日程：2025年6月21日(土)
会場：gallery feve（吉祥寺）
ハーバルセラピスト　小川高根

「ハーブの活用法をもっと広げたい」そんな思いから「酵素シロップ作り」に参加しました。この日は、太陽の力が満ちる夏至。会場には、セントジョンズワートやタイム、ヤロー、ゴツコラ、ホーリーバジルなど、生命力あふれるハーブたちが瑞々しく並び、スモモやブラックベリー、さくらんぼといった彩り豊かな旬の果実に、心が一気に華やぎました。

講師の先生からは、酵素シロップの基本的な作り方はもちろん、素材の選び方や出来上がったシロップのさまざまな活用法も紹介されました。飲むだけでなく、料理の隠し味やシャーベット、クッキーなどのお菓子作りに。さらには、スキンケアやスカルプケアにまで広がる用途に、参加者の皆さんの目が楽しげに輝いていたのが印象的でした。私は、庭で大きくなりすぎたアロエで試してみようと心に決めました。

「菌は生き物。毎日おいしくなあれと話しかけるように混ぜてあげてくださいね」という先生の言葉に思わず笑顔に。愛情を込めてぐるぐると混ぜながら、発酵を見守る時間は、慌ただしい日常の中でふと深呼吸するようなひとときとなりました。そして、完成した美しいピンク色のシロップは愛着が湧いて、美味しさもひとしおでした。

ハーブと暮らす日々に、新たなワクワクと季節の彩りが加わり、植物の恵みと向き合う豊かな時間となりました。ハーブの活用法がまた一つ広がって、季節に合わせた暮らしの中の小さな手仕事が、心にも滋養をくれそうです。