はじめに ハマウツボ科ニクジュウヨウ属の多年生草本のカンカニクジュウヨウ(通称はカンカ)などの肉質茎を乾燥したものが漢薬のニクジュウヨウ(肉蓯蓉)で、滋養強壮、補精 薬としてインポテンツや女性の不妊症などの治療に用いられます。 カンカは、一般の植物とは異なり、ギョリュウ科の低木タ・・・

2020.12.15
メンタルケアに役立つハーブ「セントジョンズワート」を学ぶ

セントジョンズワート St.John’s Wort 【 学 名 】Hypericum perforatum L. 【 科 名 】オトギリソウ科 【使用部位】 開花時の地上部 【主要成分】 ジアンスロン類(ヒぺリシン、プソイドヒぺリシンなど)、フラボノイド配糖体(ヒぺロシド、ルチン・・・

2020.12.15
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(3)
彼女が書き残した自然学

はじめに 聖ヒルデガルトは、「自然療法の女神」「クリエイターの守護聖人」と世界各地で尊敬されています。「型破りな神秘家ヒルデガルト・フォン・ビンゲン」(原題The Unruly Mystic,2014年)という映画の中で「生命の息吹を私たちは『緑の力』 と呼び、イマジネーションや・・・

2020.12.14
メディカルハーブの誕生 (1)

メディカルハーブはいつ頃、その利用が始まり、治療薬として確立していったのだろうか。ひとくちにメディカルハーブといっても多種多様であり、その起源をひとつにまた、ひとりの人物に絞り込むことはできないかもしれない。今回はこの問題にメスを入れてみることにしよう。 個人的な体験だが、最初の・・・

2020.12.01
カワラヨモギの薬用部位、インチンコウとメンインチン

キク科の花の特徴 ヨモギの仲間はキク科の植物だが、綺麗な花は見られない。綺麗なキクの仲間は舌状の花がある。キク科の特徴は頭状花序に花をつけることである。頭状花序は舌状花と管状花からできている。ヒマワリは周辺に舌状花があり結実しない。中央部には管状花があり、管状花は両性で果実をつけ・・・

2020.11.24
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(1)
聖ヒルデガルトの生涯

はじめに  アロマやハーブのテキストにも紹介され、自然療法の母といわれたヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、マルチクリエイターです。女性が本を書くことや勉強することが許されない時代に初めて教皇に認められ、治療法や哲学書でもある『道を知れ』という古文書を書き残します。また、最古の歌劇・・・

2020.11.16
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(2)
ヒルデガルト治療学の基本

はじめに 薬草学、自然療法の母と呼ばれ、自然学、医学、看護学、哲学、音楽などの幅広い分野で才能を発揮した中世ドイツの修道院長、聖ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。彼女が書き残した『自然学』『病因と治療』などの古文書は、古代ギリシアの考えを踏まえつつ、自然や人間への彼女オリジナルの見・・・

2020.11.16
西表島に見られる野生ラン

私が石垣島へ移住して、今年で30年になります。もともとは東京で生物画家として仕事をしていたのですが、当時出版社から依頼され『原色日本の野生ラン』の続編を描き始め、全国のフィールドへ行き現地で写生をしてきました。東京大学の故前川文夫名誉教授執筆の本編は昭和35年に出版され、名著とし・・・

2020.11.01