2025.12.7

季節のハーブを楽しむレシピ<秋>:トウガラシ

ハーブスパイス料理研究家

岩本 りか

今回は甘みと旨みの万願寺とうがらし、そしてパンチの効いたハラペーニョ。
個性豊かな2種を使った、秋にうれしい味わいレシピをご紹介します。

万願寺とうがらしとひよこ豆ペーストのオーブン焼き 

京都舞鶴市万願寺が原産の“辛くない ”万願寺とうがらし。今回は、ちょっと変わった食べ方で、中東の伝統的な、ひよこ豆のペースト「フムス」を詰めてオーブンで焼いてみました。冷やしたワインとも相性抜群です。

材料(2〜3人分)

万願寺とうがらし
(少し大きめのサイズ)…………… 3本

  ひよこ豆水煮の豆
  (しっかり水切りしておく)…… 230g
  ニンニク………………………… 1/2個(100g) 
  タヒニ………………………… 大さじ1
  塩 ………………………………… 小さじ1 
  オリーブオイル(ひよこ豆の固さによって調整)… 大さじ1〜2
  レモン汁 ………… 大さじ1  
  ピザ用チーズ ……………… 適量 
  パプリカパウダー …… 少々 
  フレッシュパセリ、オレガノ・適量

作り方


オーブンを180℃に熱しておく。


万願寺とうがらしは縦半分に切って種や中の白い部分があれば取っておく。


Aをフードプロセッサーに入れてペーストにしたら、②に詰める。


耐熱用の器にクッキングシートを敷いて③を並べたら、チーズを散らしてパプリカパウダーを振りかける。


最後にオリーブオイルを上から回しかけて(大さじ1程度/分量外)、オーブンで15分焼く。


焼けたらパセリのみじん切りとオレガノの葉を散らして、でき上がり。

*タヒニは生の白ごまをペースト状にした、トルコや中東諸国の料理に欠かせない調味料。練りごまでも代用可能です。

万願寺とうがらし…初夏の頃から秋まで出回る、上品な甘みが魅力の伝統野菜。今回は、長さ15cm×幅2cmの大きさのものを使用しています。

ハラペーニョのピクルスでレリッシュ

サンドイッチやバケット、魚料理、サラダのドレッシング、タルタルソースなどに加えるだけで、味に深みが出てワンランクアップの料理になります。 

材料(2〜3人分)

ハラペーニョ…辛さが強いトウガラシ。辛さに隠れがちですがとても香りがよく、食欲を増進します。

[ハラペーニョのピクルス](分量は保存瓶500mL用)
ハラペーニョ ……… 15本ぐらい

酢 ・水 ……… 150m L
塩 ……… 大さじ1  
ブラックペッパーホール ……… 150m L
ニンニク(薄切り) ……… 1片
ローリエ ……… 1〜2枚  

[レリッシュ ]
きゅうり ……… 1本  
ハラペーニョのピクルス・3〜5切れ  
グリーンオリーブ種ぬき 5個  
ケイパー ……… 小さじ1  
酢 ……… 全てが浸かるぐらい
塩 ……… 小さじ1/2 
ブラックペッパー ……… 少々  
セロリシード ……… 少々

作り方

ハラペーニョの


ハラペーニョのヘタと種を取り、輪切りにして瓶に入れる。


鍋に
Aを入れて沸騰させる。 


②がひと肌に冷めたら、①の瓶に注ぎ入れてBも加えてふたをする。 

保存期間(目安):冷蔵庫で1年

レリッシュ


Aを全てみじん切りにしてボウルに入れる。


Bを合わせて、①に注ぎ入れ、よく混ぜ合わせたら保存瓶に入れて冷蔵庫で保存。

保存期間(目安):冷蔵庫で3カ月程度

※保存用の瓶は事前に熱湯消毒し、乾かしてご使用ください。
※保存期間は目安です。
※清潔な器具や保存容器を使用し、異臭・変色などがある場合は食べずに処分してください。

ハーブスパイス料理研究家
岩本 りか いわもと・りか
ハーブスパイス料理研究家/食と香りの調香/ハーバルアロマセラピスト。滋賀県大津市でハーブとスパイスの教室aroma*Rを主宰。
Instagram @herbspicelover_rika

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第73号 2025年9月