1.はじめに 精油をヘルスケアに用いたり予防医学のツールにするには科学的な根拠が求められます。昔は香りの生体への作用を検証することは極めて困難でした。それが生体計測機器の進歩などにより精油の生理・心理作用が徐々に明らかになり今日のアロマセラピーの土台を築いてきました。今回は過去・・・
ハーブやエッセンシャルオイルには、さまざまな成分が含まれています。これらの成分の多くは、炭素・水素・酸素、場合によっては窒素を含む化合物であり、その基本的な構造の特徴に応じて、植物体内で主に4つの異なる経路、すなわち酢酸-マロン酸経路、イソプレノイド経路、シキミ酸経路、アミノ酸・・・
薬草園の路傍のホザキイカリソウに囲まれた背の高いセリ科植物が見られたが、鑑定できず、開花を待っていた。高さは3m20cmに伸びた。標本園のヨロイグサの種が逃げたものであった。ヨロイグサは山城では生薬ビャクシ(白芷)の生産が報告されている。 1)薬局方の記載 薬局方のビャクシ(・・・
村上志緒理事のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。出会いは1999年日本アロマテラピー協会での「伝承ハーブ研究会」の参加から。長年にわたりハーブの研究と啓蒙に尽力され、その指導力と温かい人柄から多くの方に種を撒かれ深い影響を与えました。私のことを「ありすさん」、私は当・・・
日本では、古くから、納豆が食べられています。縄文時代の末期には、納豆らしきものが食べられていたと考えられ、平安時代に、僧侶などにより、現在の納豆に近いものが作られたといわれます。今回は、私たちの健康を支えてきた、日本の伝統食品の一つである納豆の“力”について紹介します。 納豆菌・・・
ハーブや精油に含まれる香りなどの成分の働きを理解するためには、それぞれの成分の化合物名と成分固有の化学構造とが結びつく必要があります。例えば、バラの香りの成分である“ゲラニオール”の分子の形、すなわち構造式に注目してみましょう。炭素(C)は生物の骨のように分子の形を形成している・・・
第2回 精油の抗菌作用と抗ウイルス作用 1.はじめに 前号の会報誌vol.71では精油の機能性の特徴のひとつとして抗菌スペクトルの広さを指摘しました。精油は抗菌作用だけではなく抗ウイルス作用ももつことが知られています。さらに最近では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)・・・
サンキライ(山帰来)は、サルトリイバラ(Smilax glabra Roxburgh/Liliaceae ユリ科)の塊茎を秋頃に掘り起こし、ひげ根などを取り除き、水洗後に乾燥した生薬として第十八改正日本薬局方に収載されている。中国の薬局方では、これを土茯苓(ドブクリョウ)と称し・・・
聖ヒルデガルトが書き残した幻視に現れたウロボロス(世界蛇)、そして火や樹木のイメージは、錬金術書にもよく記されるものでした。恩師大槻先生は、『記号・図説錬金術事典』(同学社)、『新錬金術入門』(ガイアブックス)と15世紀の錬金術師・医師・科学者・神秘思想家として有名なパラケルス・・・
2023年の日本でのコーヒー消費量は世界第4位であり、1人当たり年間約3.5kgのコーヒー豆を消費しています(全日本コーヒー協会)。これほど飲まれているコーヒーが日本人の健康を支えていることには間違いありません。今回はコーヒーの力を紹介します。 コーヒーの健康力の発見 この植・・・