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ソウパルメットの植物学と栽培、 人との関わり

分類・名称 ソウパルメット (saw palmetto) はヤシ科 (Arecaceae) セレノア属 (Serenoa) で、セレノア属は 1 属 1 種、ソウパルメットのみです。 学名はSerenoa repens(W. Bartram) Smallです。シノニムには Ser・・・

2018.03.01
解毒薬 ─毒消丸と毒掃丸─

はじめに 日本の自然毒には、①トリカブト属植物(毒成分はアコニチンなどのジテルペンアルカロイド類)やドクウツギ(毒成分はコリアミルチンなどのセスキテルペンラクトン類)、ドクゼリ(毒成分はシクトキシンなどのアセチレン類や偽アルカロイドのコニイン関連成分)などに由来する植物毒や、②毒・・・

2018.03.01
ソウパルメット

ソウパルメットは北米南西部原産で、多くは砂浜の松林や広葉樹の下生えとして見られます。樹高は約 2 〜 4 m、葉は広げると約 1 m、葉柄にノコギリのようなギザギザがあるのが特徴で、これが英名や和名の由来となったようです。春にクリーム色の花が咲き、やがて 2 〜 3 cm のオリ・・・

2018.03.01
サラリーマンから一転、認定教室を主宰

島村さんは当協会の資格をすべて取得されていますが、メディカルハーブに興味をおもちになったきっかけをお聞かせください。 島村(敬称略,以下同):祖母が俳句の師範で、季語となっている多くの草花が常に身近にある環境で育ちました。そのため自然と癒やしを植物に求めるようになり、その過程でメ・・・

2018.03.01
ペットにもメディカルハーブを

藤掛さんは動物病院の院長をされながら、ハーバルプラクティショナー資格を取得されました。まず、勉強法のコツを教えていただけますか。 藤掛(敬称略、以下同):私がハーバルプラクティショナー資格を取得したのが 6 5 歳、だいぶん頭も固くなっていて苦労しました。でも、診療で使っている西・・・

2018.03.01
「養命酒」だけでなくハーブ酒や健康食品、化粧品も

本記事は協会創立10周年に因んだインタビューです。 養命酒製造さんは団体会員として入会されていますが、どのような理由からだったのでしょう。 白鳥(敬称略、以下同): 最近は「養命酒」の名前は知っていても、味は知らないという方が増えています。ですから養命酒風味の飴を作って「こんな味・・・

2018.03.01
店舗でのカウンセリングにこだわりたい

吉川さんは、団体会員の(株)コネクトの代表で、当協会の理事でもいらっしゃいます。まずは会社のご紹介をお願いできますでしょうか。 吉川(敬称略、以下同): 私どもコネクトは、サントリー傘下の会社としてメディカルハーブにこだわったハーブ専門店「enherb」(エンハーブ)を運営してい・・・

2018.03.01
【イタリアのハーブ事情】パドヴァとヴェネツィアを訪ねる

今まで何気なく飲んでいたハーブティーに託された、たくさんの物語 ヴェネツィアから西に約30km、ヴェネト州パドヴァ。落ち着いた緑の街並みに歴史の重みと装飾の美しさ、Cafeに座りながら、街行く人々を夕暮れまでぼんやり眺めていたい。この街にあるパドヴァ大学は、1222年に創立。医学・・・

2018.03.01
オーストラリアの精油事情

はじめに オーストラリアのハーブ事情と題した連載の3回目は、オーストラリアの精油事情についてです。オーストラリアの精油にはどのようなものがあるのか、どのように受け入れられているのかなど、精油を取り巻く事情をご紹介したいと思います。 オーストラリアと精油 オーストラリアの精油を語る・・・

2018.03.01
カレンデュラ(金盞花きんせんか

暮らしの中のハーブ ハーブ・樹木の伝承と神話6 カレンデュラ(金盞花きんせんか) Calendula officinalis キク科・一年草──シンボル:太陽、健康、幸福、出世 鮮やかな黄色やオレンジ色の花びらがまぶしいカレンデュラ。部屋に飾っておくだけでも、瞳から色の力をいただ・・・

2018.03.01
普段使いでも楽しみたい! ソウパルメット 実験・体験録

ソウパルメットは、ハーバルセラピスト認定試験の範囲である、基本のメディカルハーブ 30 種に含まれ、多くの学習者にとって、必ず触れるハーブといっても過言ではありません。しかし、「植物性のカテーテル」というあだ名もある通り、期待される主な作用・適応として前立腺肥大・前立腺炎や残尿感・・・

2018.03.01
高血糖の食事療法

高血糖とは 人は食事から取り入れた糖(ブドウ糖)を、脳や筋肉のエネルギーとして消費しており、糖は生きるために欠かせない重要なエネルギー源です。糖は体内で血液を介して運ばれますが、血液中に含まれる糖の量(血糖値)は、摂取して消費するという「需要と供給」のバランスがとれていれば、一定・・・

2018.03.01
【海外ハーブツアー報告】 ハロルド L.ライアン演習林へ-4日目(最終日)

ツアー第4日目は、朝9:00頃ホテルを出発し、ワイキキから5マイル(約8km)ほど離れたマノア溪谷にあるハロルドL.ライアン演習林(Harold L.Lyon Arboretum)に向かいました。 ハワイ大学付属で、熱帯雨林帯に属し、一年中、降雨量の多い所です。着いたときは雨が降・・・

2018.03.01
ハーブといえばまずはシソ科か?(4)──シソ科のハーブを属別に

シソ科のハーブ(4) ヨーロッパから新大陸に渡った人たちは、合衆国内を中心にアメリカ大陸の山野にハーブを探索し、あるいは先住民族が用いていた薬草などを調べ、ヨーロッパ産のハーブの代用ともいえる新顔のハーブを見出していった。今や新大陸生まれのハーブのいくつかは逆にヨーロッパや日本に・・・

2018.03.01
高血糖ー糖尿病を中心にー

はじめに 糖尿病は、血液の中のブドウ糖濃度が高い状態(高血糖)が続くことで、目、腎臓、神経、心臓、脳、皮膚などにさまざまな合併症が起こる病気です。 糖尿病になっても、最初のうちはほとんど無症状です。しかし徐々に全身の血管や神経が傷ついていきます。のどの渇き、疲れ、頻尿などの症状が・・・

2018.03.01
日本ハーブ療法研究会第5回学術集会に参加して

去る2017年12月10日、千葉県習志野市にある東邦大学にて日本ハーブ療法研究会の第5回学術集会が開催されました。薬学部生薬学教室小池一男教授をはじめ、学生を含めた同校スタッフの多大なご協力のもと、同校客員講師の林真一郎氏が大会長を務められました。当日は130名の方がご参加、会長・・・

2018.03.01
オキナグサとウスユキクチナシグサ

薬用植物の中の絶滅危惧種に、白頭翁ハクトウオウといわれる植物が2種類ある。 ひとつは国内の草原に広く生えていたオキナグサで、草原が減少したためか都市周辺では絶滅した地域もある。 もうひとつは、国内では天草だけに見られるウスユキクチナシグサである。この2種について述べる。 オキナグ・・・

2018.03.01
【北の植物】プリムラ 春ですね! 北海道でなければ会うことのできないプリムラ 5 種の元気をお届けしましょう!

ハーブ。ひと言でいえば「人間の暮らしに役立つ自生植物すべて!」。もう少し詳しくいえば「米や野菜のように人間が手をかけて品種改良をしたり計画的な収穫を期待して栽培するのではなく、野生のままのみずみずしいチカラにあふれた植物たちのこと」になるでしょうか。見て、飲んで、香って、育てて笑・・・

2018.03.01
【スーパーフード】 Pomegranate ザクロ ─再生と永遠を意味し、幸運のシンボルとされてきた神聖な果実

ザクロ 石榴、柘榴、若榴 Punicagranatum ミソハギ科(ザクロ科)の落葉小高木の果実   古来から重宝された美容食 “再生”の象徴として、ボッティチェッリ作「ザクロの聖母」で重要な鍵として描かれているザクロ。硬い皮の中には、美しく小さなルビー色の粒がギッシリ・・・

2018.03.01
フリータイムの3回目、オプショナルツアーに参加

ハワイアイランズツアー3日目は終日フリータイム。JAMHAオリジナルオプションのマウイ島東部ハナにあるNTBG(国立熱帯植物園)のカハヌガーデンを訪れるツアーに参加しました。朝早く出発しオアフ島からマウイ島カフルイ空港に到着、そこからモクレレ航空の9人乗りのセスナ(小型飛行機)に・・・

2018.03.01
【生活習慣病ー高血糖】 高血糖と運動療法の見える化(動きたくなる心と体)

私は、糖尿病・内分泌・代謝内科に所属する理学療法士として糖尿病の運動療法に携っています。その運動療法とは、スポーツを楽しむような運動とは少々異なり、治療のひとつとして日常生活での取り組みが欠かせません。そのため患者さんひとりひとりのライフスタイルを考慮し習慣化につながることを目的・・・

2018.03.01
ベーシックセミナー in 東京に参加して

2017年12月3日、TKPガーデンシティ竹橋において開催されたベーシックセミナーに参加いたしました。 内容は、しまだりえ先生の「植物の色素を学ぶ~香りと色で楽しむバスソルト~」、金田太朗先生の「メディカルハーブでブレンドティーを楽しむ」で、久しぶりにハーブの基本を勉強いたしまし・・・

2018.03.01