2023.3.11

女性の健康 : 自律神経と女性ホルモン

いりたに内科クリニック院長

入谷栄一

イラスト = チチチ

冷え、ストレス、過労、睡眠不足、過激な運動、無理なダイエットなどは、月経のトラブルや更年期の症状を強くする要因です。

これには自律神経がかかわっています。女性ホルモンと自律神経系をコントロールする分野はどちらも脳の視床下部に存在するため、お互いに影響を受けやすく、どちらかのバランスが乱れると、もう一方のバランスも乱れやすくなります。

ストレスで月経周期が乱れたり、更年期に自律神経失調症状が現れたりするのはこのためです。

現代女性は常に緊張状態にある人が多く、自律神経のうちでも活動時に働く「交感神経」が優位に傾きがち。休息時に働く「副交感神経」を優位にして、自律神経のバランスを整えることが大切です。

ポイントは、ストレスや冷えといった外からの刺激をできるだけ回避すると共に、リラックスタイムを意識的につくること。

ハーブティーやアロマ、息を大きく吐く呼吸法、軽く汗ばむくらいの有酸素運動なども有効です。こうした副交感神経を優位にするツールをいくつかもっておくようにしましょう。

いりたに内科クリニック院長
入谷栄一 いりたにえいいち
総合内科専門医、呼吸器専門医、アレルギー専門医。東京女子医科大学呼吸器内科非常勤講師。在宅診療や地域医療に力を入れる他、補完代替医療やハーブ、アロマに造詣が深く、全国各地で積極的に講演活動も行う。著書に『病気が消える習慣』、『キレイをつくるハーブ習慣』(経済界)など。当協会顧問。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第63号 2023年4月