ドクダミの効果・効能

ドクダミは、肌を健やかに保ちたい人におすすめのハーブ。
その他にも、代謝アップや便秘予防など健康維持に役立つ様々な効果が期待できます。
01.|美肌
抗炎症作用や抗菌作用によってニキビや肌荒れ、あせも、かゆみ、赤みなどの肌トラブルを改善し、美肌に導きます。日焼けで火照った肌を鎮静化させたり、傷口の化膿を防いで治りを早めたりする効果もあります。

02.|代謝アップ
ドクダミに含まれるフラボノイドの一種、クエルシトリンやイソクエルシトリンは強力な抗酸化作用と共に利尿作用や便通改善作用、血管拡張作用などをもち、全身的な体調を整えて代謝をスムーズにしてくれます。
03.|デトックス
ドクダミに豊富なカリウムには利尿作用があり、体にたまった老廃物や余分な水分の排出を促してくれます。むくみが改善すると共に、体の巡りがよくなることで細胞の新陳代謝も活発になります。
04.|動脈硬化予防
クエルシトリンやイソクエルシトリンは、毛細血管を強化し、血圧を安定化させる働きが知られています。ティーとして継続的に摂ることで、高血圧によって進行する動脈硬化の予防効果が期待できます。
05.|便秘予防
ドクダミに含まれるマグネシウムには、腸に水分を引き込んで便を柔らかくする効果があるため、便秘解消にも有効です。便通が整い、腸内環境がよくなることで、肌のコンディションの改善にもつながります。
TOPICS |ドクダミの名前あれこれ
ドクダミはハート型の葉をもつことから、ラテン語で「心臓の形」を意味する「cordata」という種名がつけられています。属名の「Houttuynia」は、オランダ人医師ホッタインにちなむものです。
和名の「ドクダミ」の由来には諸説あり、「毒矯み(どくだみ)」=「毒を矯める(=直す、正す)」から来たという説が有力ですが、独特の臭気がすることから毒でも入っているのかと「毒だめ」と呼ばれたという説もあります。
ドクダミの全草を乾燥させたものは、漢方では「十薬(じゅうやく)」と呼ばれ、便秘や尿意減少、吹き出物などに用いられます。江戸時代の書物『大和本草』には、「我が国の馬医がこれを馬に用いると十種の効能があるので、十薬と呼ぶことにした」と記載され、当時から万能薬として知られていたことを物語っています。
中国語の「魚腥草(ぎょせいそう)」、英語のfish mintは、魚が腐ったような生臭い匂いがすることからつけられたもの。英語ではこの他にも葉の色が変化することから「chameleon plant(カメレオンの植物)」と呼ばれたり、心臓形の葉から「heart leaf(心臓の葉)」と呼ばれたりすることもあります。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第72号 2025年6月






