Saw Palmetto

ソウパルメット

ソウパルメットは北米南西部原産で、多くは砂浜の松林や広葉樹の下生えとして見られます。樹高は約 2 〜 4 m、葉は広げると約 1 m、葉柄にノコギリのようなギザギザがあるのが特徴で、これが英名や和名の由来となったようです。春にクリーム色の花が咲き、やがて 2 〜 3 cm のオリーブ型の果実がつきます。

その果実は北米先住民の食物で、民間薬として伝承され、主に男性に対する強壮、利尿、鎮静などに用いられてきました。果実にはフィトステロールや油性成分(オレイン酸、リノール酸)が豊富に含まれ、20 世紀に入ってからの研究でその油性成分が前立腺炎や前立腺肥大症による排尿障害の改善に有効であることが示され、ヨーロッパでは医薬品として利用されるようになりました。

【作用】酵素阻害、消炎、利尿
【適応】良性前立腺肥大(ステージI、II)、排尿障害/過敏膀胱
*『メディカルハーブ安全性ハンドブック』では、安全性:クラス1(適切な使用において安全)、薬物相互作用:A。