アサイーベリーのアトルバスタチン、アログリプチン、エンパグリフロジンの薬物動態への影響の調査:ハーブと薬物の相互作用研究

アサイーベリー(Euterpe oleracea)は、ブラジル原産のヤシ科植物の実で、濃い紫色の色素成分であるポリフェノール(特にアントシアニン)をブルーベリーよりも豊富に含み、さらに、食物繊維、ビタミン、ミネラルなども豊富で、美容や健康維持に役立つ栄養価の高さから「スーパーフード」として世界的に人気があり、スムージーやアサイーボウルなどたくさんのレシピで楽しまれている。
本研究では、ラットを使いアサイーベリーが特定の薬物に影響するかを調査した。
ラットを複数グループに分け、10日間アサイーベリーを摂取するグループと、アサイーベリーを摂取しないグループに分け、11日目に特定の薬剤を投与した。その後の薬剤の血中濃度最大値(Cmax) と血中濃度曲線下面積 (AUC)を測定した。
結果は以下の通りだった。
・アトルバスタチン(高コレステロール血症治療薬):わずかに減少
・アログリプチン(糖尿病治療薬):増加
・エンパグリフロジン(糖尿病治療薬):増加
アトルバスタチンでは薬の効果が弱まる可能性があり、アログリプチンとエンパグリフロジンでは効果が強く出すぎたり、副作用が出やすくなったりする可能性が示唆された。
今回の研究はラットでの結果であり、これらの相互作用の臨床的意義を確認するために、さらなる研究が推奨される、と結論付けている。
[文献]
Nanjappan SK, Somabattini RA, Ravichandiran V. Investigation of the effect of Acai berry on the pharmacokinetics of Atorvastatin, Alogliptin and Empagliflozin: a herb-drug interaction study. J Pharm Pharmacol. 2022 Aug 19;74(8):1125-1132. doi: 10.1093/jpp/rgac022. PMID: 35512448.





