2020.11.20

「グロッセ世津子さんの園芸療法講話とグロッセ・リュックさんと歩く東和ビオガーデン見学会」

メディカルハーブコーディネーター

佐々木 京子

日程:2018年6月18日 会場:こっぽら土澤/東和ビオガーデン

園芸療法実践の第一人者 グロッセ世津子さんに学ぶ

2018年6月18日に岩手県花巻市にある東和ビオ ガーデン見学会に、東京から友人と2人で参加しました。梅雨のさなかでしたが、時折陽も射す絶好の見学日和。

最初に園芸療法の第一人者グロッセ世津子さんのお話から。世津子さんから「皆さん、これ何だと思いますか?」と見せていただいた写真。大小入り混じっ た形も様々色とりどりのもの。綺麗な石?宝石とか? なんとそれはタネ!人も植物と同じように、いろんな個性があって、いろんな花を咲かせ、実を結んで成長している。障害のある人も、その人がもっているその人らしさを大切にする。植物は私をジャッジしない、など。心に響くお話がありました。

東和ビオガーデンの見学

その後、東和ビオガーデンへ。広大なこの庭には園芸療法の畑や花壇もあります。世津子さんとお揃いの緑の T シャツ姿のグロッセ・リュックさんが、私たちをにこやかに出迎えてくださいました。背中には庭造りの哲学である“ 木を植えることは未来を植えること” の言葉が!

グロッセご夫妻の案内で、樹木マップを手に庭の奥へ奥へとわくわくしながら進む参加者たち。さながら秘密の花園へ迷い込んだかのよう……。6月の新緑に包まれた心地よい風の中、それぞれに写真を撮ったり、葉っぱをこすったり、足元の花を愛でたり、香りを楽しんだり……。そんな中、小さな歓声があがり、近づいてみると、葉っぱの上にちょこんと乗った小さなカエル。しばし和みました。またギンドロの木が、さわさわと銀色の葉を大きく揺らしている姿が印象的でした。

当初は土壌環境整備にとてもご苦労されたとのことですが、今では無農薬の生命力にあふれた植物たちを四季折々楽しむことができます。

これからもいろいろな形で植物たちとの触れ合いを楽しんでいきたいと思います。ご縁に感謝。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第45号 2018年9月