2023.3.9

2023年4月27日(木)【漢方メッカ奈良の地で】薬用植物栽培プロジェクト体験 〜「芍薬の花摘み」&「黄檗の苗つくり」薬草2本立て

奈良県では古い歴史と文化を背景に、2012年より「漢方のメッカ推進プロジェクト」を立ち上げ、漢方の産業化を目指す取り組みが行われています。今回はこのプロジェクトにも賛同され、漢方の産業化を目指し貢献されている奈良の企業様を訪問、薬用植物について学び、収穫や栽培の体験を行います。

大和の薬草①
休耕田活用と生薬の製品企画に取り組む
薬用植物栽培プロジェクト!
佐藤薬品工業 和漢薬研究所が育てた【芍薬の花摘み体験】

医薬品受託加工業界のリーディングカンパニーとして創業し70年を迎える佐藤薬品工業は、多くの薬用植物を産する奈良の地で、2015年より新たに「大和当帰」「大和芍薬」「ショウガ」などの薬用植物栽培プロジェクトを立ち上げられました。
今回は佐藤薬品工業和漢薬研究所が薬用植物を栽培されている圃場の見学を行います。
さらに、栽培・収穫した生薬の製品化への利用、活用法などについて、和漢薬研究所 所長岡田圭二氏に学ぶとともに、根を生薬として用いることで知られる「芍薬のお花(蕾)の摘み取り体験」を行います。
もちろん摘み取ったお花は、お土産としてお持ち帰り頂きます!ご自宅でも大和の薬草をお楽しみ頂けるよう、大和当帰葉と芍薬葉を使った入浴剤作りも行います。(摘み取りは、観賞も可能な切り花タイプとティーやクラフトなどにも活用できる花部を予定しております。)

大和の薬草②
キハダ文化を20年後の未来につなぐ
Re;KIHADAプロジェクト!
ポニーの里ファームの【キハダの苗作り体験】

三光丸や陀羅尼助など大和を代表する和漢胃腸薬にも配合される生薬「黄檗(キハダ)」は、生薬として内皮を採取するまでに20年の栽培育成期間が必要とされます。

「キハダ文化を20年後の未来につなぐRe;KIHADAプロジェクト」として、キハダの栽培はもちろん、生薬として使われる内皮以外の葉や木部、実なども活用する取り組みを行っているポニーの里ファーム統括マネージャー保科政秀氏にキハダの苗を作る方法をご指導頂き、キハダ苗作り体験を致します。

「海苔巻きスタイル」で作る苗は、キハダの成長過程の特徴を考えたもので、苗づくりを通してキハダについても学びます。作ったキハダの苗はお持ち帰り頂き、ぜひ育ててみてくださいとのこと!
体験会場は三光丸クスリ資料館をお借りしまして、苗作り体験とあわせて、資料館や工場、キハダなどの生薬を保管している原料倉庫の見学も行います。

大和の地で生薬に触れる一日を楽しみませんか!?

  • 日時: 2023年4月27日(木)10:00〜16:15
  • 実施場所:
  • 集合場所: 佐藤薬品工業株式会社(和漢薬研究所)
  • アクセス: 近鉄橿原神宮前からタクシーで約10分(乗合タクシー予定)
    ※自家用車でのご来場ご希望の方はお申し込み後の事前アンケートにて承ります。
  • 参加費: 一般:5,300円/会員:4,800円
  • 定員: 30名(最少催行人数25名)※定員に達し次第、締め切らせていただきます。
  • 備考: 参加費にはランチ特製薬草弁当代、実習費、イベント中の移動交通費を含みます。
    集合時・解散後のタクシー代は各自でご負担ください。
  • 申込期間:
    • 【JAMHA会員先行申込期間】3月10日(金)〜3月20日(月)
    • 【非会員先行申込受付開始日】3月21日(火)
  • 申込締切: 2023年4月17日(月)

催行内容

  • 9:30
    • 集合・受付開始
  • 10:00
    • 佐藤薬品工業にて芍薬のセミナー
    • 芍薬摘みとり体験
    • 芍薬と大和当帰葉の入浴剤つくりワークショップ
    • 三光丸クスリ資料館へ移動〜
  • 13:00
    • 昼食
  • 14:00
    • キハダについてのセミナー
    • キハダ苗作り
    • 三光丸クスリ資料館・原料倉庫・工場見学
  • 16:15
    • 閉会

講師

岡田圭二氏(佐藤薬品工業 和漢薬研究所所長・薬剤師)

1962年大阪府生まれ。1985年大阪薬科大学卒業。同年田辺製薬入社、生物学的製剤の育薬・普及の責任者として従事してきた。2022年より、佐藤薬品工業 和漢薬研究所所長として、奈良県漢方メッカプロジェクトで、奈良県関連機関と連携し、生薬栽培研究、自社栽培生薬を活用した製品化に取り組んでいる。

保科政秀氏(農業生産法人有限会社ポニーの里ファーム・統括マネージャー)

大学院生の頃から奈良県高取町のまちづくりに関わり、民間企業に勤務後、2014年から現在の職につく。薬草の6次産業化を進めるため日々奮闘。最近は、三光丸や陀羅尼助の原料オウバクが採れるキハダの木を活用したプロジェクト『Re;KIHADA』を発足。奈良県を中心に薬草や未活用資源に新たな価値を生む活動を行っている。