有資格者インタビュー03:自然と人が響き合う場所で“めぐるいのち” を感じる農園づくりを
JAMHA認定資格を活かして活躍する方を紹介する有資格者インタビュー。
第3回は、神奈川県小田原市で果樹やハーブを育てながら、オレンジフラワー蒸留や青みかんイベントなどを行う「あきさわ園」の秋澤恵里さんにお話を伺いました。
秋澤 恵里 AKISAWA ERI
神奈川県小田原市在住。ご主人と共に「あきさわ園」を運営。みかんやハーブ、果樹の栽培を行い、オレンジフラワー蒸留や青みかんイベントなどを開催。JAMHA認定ハーバルプラクティショナー。自然の循環を大切に、人と植物が共に生きる心地よい関係を伝えている。

Q. メディカルハーブに興味をもち、資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください。
長男が生まれ、次の子を授かった頃に「何か学びたい」と思ったのがきっかけでした。夫が喘息をもっていたことや、子どもが体調を崩しやすかったこともあり、できるだけ薬に頼らず、家族をケアできる方法を探していたんです。もともと植物が好きで花屋に勤めていたこともあり、メディカルハーブという言葉に惹かれ、独学で検定を受けました。
Q. 忙しい子育ての中で、どのように学びを続けていかれたのですか?
当時はまだ子どもが小さく、家事や育児の合間に少しずつ勉強していました。試験前は「ちょっとだけ集中させてね」と家族にお願いして。覚えるのが大変だったので、トイレに暗記カードを貼ったりして(笑)。でも勉強の時間は、外の世界とつながれる貴重な時間でもありました。育児の合間に“自分に戻れる時間”があることで、気持ちがとても前向きになったと思います。
Q. 学んだことをどのように仕事や暮らしに活かされていますか?
学びを通して「オレンジフラワー」の魅力を知ったことが転機でした。うちはみかん農家なのですが、キッチン蒸留のイベントを行っている先生をお招きしてオレンジフラワーの蒸留体験イベントを行ったところ、とても好評で。そこから口コミで輪が広がり、村上志緒先生や木村正典先生など、多くの方が「あきさわ園」を訪れてくださるようになりました。今では青みかんを使ったイベントや、クラフトコーラ・シロップなどの加工品づくり、ドライハーブの販売などにも広がっています。私はイベント時にハーブを使ったランチを担当していて、五感で自然を味わってもらうことを大切にしています。



Q. 今後、やってみたいことや大切にしている思いを教えてください。
いずれは自分の蒸留機を使って、自主開催のワークショップを開けたらと思っています。今はまだ子どもの部活や習い事に時間を使うことが多く、時間はあまり取れませんが、少しずつ、自分のペースで形にしていきたいですね。うちはみかん農家として里山の再生や資源の循環にもかかわっています。高齢化が進む中で、自然を守ることの大切さを伝えるのも私たちの役割。ハーブだけでなく、自然全体の営みを感じてもらえる場所でありたいと思っています。小中学生や大学生の農業体験の受け入れも行っていて、若い世代にも自然とふれあうきっかけを届けられたらうれしいです。


Q. これから資格取得を目指す方へ、メッセージをお願いします。
時間がなくても、興味があるならぜひ挑戦してみてください。私自身、学びの時間はとても充実していました。「やらないで悩むより、やって悩むほうがいい」と思っています。メディカルハーブを学ぶことで、自分自身の世界がきっと広がります。そして資格を取った後も、机の上だけで終わらせずにぜひ外に出て、生の植物に触れてみてください。ドライハーブでは分からない香りや色、季節の変化。五感で感じる体験が、きっと大きな学びにつながると思います。


Information
あきさわ園
神奈川県小田原市で300年以上にわたり伝統の柑橘栽培を守る農園。温暖な気候と海風に恵まれた環境で、みかんやキウイフルーツ、ブルーベリーなどを丁寧に育て、自然にやさしい安心安全な農業を実践しています。
神奈川県小田原市沼代1215
☎︎0465-43-0305
公式HP:https://montealegre-paraiso.com/





