ものづくりのまち・蔵前で職人から学ぶ草木染め体験 〜植物色素で鮮やかに染めるさくら色ストール〜

日程:2025年3月5日(水)
会場:Maito Design Works 植物染色研究所
ハーバルプラクティショナー 小貫央美
蔵前のmaito design worksで開催された草木染の講座に初参加させていただきました。
当日会場に着くと好きなストール布地を選ぶところからスタート。これから染めるので白い布がテーブルいっぱいに並んでいます。コットン、シルク、麻などの素材の様々なタイプのスカーフの中から麻の少し大判タイプをチョイスしました。真っ白な他の布地に比べ生成色を選んでしまった事を少し気にしつつも、ナチュラルな布の質感が首もとに巻いた時に心地よさそうだったからです。
まいとさんのお話しが始まります。染色のために適した水がある土地へご両親が移り住んだ事やご自身も染色の道へ進まれた経緯など、染物屋さんならではの興味深いお話しからいよいよ今回の主役、桜の枝が登場しました。早咲きの種の桜の枝に可愛らしい花が沢山ついていますがお花は使わずむしりとり、ハサミで細かくカットした枝を煮ます。
抽出した液体は秘密の行程を経て黄色~オレンジ~ピンクと時間の経過と共に5つのビーカーに美しい色の煎液ができあがりました。
桜染めはこの季節限定だそうで、この季節だからこそ美しい桜色が抽出できるのだそうです。選んだ麻布がどこまでピンクに染まるのかドキドキしながらも一番濃いピンクの染液に漬け込むと可愛らしい桜色に染まり感動。染物はほとんど初体験に近く、季節毎に植物の色素を利用する草木染めの持つ魅力に心を奪われたあっという間の数時間。
生憎の雨模様にもかかわらず沢山の参加者の皆様と一緒にとても楽しい時間を過ごさせていただきました。これから桜の季節に向けこのストールを纏うのが楽しみです


