熊本大学薬学部 薬用植物観察会
エコロジカルハーバリスト(クラフト) 立石いづみ
日程:2026年5月22日(金)
会場:熊本大学薬学部薬用植物園


朝までの雨が嘘のように青空が広がった午後、心待ちにしていた熊本大学薬学部の薬用植物園見学会へ足を運びました。
まずは渡邊将人先生による講義から。ユーモアを交えた軽妙なお話の後、いよいよ散策へ向かいます。一歩足を踏み入れると、そこは2,368種もの植物が息づく世界。データベース化や二次元コードも美しく整備されていました。目で愉しみ、香りに癒やされ、時にはその生命を味わう、五感が心地よくひらかれていく贅沢な観察会でした。
今回、もっとも新鮮な驚きをくれたのが、和名で「コエンドロ」と呼ばれる植物です。生葉はパクチー、種子はコリアンダーといえばピンとくる方も多いでしょう。実は私、あの独特の風味がどうしても苦手で敬遠していたので。今回は夫と参加していたため、まずは夫が実をひとくち味見することに。「全然癖がなくて、すごく爽やかだよ」その言葉に背中を押され、私も思い切って一粒口に運んでみました。すると、驚くほど澄んだ爽やかな香りが広がり、フレッシュな実のおいしさにすっかり魅了されてしまいました。「時には先入観を捨てて、思い切ってみることも大切ね」と、植物から人生のヒントをもらった素敵な体験となりました。
植物のエネルギーをいただいた後は、デブゴタ・ハリ先生によるチャイ作り講座へ。色彩豊かなイラストが散りばめられたレジュメは、見ているだけで心が躍る
分かりやすさでした。ハリ先生の穏やかなリードのもと、スパイスの香りを愉しみながらチャイを仕上げていきます。ブラックティー、レモンティー、そしてコクのあるミルクティーと、3つの味わいを順にいただきました。心地よい汗をかいた身体に、淹れたての熱いチャイがじんわりと優しく染み渡ります。さっそく我が家でも、ハリ先生直伝のチャイを淹れてみようと思います。
夫とふたり、カメラに収めた美しい緑の写真を眺めながら旅の余韻に浸るひととき。そんなおだやかな時間を重ねながら、残暑を健やかに乗り切っていきたいものです。最後になりますが、デブゴタ・ハリ先生、渡邊将人先生、温かく迎えてくださった地区委員の皆様、素晴らしい集いを本当にありがとうございました。ご一緒させていただいた皆様とも、心豊かな時間を共有できましたことに深く感謝申し上げます。