研究論文

2022.05.18
ハーブ成分による上皮タイトジャンクション制御とその応用

  ペプチド・タンパク質や核酸を主成分とする「バイオ医薬品」は、その標的特異性と薬効の高さから市場規模を急速に拡大している。実際、2020年の世界医薬品売上高トップ100のうちほぼ半数を占めており、この傾向は今後も続くと考えられる。 バイオ医薬品は高分子量かつ高親水性のため、皮膚・・・

南雲陽子

筑波大学生命環境系 助教
伊吹在来ヨモギの高品質水耕若葉生産

  ヨモギ(Artemisia princeps Pamp.)はヨモギ属(Artemisia)に属するキク科の植物で、路傍、空き地、草地、山中の林縁などの様々な場所に生育しています1)。日本にはヨモギ属の在来種が約30種類存在しており、オオヨモギ(A. montana Pamp.・・・

畑直樹/川村桃子

滋賀県立大学環境科学部講師/滋賀農業公園ブルーメの丘企画広報課
2021.12.01
エゾウコギの抗ストレス作用と免疫機能のアップについて

はじめに  エゾウコギは中国では約2,000年前から刺五加として薬用に利用されていた。1960年に旧ソ連アカデミーのブレフマン博士によって「薬効が薬用人参よりも優れている薬木である」と折り紙がつけられてから、世界的に一躍脚光をあびるようになった。 ヨーロッパ・ドイツのコミッション・・・

西部三省/齊藤久美子

北海道医療大学名誉教授/名古屋学院大学スポーツ健康学部准教授
2021.08.06
フラボノイドの生体利用性と機能発現機構

序論にかえて:フラボノイドと酸化ストレス再考 フラボノイドとはdiphenylpropane構造を基本骨格とする植物二次代謝産物であり、植物界に普遍的に存在する。植物由来ポリフェノール類の多くはフラボノイドであり、現在までに4,000種を超えるフラボノイド化合物が発見されている。・・・

寺尾純二

徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・食品機能学分野
2021.06.10
クスノキオイルの蚊に対する忌避作用

健康な生活を送るためには、腸内環境が重要であることが最近の研究で多く報告されてきています。例えば腸内環境は、下痢・便秘をはじめとして、免疫力、皮膚バリア機能、神経伝達物質の増加、老化への影響などが明らかにされています。腸内の状態を良好に保つ活動を意味する「腸活」という言葉も、よく耳にするようになりました。

徳田誠

佐賀大学農学部 システム生態学分野 准教授
2021.03.31
腸内環境と食物繊維サイリウムハスク

健康な生活を送るためには、腸内環境が重要であることが最近の研究で多く報告されてきています。例えば腸内環境は、下痢・便秘をはじめとして、免疫力、皮膚バリア機能、神経伝達物質の増加、老化への影響などが明らかにされています。腸内の状態を良好に保つ活動を意味する「腸活」という言葉も、よく耳にするようになりました。

清水純

城西大学薬学部 医療栄養学科分子栄養学講座教授
2021.03.16
メディカルハーブによる食物アレルギー体質の改善効果

近年、先進国を中心に食物アレルギー(FA)疾患が増加しているが、根本的治療法は未だ開発されていない。健康なヒトの腸管粘膜免疫系では、「異種抗原である食物抗原に対する免疫寛容機能」を担うFoxp3陽性制御性T細胞(Treg)が十分に分化誘導されているが、FA患者ではTregの分化誘・・・

門脇真

富山大学未病研究センター学長補佐
2021.01.18
生活習慣病と桑: 生活習慣の改善が必須で「自分の命は自分で守る」

はじめに 健康日本21(第二次)の「国民の健康増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」が平成24年に改正され、その中間報告を平成30年9月に厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会がまとめた。生活習慣病である糖尿病の指標状況は表1のとおりである。 糖尿病腎症による年間新規透析導・・・

野田信三

アロマヘルステック研究所所長 工学博士
2021.01.07
現代人の目の健康問題とビルベリーの機能性

1.はじめに 人は外部情報の約8割を視覚から得ています。目は体の外に突出した器官で、日常的に太陽光や紫外線、空気中の酸素や菌に曝されています。また、現代人はパソコンやスマートフォンなど多くのVDT(Visual Display Terminal)端末に触れる機会も増え、職場のみな・・・

小川健二郎

宮崎大学キャリアマネジメント推進機構農学系食品科学研究領域テニュアトラック助教
メディカルハーブを用いた脳梗塞の新規治療法の開発

1.研究目的 脳梗塞は、本邦の死亡原因の4位となる極めて発生頻度の高い疾患である。しかしながら、虚血などにより脳組織が損傷した際に、失われたニューロンや神経回路を再生するための有効な治療法は未だ確立されていない。一方、嗅球における介在ニューロンは神経細胞としては例外的に、成体の脳・・・

坪井昭夫

大阪大学大学院生命機能研究科特任教授