研究トピックス

黄芩湯の大腸がん治療効果

ウォールストリート・ジャーナルは最も良く読まれている経済日刊誌のひとつで、私も仕事柄ときどき 目を通すことがあります。今年4月に珍しく中医薬の一研究が掲載されていましたので紹介いたします。 エール大学の研究者である陳博士による黄芩湯(おうごんとう)の研究についてのレポートです。 陳博士はイギリス生まれ台湾そだちで、主にがん領域と抗ウイルスの化合物開発に携わってきました。 12年前、エール大学の同僚たちは、薬理学の主流の研究者である陳博士がキャリアを賭してエビデン スのない黄芩湯の研究を始めたことに不安を感じていました。しかしながらこのハーブ薬の臨床結果に 一貫性があるデータが示されると同僚や世界の他の研究者仲間からも認められるようになってきました。 ハーブ薬に対して懐疑的な態度をとる研究者が多く、これまで陳博士はある程度の臨床的なエビデンス が得られるまでジャーナルへの掲載は控えてきましたが、充分な成果が出始めてきたようです。 以下日本メディカルハーブ協会の国際情報委員会の楊委員による報告文を掲載いたします。 (コメント:桂川直樹)

2012.06.08
遺伝子から栄養学を考える

遺伝子から栄養学を考える テレビや雑誌などで、ダイエットに効果がありそうだという食品が紹介されると、次の日にはスーパーでは売り切れ続出・・・なんてことも珍しいことではなくなってきました。次から次へと、そういった類の食品が紹介されているのを見る限り、必ずしも効果を発揮してくれている・・・

2012.05.10
海外薬用植物園見学会 訪問場所紹介⑥クナイプ

<バートウェーリスホーヘン> バートウェーリスホーヘンはドイツに60数ヶ所あるクナイプ保養地の「中心保養地」です! この地にはクナイプ療法の創始者であるクナイプ神父が所属していた教会があり、クナイプ療法のまさに中心地となっています。この街全体がクナイプ保養地として整備されています・・・

2012.04.04
海外薬用植物園見学会 訪問場所紹介④Martin Bauer

ドイツ・ニュルンベルグから車で40分ほどのVestenbergsgreuth(フェステンベルクトグロイトと発音されます)という小さな街にマーチンバウアー社の本社および主力工場があります。マーチンバウアー社は世界最大のハーブティ・メーカーで、毎年4万トンのハーブティを生産しています・・・

2012.04.04
海外薬用植物園見学会 訪問場所紹介③フロリアード

4月5日から10月7日までオランダのフェンローで10年に一度行われる世界最大の園芸博覧会、フロリアードが開催されます。博覧会国際事務局(BIE)では、2010年上海万博や2005年愛知万博と同じエキスポ(EXPO)のカテゴリとして扱われています。 今回のフロリアードは66ヘクター・・・

2012.04.04
海外薬用植物園見学会 訪問場所紹介② de Hortus(ホルタス)

de Hortus(ホルタス);Hortus Botanicus Amsterdam (ラテン語で、「Hortusは庭、Botanicusは植物の、Hortus Botanicusで植物園という意味です」 ホルタスは世界最古の植物園のひとつです。16〜17世紀はオランダの黄金時代・・・

2012.04.02
海外薬用植物園見学会 訪問場所紹介①アールスメア花市場

アールスメア(「アールスメール」とも表記されます)の花市場は「世界の花きの都(the Flower Capital of the World)」とも言われ、総床面積99万平方メートルの世界最大の花き卸売市場です。建物としてもすべての建築物のなかで世界4番目の大きさのようです。 E・・・

2012.04.02
中国のハーブ事情②

2011年11月から、中国政府は中国の中薬(中国の漢方薬)資源調査を実施する。安徽、湖北、湖南、四川、雲南、新疆の6省(自治区)で始め、更に全国規模のセンサスに広げていく。中国全国規模の中薬調査はこれまでに3回実施され、前回(1983-1987)の調査では1万2000種類余りで8・・・

2012.03.26
中国のハーブ事情①

2011年12月9日、英国ギネス本部の認証官の現場認証を経て、広西薬用植物園(中国広西チワン族自治区南寧市)が、世界最大の薬用植物園と認定された。 広西薬用植物園は1959年に設立され、面積は202ヘクタールと広大。栽培されている薬用植物は約5,600種、これに加えて標本90,0・・・

2012.03.26
食事と憩室疾患のリスク

英国人ベジタリアンと非ベジタリアンの前向きコホート研究 原題:Diet and risk of diverticular disease in Oxford cohort of European Prospective Investigation into Cancer and ・・・

2012.03.12