シンポジウム報告:第1部「免疫とハーブ」橋詰奈々世/第2部 「免疫とハーブ」林真一郎/“ そもそも免疫とは何か?”
2020年7月25日に JAMHA で初めてとなるオンラインシンポジウムが開かれました。例年秋に行っておりますシンポジウムとは別に新型コロナ感染症の影響で協会の各種催しが中止を余儀なくされている中、オンラインでのイベントを開催することとなりました。 テーマは「免疫」。感染症予防が・・・
オンライン学術フォーラム『免疫系への野菜やハーブの研究と実践』開催報告
2021年1月11日(月・祝)、学術フォーラムが、『免疫系への野菜やハーブの研究と実践』と題してオンラインで開催されました。コロナ禍での初のオンライン開催となりましたが、多くの方にご参加いただき有意義な会となりました。 第1部のご講演は、当協会の2018年度メディカルハーブ研究助・・・
オメガ-3系脂肪酸は運動後の心拍数の回復を助ける?
血中オメガ – 3系脂肪酸が高い人は、最大運動負荷後の心拍数の低下(回復)が早いようだ、という米国クーパー研究所と脂肪酸研究所からの報告。 研究チームは、米国ダラスの診療所で10年にわたって健康診断を受診した13,912名の健康な男女のデータを解析した。ここには、トレ・・・
ミツバチ産品の新たな抗アレルギー効果を発見(北海道大)
ミツバチ産品の一つであるプロポリスが、好塩基球の活性化を抑制し食物アレルギー反応を抑えることを見出しました。 プロポリスを好塩基球に添加し、活性化の変化を観察したところ、IgE依存性のサイトカイン産生が減少しました。 https://www.hokudai.ac.jp/news/・・・
2021年1月13日、オーストラリア TGA ( Therapeutic Goods Administration ) がトチュウ摂取によるラテックスアレルギーについて注意喚起。
オーストラリアTGAは、ラテックスアレルギーやラテックス過敏症の人がトチュウ(杜仲、Eucommia ulmoides、別名Du- ZhongまたはTu-chung)含有製品を摂取することによってアレルギー反応を生じる可能性があるとして注意喚起を公表、ラテックスアレルギーやラテッ・・・
「ルイボス」安全性 : 医薬品等との相互作用
急性骨髄性白血病のため同種造血幹細胞移植を受け、急性移植片対宿主病(GVHD)予防のためにタクロリムス(免疫抑制剤 : CYP3A4、CYP3A5 基質)、メトトレキサート(抗がん剤)服用中に GVHD を生じたが、プレドニゾロン(抗炎症薬 : CYP3A 基質)で寛解し、タクロ・・・
クセキ(狗脊)は二種のシダ
クセキ(狗脊)は、犬の背と書き、『神農本草経』の中品に記されている生薬である。 『本草綱目』を書いた李時珍は「狗脊に二種ある。一種は根が黒色で狗の脊骨のようなもので、一種は黄金色の毛があって狗の形のようなものだ。いずれも薬用になる。その茎は細く、葉は大葉蕨に似ており、貫衆カンジュ・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(8)喜びのレシピ
中世の修道院では、Ora et labora(祈り、働く)というベネディクトの戒律にそって自給自足の生活でした。連載第6回で食養生として断食をご紹介しましたが、修道士は毎日食事を摂り、一日1回でも、昼・夕食2回でも体調にあわせ、料理も2品、果実や野菜を1品さらにパンがつくと定めら・・・
南の島の蝶と花たち
八重山諸島は花の島として知られていますが、内地とは異なった昆虫の多い地域としても知られています。特に蝶の仲間は160種以上が確認されており、採集マニアの来島も多く、台風の後などには近くの台湾やフィリピンから風に乗って飛来する蝶などが見受けられ、西表島などでは台風通過後に補虫網を持・・・
植物たちが秘める“健康力”
抗酸化物質である、ビタミンCとビタミンE
前々号では、抗酸化物質の代表であるポリフェノール、前号では、老化を防止し、疲労を回復し、視力を保つことなどに有効に働くことが期待されるカロテノイドを紹介しました。今回は、抗酸化物質である、ビタミンCとビタミンEを取り上げます。 ビタミンC 発見のきっかけは、“壊血病” ビタミンC・・・
樹木たちが発信しているメッセージを聞いてほしい
樹木は、いつも私たちの周りにいます。近づいてよく観察してみると幹や枝、葉の状態や根の張り方の様子がわかるでしょう。中には人間が気づかずに傷つけたり、間違った手入れをしたりしているものもあります。ただ樹木は言葉を発することができません。動くこともできません。だからこそ、樹木たちが発・・・
オオバコの植物学と栽培
今回は、オオバコの特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 オオバコ(大葉子、車前草)はオオバコ科(学名:Plantaginaceae、英名:plantain family)オオバコ属(Plantago)の植物で、狭義には Plantago asiati・・・
腸の健康に役立つハーブを学ぶ 踏み跡植物「オオバコ Plantain」
Herbs for Intestinal Health 【 学 名 】Plantago asiatica L.【 科 名 】オオバコ科【使用部位】全草【主要成分】イリドイド配糖体(アウクビン)、フラボノイド(プランタギニン、ホモプランタギニン)、β – シトステロール・・・
頑張り屋さんにおすすめのカモミールティーとダンディライオン・ローズヒップティー
現代人に多いストレス性のお腹の不調に最適なのが、温かなハーブティー。体をリラックスに導き、自律神経の働きを整えて、胃腸の本来の働きを取り戻してくれます。まじめな頑張り屋さん、気分転換が下手な人、せっかちでイライラしやすい人などには特におすすめです。カモミールやダンディライオンなど・・・
咳や痰の症状にも効く 煎じて飲むオオバコティー
現代人に多いストレス性のお腹の不調に最適なのが、温かなハーブティー。体をリラックスに導き、自律神経の働きを整えて、胃腸の本来の働きを取り戻してくれます。まじめな頑張り屋さん、気分転換が下手な人、せっかちでイライラしやすい人などには特におすすめです。 〔 用 具 〕鍋、茶こし、・・・
腸を元気にする フラックスシードとはちみつのヨーグルト
腸内環境を善玉菌が優位な状態を保つことがポイント 春から始めるやさしい「腸活」 春は一年の中でも体の不調が起こりやすい季節といわれています。気候の変化や生活環境の変化によるストレスで自律神経のバランスが乱れやすく、自律神経にコントロールされている胃腸にも下痢や便秘など様々な不調が・・・
春に起こりやすいお腹の不調に サイリウムわらび餅
腸内環境を善玉菌が優位な状態を保つことがポイント 春から始めるやさしい「腸活」 春は一年の中でも体の不調が起こりやすい季節といわれています。気候の変化や生活環境の変化によるストレスで自律神経のバランスが乱れやすく、自律神経にコントロールされている胃腸にも下痢や便秘など様々な不調が・・・
お腹の不調に オオバコのみそ汁
腸内環境を善玉菌が優位な状態を保つことがポイント 春から始めるやさしい「腸活」 春は一年の中でも体の不調が起こりやすい季節といわれています。気候の変化や生活環境の変化によるストレスで自律神経のバランスが乱れやすく、自律神経にコントロールされている胃腸にも下痢や便秘など様々な不調が・・・
世界の有用植物を系統保存する施設
日本新薬株式会社 山科植物資料館(京都府京都市)
日本各地には、ハーブをはじめ四季折々の植物に直接触れることができる個性豊かな植物園が多数存在します。植物と私たちの関係を五感で学ぶ機会。ゆっくりと訪れてみてはいかがでしょうか。
ひと味違う大人のシフォンケーキ
スパイスシフォンケーキ
身近にあるハーブを使って料理を楽しみましょう。今回は、ひと味違う大人のシフォンケーキをご紹介します。 材料(4人分) 卵………………………………4個砂糖(卵黄用)…………………20g砂糖(メレンゲ用)………………60g薄力粉…………………………60gベーキングパウダー………小さじ・・・
エビとアボカドのサラダ
身近にあるハーブを使って料理を楽しみましょう。今回は、春の香りを楽しむエビを使ったサラダをご紹介します。 材料(4人分) エビ……………………………12尾アボカド…………………………1個オリーブオイル………………大さじ2レモン汁……………………1/2個分塩…………………………小さ・・・
アーユルヴェーダ・ハーバルスープ 「Cola Kanda」
アーユルヴェーダの基本的な考え方の1つ、「医食同源」。病気を治すのではなく、病気になりにくい身体をつくる予防医学であるアーユルヴェーダでは、食事は健康のために薬と同じくらい重視されています。冬の間にじっと根を張っていた草花が芽吹く季節「春」。今回は春におすすめの植物を使った「キャ・・・
腸の健康を考える-腸内細菌に注目!-(3)理想の腸内環境を手に入れよう!
「腸活」でまず取り組みたいのが、食生活の見直し。併せて自律神経を整えることも大切です。自分の腸内細菌をやさしく育てる気持ちで、できることから始めてみましょう。 食事でケア Eating habits 腸内細菌の多様性を高め、様々な腸内細菌を活発に働かせるために、食品のバリエーショ・・・
腸の健康を考える-腸内細菌に注目!-(2)腸内環境に影響するものは ?
腸内細菌のバランスは、年齢や生活環境によって刻々と変化します。腸内環境に影響を与える要因を知り、健康的なバランスを保つためのヒントにしましょう。 誰でも加齢と共に 腸内環境が悪化する傾向が 加齢腸も年齢と共に老化し、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化する傾向があります。善玉菌の代表格で・・・
腸の健康を考える-腸内細菌に注目!-(1)
腸の健康が全身に及ぼす影響について、活発な研究が行われています。その中で、腸内環境が便秘や下痢などの便通異常だけでなく、感染症、アレルギー、肥満、糖尿病、動脈硬化、がん、歯周病、うつなど、様々な病気の発症と関係することが分かってきました。腸の健康状態が悪いと、肌荒れや肌老化など美・・・