2025.9.4

ビネガーで減塩! 春野菜とタコのカポナータ風

資格制度委員会HFT部会

橋本真奈美

春野菜とタコをトマトで煮込んだイタリアの郷土料理のカポナータ風。フランス料理のラタトゥイユと似ていますが、ビネガーと砂糖で甘酸っぱく仕上げるのがカポナータ。ビネガーを入れることで使う塩を少なくでき、カリウムを多く含む緑黄色野菜を選べば、さらに減塩効果をアップさせることもできます。

一緒にカリウムを多く含むダンディライオンをお茶で合わせるのもおすすめです。

材料(4名分)

  • (1名分267kcal/食塩相当量0.4g)
  • ゆでタコ(200g/2cm角のぶつ切り)
  • 新玉ねぎ(小さめ1個/2cm角切り)
  • ナス(3本/大きめの輪切り)、芽キャベツ(8個/半分に切る)
  • ゆで筍(200g/ざく切り)、アスパラガス(3本/斜め切り)
  • そら豆(12粒/茹でて皮を取る)
  • 新セロリ(1本/2cm幅の斜め切り)
  • 松の実(大さじ1/軽くローストしておくとよい)
  • 種なし黒オリーブ(12粒)、にんにく(大きめ1片/半分に切り、芯を取り除いて、包丁の背でつぶす)
  • ローズマリー(1本)、タイム(2本)、白ワイン(大さじ2)
  • 白ワインビネガー(大さじ2)、きび砂糖(大さじ1)
  • トマトの水煮(400g/ざるで裏ごしするかつぶしておく)
  • オリーブオイル(大さじ3)、胡椒(少々)、バジル(6枚)

作り方

  1. 鍋にオリーブオイル大さじ1とにんにくを入れて中火で炒める。香りが立って少し焦げ目がついたら、玉ねぎを加えて軽く炒め、白ワインを加えてアルコールを飛ばし、ホールトマトを加えて少し煮詰める。
  2. セロリはさっとゆでる。
  3. フライパンにオリーブオイル大さじ2を引き、それぞれ野菜を焦げ目がつくまでしっかりと炒めて、バットにあげておく。特にナスは十分に焦げ目をつける。
  4. ナス以外の野菜とタコ、オリーブ、松の実を1の鍋に入れ、砂糖、ローズマリー、タイムを加えて、好みの固さになるまで少し煮込む。
  5. 白ワインビネガーを入れて、味をなじませ、最後にナス、そら豆を加えてあえる。
  6. 器に盛りつけて、バジルを手でちぎって飾る。

※少し時間を置くと味がなじみます。冷蔵庫で一晩置くとさらにおいしくいただけます。

ナスはしっかりと焼き色をつけましょう
材料の一部

POINT

材料は大きさをそろえるときれいに仕上がります。食材の食感を楽しみたい方は、少し大きめにカットし、煮込む時間を短くしましょう。カポナータは、もともとスペインの港町の魚料理だったという説があります。当時は魚が高級品で、庶民はなすを魚に見立てて料理をしたため、ナスが主役と言われています。シチリアにわたって、タコやエビ、パンを入れ、地域性に富んだお料理になりました。冷製パスタ、お肉やお魚のソースや付合せ、オムレツの具材にとアレンジ自在。多めに作って日々の献立に活躍できるお野菜たっぷりレシピです。タコをひよこ豆や白いんげん豆などに変えヘルシーに、鶏肉などのお肉に変えてボリュームあるメニューで楽しめます。

ハーバルフードセラピー実践講座


日本メディカルハーブ協会では、ハーブやスパイスをおいしく、楽しく、毎日の食生活の中で心と身体の健康に役立てるための実践講座を新設して準備を進めてきましたが、いよいよ今年開講いたしました。26年度より認定校・認定教室での開講がスタートします。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第71号 2025年3月