ハーブとエッセンシャルオイルのケミストリー 香りの世界を彩る構造式と立体化学
ハーブや精油に含まれる香りなどの成分の働きを理解するためには、それぞれの成分の化合物名と成分固有の化学構造とが結びつく必要があります。例えば、バラの香りの成分である“ゲラニオール”の分子の形、すなわち構造式に注目してみましょう。炭素(C)・・・
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第72号 2025年6月
東邦大学名誉教授
小池 一男
ハーブや精油に含まれる香りなどの成分の働きを理解するためには、それぞれの成分の化合物名と成分固有の化学構造とが結びつく必要があります。例えば、バラの香りの成分である“ゲラニオール”の分子の形、すなわち構造式に注目してみましょう。炭素(C)・・・

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第72号 2025年6月
HotTopics/MEDICAL HERB REPORT/エッセンシャルオイル/ケミストリー/ハーブ/光合成/小池 一男/生合成
1. はじめに 精油と医薬品を併用した場合には精油の機能性と医薬品の薬理作用により何らかの相互作用が生じる可能性があります。ここで大事なことは相互作用が生じるか生じないかではなく患者の不利益が生じないようにすることです。統合医療の普及により・・・
「香り」は、古代より祈りや鎮魂の象徴とされてきました。古代エジプトでは、乳香や没薬が神殿で焚かれ、祈りを天に捧げる儀式が行われていました。紀元前1500年頃に成立したとされる『エーベルス・パピルス』には、宗教儀礼における香料利用の記録が残されています。このような役割を担ってきた香・・・
計56,000字という約本一冊分の寄稿を長らくご愛読いただき、ありがとうございました。7年前、最初はどんな内容にしようか、読者の皆様に楽しんでいただけるだろうかと、不安でしたがそれでも、会員の方々からの温かい感想や励ましの言葉が、私の力となり、ここまで続けられました。感謝の気持ち・・・
帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科 教授 丸山 奈保 まるやま・なほ 東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了、博士(薬学)。帝京平成大学講師、准教授を経て、2022年より現職。帝京大学医真菌研究センター非常勤講師。抗菌アロマセラピー・・・
今回は、シャクヤクの力を紹介します。でも、「シャクヤクが、日本人の健康に貢献する植物にふさわしいのか」と怪訝に思われるかもしれません。実は、私も、若い時には、そのように思う1人でした。 ところが、歳を重ねて、ある症状に悩んで、お医者さんに相談した時、シャクヤクを原材料とする漢方薬・・・
暖かくなるといろいろな草が伸び出します。タネ播きしなくても勝手に生えてきてくれるありがたい草を有効に活用しましょう。雑草を厄介と思って見るのとありがたいと思って見るのとでは見え方もつき合い方も違ってきます。今回は雑草との共存の第1弾です。 第20回 雑草との共存 その1 雑草と共・・・