2025.10.2

植物園めぐり:国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県比企郡滑川町)

国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県比企郡滑川町)

青々とした緑が茂り、色とりどりの花々が咲き誇る季節。そんな植物たちから元気と癒しをもらいに出かけてみませんか。

子どもから大人まで楽しめる全国初の国営公園

 1974年に開園した国営武蔵丘陵森林公園は、明治百年記念事業の一環として、埼玉県比企郡滑川町と熊谷市にまたがる丘陵地に整備された全国初の国営公園です。304haという東京ドーム約65個分の広大な敷地面積の公園内は、雑木林を中心に、池沼、湿地、草地など多様な環境を有しており、貴重な動植物が生育、生息する場所となっています。また、自然の景観を活かした公園内には、四季の花々が楽しめる植物園以外にアスレチック施設や日本一大きなエアートランポリンなどもあり、小さなお子さんが楽しめる施設もあり、首都圏において自然を身近に感じながら、家族皆で親しめる場所として活用されています。

毎月第4土曜日の定例イベントとして、植物園スタッフやコンシェルジュボランティアによる植物園周辺の見頃の植物を紹介しています。

季節の草花に癒される散歩道都市緑化植物園

 公園の中央部に位置する都市緑化植物園は、植物園展示棟を中心にカラーリーフガーデン、ボーダー花壇など、約450,000㎡の広大なエリアで、様々な季節の植物を見ることができます。展示棟内では、季節に合わせて植物をテーマにした展示やイベントを行っています。また、環境学習やボランティア活動、ヤマユリなどの園内に自生する植物や、ツバキなどの貴重園芸植物の保全、管理なども行っています。

都市緑化植物園 施設紹介

カラーリーフガーデン〜いろはの庭〜

葉色が美しい、カラーリーフ品種のバラや宿根草、樹木類が引き立てあう景観を楽しめます。8つのエリアに分かれており、それぞれ雰囲気が異なり華やかで見ごたえのあるガーデンとなっています。

カエデ園

約20種、500本のカエデがあります。11月中旬〜12月初旬には、鮮やかな紅や黄に色づき、葉の形や色の違いなどを楽しむことができます。秋のイチおしスポットです。

植物園展示棟

「ボタニカルカフェ」を併設しています。季節ごとにいろいろなイベントや企画展示を開催しています。

ボーダー花壇

園路を挟んで、長さ約300m、面積約1,960㎡のボーダー花壇には、この地域で育てられる宿根草や低木を中心に植栽しています。

公園・庭園樹園

公園や庭園で使われている樹木が鑑賞できます。4月下旬にはルピナスなどの花畑が、夏には葉だけでも驚きのカラフルなコリウスの風景が広がります。

Information


国営武蔵丘陵森林公園

住  所 : 〒355-0802 埼玉県比企郡滑川町山田1920
T E L : 0493-57-2111 
営業時間 : 9時30分〜17時00分(3月1日〜10月31日)
      9時30分〜16時30分(11月1日〜11月30日)
      9時30分〜16時00分(12月1日〜2月末日)
休  園  日 : ホームページで要確認
入  場  料 : 大人450円、65歳以上の方210円、中学生以下は無料(その他団体料金などあり)
駐  車  場 : 有料駐車場のみ(普通自動車、大型、原付・自動二輪
      約1,600台(4改札合計)
※詳細はホームページをご確認ください。
https://www.shinrinkoen.jp/

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第72号 2025年6月