この冬、スパイスで新しいおいしさと出会う

手軽に使えてアレンジも自在ミックススパイスを活用しよう
最近では、世界の様々な国のミックススパイスがスーパーや食品店で手軽に購入できるようになりました。ミックススパイスは、それぞれの地域で長い間愛され続けてきた完成されたブレンド。定番の料理に使うだけでなく、和・洋・中のいろいろな料理に活用して、メニューの幅を広げてみませんか。チリパウダーは、メキシコ料理に欠かせないミックススパイス。トウガラシに加え数種類のスパイスが入っているため、辛いだけでなく風味が豊かです。モロッコ料理で有名なハリッサは、トウガラシをベースに複数のスパイスとオリーブオイルを混ぜ合わせたもの。
辛みと濃厚な旨味が魅力で、万能調味料といわれるほど、どんな料理ともよく合います。インド料理で使われるガラムマサラは、カルダモンやクローブ、コリアンダーなど個性の強いスパイスの組み合わせ。煮込み料理やスープの仕上げに加えると、たちまちエキゾチックな味わいになります。
さらに一歩進んで、ミックススパイスを手作りするのもおすすめです。自家製のよさは、フレッシュな香りを楽しめること、余計な添加物が入っていないこと。そして、自分好みのアレンジができること。ここではチリパウダー、ハリッサ、ガラムマサラ、デュカの基本的なブレンドを紹介していますが、配合するスパイスの種類や分量にこれといった決まりはありません。風味や旨味を確かめながら、いろいろ試してお好みのブレンドを見つけてください。
01
カボチャのマサラスープ
自然な甘みとスパイスが好相性
〔材料〕(2 ~ 3 人分)
カボチャ(皮と種を除いたもの) ………………………………約300g
タマネギ ……………………中1個
ニンニク ………………………1片
オリーブオイル(またはバター) ………………………………大さじ1
水 ………………………… 200 mL
無調整豆乳 …………… 300 mL
コンソメ(顆粒) …………小さじ1
ガラムマサラ(下記参照) ………………小さじ1(お好みで調整)
塩、コショウ ………………各少々
1.カボチャはひと口大に切る。タマネギは薄切りに、ニンニクはみじん切りにする。
2.鍋にオリーブオイルを入れて中火で温め、ニンニクを炒める。香りが出たらタマネギを加え、甘みが出るまでじっくり5分ほど炒める。タマネギが透き通ってきたら、カボチャも加えて軽く炒め合わせる。
3.水とコンソメを加え、ふたをして中火で10~15分ほど、カボチャが柔らかくなるまで煮る。
4.火を止めて粗熱をとり、ハンドブレンダーやミキサーでなめらかにする。
5.鍋に戻し、弱火で温めながら豆乳を加える。沸騰させると分離するので、「ふつふつ」くらいの火加減を保つこと。
6.ガラムマサラを加え、塩・コショウで味を整える。器に盛り、仕上げにガラムマサラをほんの少し振るか、オリーブオイルを数滴垂らす。
ガラムマサラの作り方
クミン、コリアンダー各大さじ1、カルダモン、ブラックペッパー各小さじ1、クローブ、ナツメグ各小さじ1/2、シナモンスティック1本(以上すべてホール)をフライパンに入れ、焦がさないように木べらで混ぜながら中弱火で1~3分ほど炒ります。容器に移してしっかり粗熱をとり、スパイスミルで好みの粗さに挽けばでき上がり。
02
ハリッサチキンスープ
旨味たっぷりなモロッコ風スープ
〔材料〕(2 ~ 3 人分)
鶏モモ肉 ………………………1枚
タマネギ(みじん切り) 大1/2個
ニンジン(輪切り) ………小1本
オリーブオイル ……………… 適量
水 …………………………500 mL
コンソメ(顆粒) …………小さじ1
トマト水煮缶(カットタイプ)…200g
クミンパウダー ………小さじ1/2
パプリカパウダー ……小さじ1/2
シナモンスティック……………1本
パセリ(粗みじん切り) …大さじ1
砂糖 ……………………小さじ1/2
塩、コショウ …………………適量
ハリッサ(下記参照) お好みで
1.鶏モモ肉は皮を取り除き、半分~1/3に切って塩、コショウで軽く下味をつける。
2.中火で熱した鍋にオリーブオイルをひき、鶏肉を加えて両面に焼き目をつけて取り出しておく。
3.同じ鍋にオリーブオイルを足し、タマネギを加えてしんなりするまで炒め、ニンジンを加えて軽く炒め合わせる。
4.2の鶏肉を戻し入れ、残りのすべての材料を加える。沸騰したらふたをし、弱火で鶏肉が柔らかくなるまで30~45分ほど煮る。
5.シナモンスティックと鶏肉を取り出し、鶏肉を食べやすく手でほぐして鍋に戻す。
6.塩、コショウで味をととのえ、さらに10分ほど煮込めばでき上がり。
ハリッサの作り方
すり鉢にコリアンダーシード、クミンシード各小さじ1、トウガラシ(輪切り)小さじ2を入れてすり潰し、キャラウェイシード小さじ1、パプリカパウダー小さじ1/2、おろしニンニク1片分、オリーブオイル大さじ3、塩小さじ1/4を加えてよく混ぜ合わせます。
03
チリコンカン
テックス・メックス料理の代表格
〔材料〕(4 人分)
合いびき肉 …………………300g
タマネギ …… 中1個(約200g)
ミックスビーンズ水煮缶 …………正味250~300g
オリーブオイル ……………大さじ2
ニンニク ………………………1片
チリパウダー(下記参照)……大さじ1
塩 ………………………小さじ1/2
コショウ…………………………少々
コンソメ(顆粒) …………小さじ1
トマト水煮缶(カットタイプ)…400g
水 ……………………………200mL
ローリエ(ホール) ……………1枚
1.タマネギ、ニンニクはみじん切りにする。ミックスビーンズは水気を切る。
2.鍋にオリーブオイル、ニンニクを入れて弱火で熱し、ニンニクの香りが立ったら、タマネギを加えてしんなりするまで炒める。
3.合いびき肉を加えて中火で色が変わるまで炒め、チリパウダー、コショウ、塩を加えて混ぜる。
4.ミックスビーンズ、トマト水煮、水、コンソメ、ローリエを加えて混ぜ、煮立ったら弱めの中火にし、水分がほぼなくなるまで15~20分ほど煮込む。塩、コショウで味をととのえて器に盛る。
チリパウダーの作り方
トウガラシ(レッドペッパー、カイエンヌペッパー)パウダー小さじ1、クミンパウダー小さじ2、パプリカパウダー大さじ1、ドライオレガノ大さじ1、ガーリックパウダー小さじ1を混ぜ合わせます。
04
デュカのバゲット乗せ
食感が楽しい中東のミックススパイス
デュカ(下記参照) ………適量
バゲット……………………… 1切れ
オリーブオイル ……………… 適量
1.デュカをバゲットに乗せてオリーブオイルをかける。
デュカの作り方
コリアンダーシード、キャラウェイシード、クミンシード各大さじ1を合わせ、フライパンで香りが立つまで3分ほど乾煎りして取り出す。アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ合わせて100gを同様に乾煎りし、包丁で粗く刻む。すり鉢(またはフードプロセッサー)に乾煎りしたスパイス、ナッツと白ゴマ大さじ2、塩小さじ1/4を入れて好みの大きさまで砕いて混ぜ合わせればでき上がり。
POINT
オリーブオイルと共にパンにつけたり、グリルした肉や魚、野菜のソテー、サラダ、パスタ、フ ルーツなどに振りかけたりと、いろいろな使い方ができます。お好みでガーリックパウダーやオレガノなどのハーブを加えてもよいでしょう。
寒い季節もスパイスパワーで体の芯からポカポカに
冬は体を温める食材を積極的に摂りたいもの。そんな時にぜひ活用していただきたいのがスパイスです。コショウやトウガラシ、ショウガ、シナモン、クローブ、スターアニス(八角)などには、血流をよくしたり代謝をアップしたりすることで、体を芯から温めてくれる力があります。
スパイスは、フルーツとの相性も抜群です。スパイスを使うことでフルーツの風味がより際立ち、甘みがコクに変わります。中でもシナモンとクローブはフルーツと好相性で、ケーキやクッキー、フルーツティー、ホットワインなどフルーツを使った様々なお菓子やドリンクに利用されます。シナモン、クローブはどちらも防腐作用を備えているため、長期保存するフルーツケーキやジャムなどにも最適です。寒い季節、おいしいドリンクやデザートを楽しみながら、体の芯からポカポカ温めてくれるスパイスのパワーを感じてください。

05
ホットワイン風スパイスティー
クリスマスシーズンの定番をノンアルコールで
熱湯……500mL
〔ドライハーブ〕
ハイビスカス ……………小さじ1
ローズヒップ ……………小さじ1
シナモン ………………………1本
スターアニス(ホール) …適量
クローブ(ホール) ………… 適量
オレンジ(皮つきのままスライス) …適量
はちみつ …………………適量
1.はちみつ以外の材料すべてを小鍋に入れて中火にかけ、沸騰したら弱火に落として 15 分ほど煮出す。
2.茶漉しで受けてグラスに注ぎ入れ、はちみつを加える。
POINT
ハイビスカスとローズヒップ、オレンジはビタミン Cが豊富。免疫力を高めてかぜ予防にも役立ちます。スターアニスには血流をよくする作用の他、食欲増進作用や消化促進作用をもち、ストレス性の胃腸の不調の改善にも有効です。
06
オレンジとスパイスのはちみつ漬け
のどの不調を感じる人にもおすすめ
〔ドライハーブ〕
シナモンスティック …………1本
クローブ(ホール) …………3粒
フレッシュタイム……小さじ1
オレンジ ……………………1個
はちみつ ……………………適量
1.保存瓶は煮沸消毒してよく乾かしておく。オレンジは皮を洗ってスライスする。
2.瓶にオレンジ、シナモン、クローブ、タイムを入れ、具材が完全に浸るまではちみつを注ぎ入れる。冷蔵庫に入れ、一晩おけばでき上がり。
POINT
1週間ほど置くと味がなじんでさらにおいしくなります。紅茶に砂糖の代わりに入れたり、ヨーグルトにかけて食べたりすると美味です。金柑やユズ、レモンなど他の柑橘類でも同様に作ることができます。
ATTENTION!
はちみつを使っているものは、1 歳未満の子どもには与えないでください。
07
焼きリンゴ
できたての熱々は格別、冷やしても美味
〔ドライハーブ〕
シナモン(パウダー)………少々
ナツメグ(パウダー) ………少々
クローブ(ホール) ……………1粒
リンゴ…………………………1個
グラニュー糖 ……………… 20g
バター(食塩不使用) ……10g
1.リンゴはヘタから1.5㎝くらいのところをスライスし、スプーンやペティナイフで芯をくり抜く。底の部分は残しておく。
2.グラニュー糖にシナモン、ナツメグを混ぜてくり抜いた中に入れ、クローブを差し込み、上にバターを乗せる。
3.リンゴをアルミ箔ですき間がないように包み、180℃のオーブンで30~40分焼く。
POINT
リンゴは紅玉やジョナゴールドなど酸味の強いものが向きます。独特の甘い香りとほろ苦さが特徴のナツメグは、世界4大スパイスの1つ。消化機能を高めたりストレスを緩和したりする作用があり、睡眠の質の改善にも有効です。





