2026年7月26日第13回学術フォーラム『芳香蒸留水と精油から紐解くホールハーブの機能性』
メディカルハーブは、本来、植物全体(ホールハーブ)を対象として、その成分の相互作用や総合的な機能性を理解することが重要とされています。一方で、精油や芳香蒸留水といった蒸留により得られる植物成分は、近年その作用や応用に関する研究が進んでいます。芳香蒸留水は穏やかで安全性が高く日常に取り入れやすい素材として、また精油は抗菌・抗炎症作用や免疫への影響が期待される素材として注目されています。本フォーラムでは、ホールハーブの視点を基盤としながら、芳香蒸留水および精油に着目し、それらの基礎と応用について理解を深めます。丸山奈保先生には芳香蒸留水の基礎と皮膚への作用を、安部茂先生には抗菌アロマテラピーの概念と最新の研究動向をご紹介いただきます。植物の全体性と、そこから抽出される成分の特性をつなぐことで、メディカルハーブの理解と応用の可能性を探る機会となります。皆様のご参加をお待ちしております。
実施概要
- 実施日時: 2026年7月26日(日)13:00〜17:00 (1か月の録画配信あり)
- 実施方法: オンライン
- 申込締切: 2026年7月22日(水)15:00
- 参加費: 会員:2,200円 / 一般:3,300円 / 学生:無料
- 定員: 300名
- 注記
- 上記期日までにお申込みをされた皆様に、当日のウェビナーURLをお送り致します(開催3日前~前日頃配信)
- 申込締切後のお客様都合によるキャンセル・返金は致しかねます。
- 本フォーラム終了後にアーカイブの準備が整い次第、ご視聴案内をお送り致します。
- JAMHA会員の方はログイン後に本商品価格が割引で表示されます。
プログラム
- 13:00〜13:10 JAMHAからの挨拶 林 真一郎(当協会理事長)
- 13:10〜14:20 Program1 丸山 奈保(帝京平成大学健康メディカル学部 教授)「芳香蒸留水の基礎とその作用」
- 14:20〜14:30 質疑応答
- 14:30〜14:40 休憩
- 14:40〜15:50 Program2 安部 茂(帝京大学名誉教授)「ハーブ療法としての抗菌アロマテラピー」
- 15:50〜16:00 質疑応答
- 16:00〜17:00 Program3 パネルディスカッション[司会]河野加奈恵、[パネリスト]安部茂、丸山奈保、野田信三(当協会学術委員)、関野朋子(当協会学術委員)
講演概要
講師 丸山 奈保 先生
帝京平成大学健康メディカル学部 教授 / 帝京大学医真菌研究所 非常勤講師 博士(薬学)
東京大学薬学系研究科修士課程修了。製薬会社勤務後、英国にてIFA-ITEC認定アロマセラピスト資格取得。2002年より精油の抗菌・抗炎症作用、免疫調節作用についての研究を継続している。

【芳香蒸留水の基礎とその作用】
芳香蒸留水は、芳香植物を水蒸気蒸留するときに、精油(油層)とともに得られる水層部分のことを言います。ハイドロゾル、ハーブウォーター、フローラルウォーターなどとも呼ばれます。アロマテラピーでは精油を使用することが主流でしたが、芳香蒸留水も安全性の高さや穏やかな作用から、日常のスキンケアなどに広く使用されています。自宅でハーブを蒸留して芳香蒸留水を活用されている方も多いようです。近年は、芳香蒸留水の作用に関する報告も増えてきています。
本講演では、芳香蒸留水の基礎として、蒸留方法、芳香蒸留水と精油に含まれる成分の違い、芳香蒸留水の一般的な利用法や使用時の注意点について紹介します。さらに、芳香蒸留水の皮膚の健康に関連する作用などについて、私たちが行ってきた抗菌作用・抗炎症作用に関する研究を中心に紹介します。芳香蒸留水に興味を持ち作用についても知りたいと思う方に参加していただき、さまざまな場面で活用してほしいと思います。
講師 安部 茂 先生
帝京大学医真菌研究センター 元所長 名誉教授 薬学博士
「真菌感染の予防治療法を開発」が研究テーマ。植物アロマを用いた機能性食品・化粧品の開発研究。近年は山椒の栽培と機能解析に注力。インスタは「aromasansyo」。著書に『抗菌アロマテラピーへの招待』など。

【ハーブ療法としての抗菌アロマテラピー】
抗菌アロマテラピーは、「感染、炎症、免疫が関与する私たちの健康トラブル対策に利用できるアロマテラピー」です。その基本的な考え方を説明し、最近の展開も紹介します。
ハーブなどから水蒸気蒸留などで採取できる精油または芳香蒸留水を用います。主な成分は揮発性物質の炭素化合物で、ハーブティに含まれるアルカロイドやポリフェノールは含まないため毒物は混入しにくい特徴があります。精油は香りが強く通常数種類を混ぜて、キャリアオイルなどで希釈して用います。個々の精油成分の抗菌・抗炎症作用解析も進んでおり、組み合わせ効果などの研究も盛んで、それを応用して機能性製品が開発されています。
近年注目されているのが、免疫応答が脳の視床下部(身体の原始的制御中枢)で調節され、香り成分が直接または間接的にそれに影響を与えていることです。抗菌アロマテラピーの免疫・炎症への作用も視床下部で説明されつつあります。ハーブの香りの効果に興味ある方に是非聞いてほしい内容です。
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