2024.1.31

薬草のまちの歴史に触れる宇陀松山散策 & ハーバルクラフトビールと食のペアリング体験 イベントレポート

ハーバルプラクティショナー

細川賜美

日程:2023年9月1日(金)【関西地区イベント】

日本のハーブの歴史を学ぶうちに、いつか訪れてみたいと思っていた奈良県宇陀市でのイベントとあり、いち早く申し込みをしました。暑い盛りのイベントですので、北国育ちの身としては、多少の不安もありましたが、関西地区委員の皆さんが、水分補給はもちろん保冷材の準備など、きめ細やかに配慮して下さり、安心して参加することができました。

当日は快晴のもと、まずは宇陀松山の歴史情緒あふれる街並みをそぞろ歩き、森野旧薬園へと向かいました。こちらは、現存する最古の民間薬草園であり、現在も250種類の薬草が栽培されており、植物好きならば誰しもワクワクとしてしまうのではないでしょうか。私も、北海道では見ることのできない沢山の実をつけたザクロの木を見つけ、思わず歓声をあげてしまいました。鬱蒼とした夏の緑に溺れるような感覚は格別です。同行くださったガイドさんの解説も、博識で心に響きました。

目いっぱい動き回って、心地良い疲労を感じながら、道の駅へと戻り、午後はクラフトビールとお料理を堪能。クラフトビールの基本を学んで、あらためて自然の恵みとしてのビールを口に含むと、一段と美味しく感じます。テーブルには大和当帰の緑がお洒落にあしらわれ、パーティ会場のような雰囲気に皆さんの笑顔が広がり、お話しも弾み、思い出深いひと時となりました。

一日を振り返ってみますと、このような会場づくりに限らず、「参加の皆様に喜んでもらいたい」という関西地区委員の皆さんのホスピタリティが隅々まで伝わるイベントでした。北海道で同じく地区委員を務める身として、彼女たちの姿勢に学ぶところも多かったです。JAMHA地区委員は、全国に配属されており、その地域ならではのイベントの企画から開催の実現を担い、会員の皆様の学びと交流の場をとなるよう励んでいます。これからも各地のイベントを通じ、ハーブ仲間の輪が広がってゆくことを願っています。