芍薬摘蕾&女性のための和漢植物について学ぶ~芍薬の花と大和当帰葉でオリジナルブレンド茶作り~
日程:2026年4月28日(火)
会場:佐藤薬品工業株式会社
シニアハーバルセラピスト 大橋さえ子

「推古天皇の薬狩り」日本書紀に記された場所は奈良。この魅力ある地に薬草好きのお仲間が集ったのは橿原市に位置する佐藤薬品工業株式会社(以下さとやく)です。青い空に濃桃色の芍薬が映える絶好の摘蕾日和、芍薬栽培の田圃には益虫のナナホシテントウムシが無数に飛び回っていて、さながら花守の自然界からの小さな助っ人の様です。
さとやくの主な栽培薬用植物は「大和当帰」「ショウガ」「大和芍薬」です。セミナーでは女性の三大漢方薬「当帰芍薬散」「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」について学び、当帰葉と芍薬花に数種の素材を選んで個々に合わせたブレンド茶を作りました。生薬原料の使用量は増加傾向にあり8割が中国産とのこと。芍薬の根は収穫までに4年以上を要するそうで、その労力手間を思うと国内生産することの困難さに納得します。
芍薬の根を作るために言わば花は不要物です。従来廃棄していた花をどのように活用するか、その一つとして、花の細胞の中の水を低温真空にすることで抽出できる「細胞水」の使用感は化粧水のようにしっとりしていたし、ビタミンCやポリフェノールを含んでいる残渣には健康食品等への応用が期待できるようです。アンケートに書いた参加者の感想が新製品の足がかりになるといいなと思います。
薬用の白花芍薬梵天種は5年に1度の株分けで、希望者にお分けいただけたことも幸運でした。関わってくださったさとやくの皆様の手厚いサポートに感謝いたします。袋いっぱいに詰め込んだ芍薬花を抱えて、使い道を考えながら満足げに帰路につきました。

