2025.7.14

有資格者インタビュー01:ハーブのもつ無限のチカラ めぐる季節とくらしに取り入れて

JAMHA認定資格を活かして活躍する方を紹介する有資格者インタビュー。
第一回目はシニアハーバルセラピストの資格まで取得し、ハーブティー専門店を営む野路依里さんにお聞きしました。

野路 依里  NOJI ERI

愛知県出身福井市在住。1988年生まれ。
PMSでの不調がきっかけでハーブティーと出合う。ハーブを生活に取り入れることで自身の身体へ目を向けることができるようになり、その奥深さや心地よさを広めたいと思い、ハーブの資格を取得。2020年にoriginal blend herb tea廻-meguri- として活動スタート。23年12月にハーブティー専門店をオープン。

Q. メディカルハーブに興味をもち、資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください。


メディカルハーブとの出合いは10年ほど前になります。その頃私はPMS(月経前症候群)に悩まされていて、病院に通い薬を処方してもらっていましたが、毎日の服用が重荷に感じるように。そんなある時、ホルモンバランスを整えるハーブがあることを知り、ハーブティーで飲むようになりました。最初の感想は「なんか飲みづらい……」。そこで好みのハーブを探し、自分でブレンドをしてみることに。すると「なんておいしいんだろう!」と、一気にハーブに魅了されました。実際に体の調子も段々よくなって効果を実感できたこともあり、ハーブのもつ無限のチカラや楽しみ方をもっと学んでみたい、家族や友人など大切な人にもしっかりした知識をもとに伝えたいと思うようになりました。

Q. 資格を取得する上で学んだ知識は、仕事や生活でどのように活用されていますか?

まず自分や家族のちょっとした体調の変化に気づけるようになり、さらに段階や症状に応じた細かいケアがハーブティーでできるようになりました。ちょっと喉が痛いなと思った時にはタイムを取り入れてみたり、鼻水が気になったらエルダーフラワーを取り入れてみたり。体の声をしっかり聞いてそれに応えられるようになりました。

2023年にオープンしたハーブティー専門店でも、資格取得の過程で得た知識はとても役に立っています。様々な悩みを抱えたお客様に合わせたハーブティーをお作りしているのですが、資格を取得する前は、例えば胃腸の不調にはペパーミントといった程度のことしか知りませんでした。ですが今では、まずその胃腸の不調はどこからきているか、ストレス性のものなのか、食事からきているものなのか。細かく聞いて原因を探り、それに応じたハーブティーをご提案できるようになりました。

Q. 資格を取得したことによる自信や専門性の向上についてはどう感じていますか?

自分の体はもちろん、家族や友人、お客様など、大切な人に対して、医薬品に頼る前のケアができるようになったことです。さらに実際にそれで体調がよくなったという声をいただけることが、本当にうれしく私の自信にもつながっています。

Q. 今後資格を活かしてチャレンジしていきたいことは何ですか?

今もお店では定期的に、季節に合わせたおすすめのハーブをお伝えし、自身でブレンドしていただくという講座とワークショップを開催しています。参加してくださった方の中には、もっと詳しくメディカルハーブについて知りたいという方も多いので、今後は資格取得のための講座もやりながら、メディカルハーブのすばらしさを伝えていけたらなと思っています。

Q. これから資格取得を考えている人に対してのアドバイスをお聞かせください。

「資格取得のための勉強」とだけで捉えてしまうと、難しいことも多いかと思いますが、心と体について学ぶチャンス、人と自然のつながりを感じ取れるチャンスでもあります。どうか楽しみながら学んでみてください。そして、学んだことはどんどんアウトプットしてください。誰かに伝えたり、実践してみたり、そうやって体験したことはしっかり自分のものになっていきます。学びを進めていくことで、興味の幅が広がり、自分のやりたいことや好きなことも明確な形になっていきます。興味をもったらぜひ一歩踏み出してみてくださいね。

Information

original blend herb tea 廻ーmeguri-
「ハーブを知って感じて楽しめる場所」

めぐる季節や、心と身体のケアに合わせたハーブティーをお作りしています。
オリジナルブレンドや約60種類のハーブ茶葉の量り売り、オーダーメイドのハーブティー作成、講座やワークショップの開催。

福井県福井市開発4-215坂井ビル1F(運動施設と併設)
☎︎0776-37-3606
Instagram @meguri_herb

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第72号 2025年6月