2012.6.25.

中国のハーブ事情③

日本メディカルハーブ協会国際情報委員会

甘草(カンゾウ)は、ドイツのヴュルツブルク(Würzburg)大学、世界自然保護基金(WWF)及びトラフィック(TRAFFIC : The Wildlife Trade Monitoring Network)で構成されるパネルの評価を経て、「2012年の薬用植物」に選ばれた。

甘草はマメ科の植物ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis F.)またはスペインカンゾウ(G.glabra L.)の根及びストロン(根茎)で、古くから洋の東西を問わず薬用として知られている。去痰、鎮咳の作用があり、咽喉の炎症、喘息、消化器潰瘍などに利用される。緩和、鎮痛、解毒などの成分として漢方薬では最も多く配合されている。甘草から約400種の成分が単離され、その主成分glycyrrhizin(グリチルリチン)は砂糖の約200倍の甘みがある。肝臓疾患改善薬、医薬品、食品や化粧品など広く利用されるため、甘草は重要な薬用植物となっている。

漢方薬原料業界では2012年現在、甘草はもっとも今後の供給が危ぶまれていると考えられている。

http://www.traffic.org/home/2011/11/21/liquorice-named-medicinal-plant-of-the-year-2012.html (トラフィックのニュースサイト)