2021.9.27.

関西地区イベント報告
古来から伝わる生薬の木「キハダ」を
つるんと剥いで「キハダ染め」に挑戦!

ハーバルセラピスト 穂森 美香
日程:2021年7月11日(日) 会場:三光丸クスリ資料館

古来から伝わる生薬の木「キハダ」をつるんと剥いで「キハダ染め」に挑戦!に参加してきました。前日まで梅雨空が続き天候が心配されましたが、当日はスッキリ暑いくらいに晴れました。

会場となる三光丸クスリ資料館までは、最寄りの駅から徒歩で20分。乗り合いタクシーのご提案も頂いたのですが、とても長閑な場所なので、私は往復徒歩で散策を楽しみながら会場に向かうことにしました。途中、エキナセアがたくさん咲いている場所があると教えて頂いていたのですが、本当に見事なエキナセアの花がたくさん咲いていて、思わず足を止めて見入ってしまいました。

イベントは、ポニーの里ファームの方から作業の流れや注意点を聞き、早速「キハダ染め」とキハダの皮剥き作業を始めました。内皮を煮込んだ液がお鍋に作られていて、そこへ染める材料を入れます。そして、染めている間にキハダの外皮と内皮を剥く作業に挑戦。外皮をノミのようなもので剥いていくのですが、皮が硬くてコツがつかめずとても苦戦。何とか剥き終わり、スタッフの方に切れ目を入れて頂いて、次に内皮を剥きます。内皮は外皮ほど苦戦することなくできました。

天候がよく、マスクの中はサウナ状態で、とても暑く作業は大変でしたが、途中、キハダの実を使ったクラフトコーラのシロップをかけたカキ氷を頂き、とても爽やかな味でリフレッシュでき、おいしかったです。

そして、昼食にお弁当を頂きました。丁寧に作られた数々のおかずには趣向が凝らされ、クラフトコーラのシロップに漬けて作った鶏肉や、大和当帰葉をヤンニョム風に和えたものなど、クッキングに興味のある私にはとても勉強になりました。

午後からは西原先生のオウバクの講義を受けました。キハダからオウバクを採取するには栽培から20年必要とされるので、いかに貴重なものかということがわかります。伐採は6〜8月の梅雨の時期に行われます。これは皮が1番剥きやすくなるので、この時期だそうです。

そして、今までキハダを伐採してオウバクを採取した後は、葉・実・心材は廃棄されていましたが、現在では副産物の活用の研究が進み、食品や加工品などに利用されていることが、とても興味深かったです。

最後は三光丸クスリ資料館の見学。富山と奈良の対立した薬のお話や、中国の漢方のお話、展示されている薬の袋、その袋には牛や馬にも……など今では考えられない効能が書かれていたりと、面白いお話も聞かせて頂きました。

実際に道具に触れたり、とても楽しく薬の歴史を知ることができ、あっという間に見学の時間が終わりました。
資料館を出ると、そこには立派な庭園があり、さいごに素敵な風景で締めくくられました。

コロナ禍でおうち時間が多かったので、このイベントに参加して心身共に癒され、楽しい時間を過ごすことができました。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第57号 2021年9月