2021.9.8

更年期のホットフラッシュは食事で軽減できる?

ダイズが豊富な植物ベースの食事によって、更年期の中程度から重度のほてり(ホットフラッシュ)を減らせるかもしれない、という米国ジョージワシントン大学からの研究報告。

ダイズが豊富な植物ベースの食事が、中程度-重度のほてりを1日5回近くから1回未満へ84%減少させるという。

研究チームは、38名の閉経後の女性をランダムに2群に分け、12週間にわたって、1群には1日86gの調理済みダイズを含む低脂肪ビーガン食を与え、別の1群には食事を変えないでいてもらった。

その結果、対照群のほてりの総数が49%減少したのに対し、介入群では79%の減少がみられた。中程度-重度のほてりは、対照群では42%、介入群では84%減少した。

介入群の59%が、期間中、中~重度のほてりを全く経験しなかったが、対照群では全く変化がなかった。

「我々は、食事の組み合わせが重要なのだと信じている。大豆の豊富な植物ベースの食事は、参加者の生活の質を大幅に改善した」と研究者はコメントしている。

https://journals.lww.com/menopausejournal/Abstract/9000/The_Women_s_Study_for_the_Alleviation_of_Vasomotor.96938.aspx

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第57号 2021年9月