2025.12.13

植物園めぐり:国営沖縄記念公園(海洋博公園)(沖縄県国頭郡本部町)

澄んだ空気の下、植物園へ秋の散策に出かけてみませんか。
色づく葉や花々が織り成す、心和むひとときを過ごしましょう。

海と緑が織りなす体験型国営公園

 沖縄本島北部に位置する海洋博公園は、1975年の沖縄国際海洋博覧会を記念して開園された国営公園です。園内には、ジンベエザメが泳ぐ巨大水槽のある「沖縄美ら海水族館」、無料でイルカショーを楽しめる「オキちゃん劇場」、太平洋の海洋民族を学ぶ「海洋文化館」、花と果実に包まれた「熱帯ドリームセンター」、琉球王国時代を再現した「おきなわ郷土村」など、多彩な施設が点在します。エメラルドビーチや散歩道では、南国の花と青い海を眺めながら散策することもでき、家族連れや観光客に人気のスポットです。

園内のおきなわ郷土村の中には沖縄最古の歌謡集『おもろさうし』に詠まれた在来植物22種を展示植栽する「おもろ植物園」があります。

沖縄らしい南国植物を深く“体感”できる空間

 海洋博公園内には大きく2つの植物展示施設があります。1つは、ランや熱帯果樹を中心に熱帯・亜熱帯の花木を集めた「熱帯ドリームセンター」、もう1つは、亜熱帯都市緑化に役立つ約400種の植物を区分展示する「熱帯・亜熱帯都市緑化植物園」です。どちらも南国らしい植生を間近に観察でき、学びや散策、体験を通して沖縄の自然を楽しめる空間となっています。

施設紹介(一例)

[熱帯ドリームセンター]

約2,000株のランを中心に熱帯・亜熱帯の花木と果樹を展示する5棟の温室が並び、遠見台からは海と園内を一望できます。

バンダ温室

青い花や多彩な色彩をもつバンダ類が展示されています。

果樹温室

世界一大きな果実・パラミツなど珍しい熱帯果樹がたくさんあります。

ロータスポンド

パラグアイオニバスなど熱帯の水生植物が水面を被います。

[熱帯・亜熱帯都市緑化植物園]

約9haの園内にはハーブや風に強い樹木などが並び、クラフト体験やグラウンドゴルフも楽しむことができます。

ハーブ見本区

沖縄の気候に適したハーブを中心に植栽展示されています。ミント、バジル、ローズマリー、アロエなど約90種が植栽されています。

耐潮風植物ヤシ類見本区

台風や潮風害に強いヤシ類が植栽展示されています。ナツメヤシ、ビロウ等のヤシ類の他アダン、ビョウタコノキ等が南国ムード満点に植栽されています。

生け垣・つる性植物見本区

迷路状に低木類が植栽されています。また、パーゴラやポールが設置されており、つる性植物がそれぞれの植物に合った仕立て方で植栽されています。

Information

 国営沖縄記念公園(海洋博公園) 

 住  所 : 〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町字石川424番地
 T E L : 0980-48-2741 
 営業時間 : 8時00分〜18時00分(10月〜2月)、8時00分〜19時30分(3月〜9月)
 ※施設によって開館時間及び、閉館時間は異なります。 詳細はHPをご確認ください。
 入  場  料 : 無料※熱帯ドリームセンター:大人760円、団体(20名以上)550円、中学生以下は無料
 駐  車  場 : あり(無料)(普通自動車、身障者専用、大型、原付・自動二輪)約1,900台

※詳細はホームページをご確認ください。 
https://oki-park.jp/kaiyohaku/