研究論文

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ドクダミ茶の秘められたパワー

1.はじめに   独特の香りで知られ、私たちにも馴染み深いドクダミ(学名:Houttuynia cordata Thunb)は、生命力が非常に強く、日陰でも旺盛に生育する植物です。古くから生活の中で広く利用されてきたこの植物は、地域ごとにさ・・・

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鶴永 陽子

島根大学人間科学部教授
ショウガの主要成分濃度と抗酸化能:調理法による比較

はじめに   ショウガは漢方薬を構成する生薬として使われています。日本においては、生姜(ショウキョウ)とはショウガZingiber officinale Roscoe (Zingiberaceae)の乾燥根茎であり、生のショウガを乾燥させる・・・

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伊藤 里恵

星薬科大学薬学部 薬品分析化学研究室 准教授
2025.03.27
スイートバジルの香りは加工や加熱でどのように変わるのか

 スイートバジルは世界中で主に食用として利用されている最もメジャーなハーブのひとつである。生葉はフレッシュな香気と光沢をもつ鮮やかな緑色が特徴的であり、料理に添えると非常に風味と見栄えが良くなる。しかし萎れやすくかつ傷んだ部位がすぐに黒変す・・・

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野口 有里紗

東京農業大学農学部農学科 准教授
2024.11.22
新型コロナウイルスに抗ウイルス作用を示す天然化合物の探索:〜自然からウイルスに立ち向かう力を〜

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2(Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2))による感染症(COVID-19)は、2019年に中国の武漢市で最初に報告され、世界中にあっという間・・・

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小川基彦 

国立感染症研究所 主任研究官
2024.02.05
シナモン・ケイヒの産地による成分の違いについて

はじめに  植物は様々な化学成分を創り出しています。私たちは、この植物が作り出す化学成分を生活の中で上手に活用してきました。例えば、私たちが普段使用している医薬品の中には植物成分をそのまま、あるいは少しだけ有機化学的に形(化学構造)を変えたものが多くあります。医薬品以外にも食品添・・・

鈴木龍一郎

城西大学薬学部薬科学科准教授
2023.10.06
生薬ニンジンについて

ウコギ科のPanax属植物は、北半球の冷涼な地域に分布しており(図1)、ロシア沿海州・中国東北地方・朝鮮半島を原産とするPanax ginseng(オタネニンジン)をはじめとして、我が国にも自生するP. japonicus(トチバニンジン)、北米東部原産のP. quinquefo・・・

田中謙/西殿悠人

立命館大学薬学部教授/立命館大学薬学部専門研究員
クロモジ属植物の多様性と植林活動について

聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。

渡邊高志

熊本大学大学院生命科学研究部 薬用植物学分野教授
セージの様々な有用成分

聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。

永尾雅哉

京都大学大学院 生命科学研究科 教授 農学部食品生物科学科 兼担
2022.07.20
ラベンダーの多様性:精油の効果を最大限に活用するために

はじめに 「生物多様性(Biological Diversity)」という言葉を耳にする機会が増えてきた。地球上の生物がバラエティに富んでいることを意味する言葉として広まっている。 “ラベンダー”は、地中海沿岸を原産とするシソ科(Lamiaceae)の常緑生低木であるが、ラバンデ・・・

高橋瑞穂

東邦大学薬学部 医療薬学教育センター 社会薬学研究室 講師
2022.05.18
ハーブ成分による上皮タイトジャンクション制御とその応用

  ペプチド・タンパク質や核酸を主成分とする「バイオ医薬品」は、その標的特異性と薬効の高さから市場規模を急速に拡大している。実際、2020年の世界医薬品売上高トップ100のうちほぼ半数を占めており、この傾向は今後も続くと考えられる。 バイオ医薬品は高分子量かつ高親水性のため、皮膚・・・

南雲陽子

筑波大学生命環境系 助教