研究論文

腸内環境と食物繊維サイリウムハスク・・

健康な生活を送るためには、腸内環境が重要であることが最近の研究で多く報告されてきています。例えば腸内環境は、下痢・便秘をはじめとして、免疫力、皮膚バリア機能、神経伝達物質の増加、老化への影響などが明らかにされています。腸内の状態を良好に保つ活動を意味する「腸活」という言葉も、よく耳にするようになりました。

清水純 城西大学薬学部 医療栄養学科分子栄養学講座教授

メディカルハーブによる食物アレルギー体質の改善効果・・

近年、先進国を中心に食物アレルギー(FA)疾患が増加しているが、根本的治療法は未だ開発されていない。健康なヒトの腸管粘膜免疫系では、「異種抗原である食物抗原に対する免疫寛容機能」を担うFoxp3陽性制御性T細胞(Treg)が十分に分化誘導されているが、FA患者ではTregの分化誘・・・

門脇真 富山大学未病研究センター学長補佐

2021.01.18
生活習慣病と桑: 生活習慣の改善が必須で「自分の命は自分で守る」・・

はじめに 健康日本21(第二次)の「国民の健康増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」が平成24年に改正され、その中間報告を平成30年9月に厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会がまとめた。生活習慣病である糖尿病の指標状況は表1のとおりである。 糖尿病腎症による年間新規透析導・・・

野田信三 アロマヘルステック研究所所長 工学博士

2021.01.07
現代人の目の健康問題とビルベリーの機能性・・

1.はじめに 人は外部情報の約8割を視覚から得ています。目は体の外に突出した器官で、日常的に太陽光や紫外線、空気中の酸素や菌に曝されています。また、現代人はパソコンやスマートフォンなど多くのVDT(Visual Display Terminal)端末に触れる機会も増え、職場のみな・・・

小川健二郎 宮崎大学キャリアマネジメント推進機構農学系食品科学研究領域テニュアトラック助教

メディカルハーブを用いた脳梗塞の新規治療法の開発・・

1.研究目的 脳梗塞は、本邦の死亡原因の4位となる極めて発生頻度の高い疾患である。しかしながら、虚血などにより脳組織が損傷した際に、失われたニューロンや神経回路を再生するための有効な治療法は未だ確立されていない。一方、嗅球における介在ニューロンは神経細胞としては例外的に、成体の脳・・・

坪井昭夫 大阪大学大学院生命機能研究科特任教授

美肌効果の高い身近なハーブ

肌によいハーブといえば……? 肌によいハーブというと、どのようなハーブが思い浮かぶでしょうか。代表的なところでは、豊富なカロテノイドにより皮膚や粘膜の修復作用のあるカレンデュラ(Calendula officinalis)、高い消炎作用により肌荒れなどの皮膚トラブルに使われるジャ・・・

髙田直子 日本メディカルハーブ協会国際情報委員

2020.12.15
女性の健康とチェストツリー (チェストベリー)・・

チェストツリー(chaste treeシソ科ハマゴウ属Vitex agnus-castusセイヨウニンジンボク)は地中海沿岸から西アジアに自生する低木です。主に海浜に自生し、葉は掌状で、初夏の頃に青い小花を房状に咲かせ、花も葉も実 も特徴ある芳香をもっています。このチェストツリー・・・

村上 志緒 日本メディカルハーブ協会 理事・ 学術委員会委員長 株式会社トトラボ代表

2020.10.26
自然の万能ヒーラー、ティートリーの抗菌作用・・

はじめに ティートリー(学名:Melaleuca alternifolia、フトモモ科コバノブラシノキ属)はオーストラリアのニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の、低地の沼沢地、または、亜熱帯の沿岸地で自生する高木です。その地に古くから住む先住民のアボリジニは、すりつぶし・・・

河野 加奈恵 ナチュロパス 日本メディカルハーブ協会認定 ハーバルセラピスト Wellness Roots代表

2020.10.11
紫外線照射によるバリア破壊に対するビート抽出物の改善効果・・

はじめに 皮膚の最外層に存在する角層は外界からの異物侵入を防ぎ、体内からの水分蒸散を防ぐバリアとして存在する。そのバリアの本質はセラミドが担っていると言っても過言ではない1)。実際にアトピー性皮膚炎患者や老人性乾皮症などの患者皮膚中のセラミ ドは減少している2, 3)。したがって・・・

徳留嘉寛 城西大学薬学部 皮膚生理学研究室 教授

2020.10.01
食品と医薬品の相互作用

1. はじめに 現在、健康志向が高まっていることに加え医療費の高騰などの事情も加わり、「セルフメディケーション」が注目されている。それに伴いハーブをはじめとしたサプリメントやいわゆる健康食品、あるいはより薬物に近づいた食品である特定保健用食品などの保健機能食品の利用が増加している・・・

須永克佳 城西大学薬学部医療栄養学科薬物療法学講座准教授