2021.8.4.

記念インタビューを振り返ってメディカルハーブ特別講座を開設

呉竹医療専門学校 鍼灸・鍼灸マッサージ科専任教員

深山千歳

今だからできること、初心に戻ってみるところをテーマに、過去の記事をこんな時だからこそ楽しく懐かしく掲載していきます。そしていつの時代も人類と共にあったメディカルハーブと共生するために。

今回は『MEDICAL HERB』創刊10年を記念して行われた記念インタビューを振り返ります。

──学校について簡単にご紹介いただけますか。また、メディカルハーブの授業を始められた経緯などもお聞かせください。

深山(敬称略、以下同):
当校の母体である学校法人呉竹学園は1926年の設立以来、鍼灸、マッサージ、柔道整復などの東洋医学教育を行う学校として、多くの治療家を輩出してきました。現在3つのグループ校があり、呉竹医療専門学校はそのうち最も新しく2009年に設立されました。その当時、何か学校の「売り」となる特別講座をいろいろ考えており、ちょうどJAMHA理事の三浦利加子先生が当校の八亀教員と大学の同級生だったことから、先生にお願いしてメディカルハーブの講座を設けることになったわけです。

──受講された学生さんの反響はいかがですか。

深山:
以前は東洋医学の治療家といえば男性社会だったのですが、今は女性の学生がすごく増えて、男女比では半々か女性が多いくらいへと大きく変わってきました。また、学生の半分以上は高校を卒業してすぐに入ってきます。そんな状況で若い女性が多いこともあり、学生には人気の授業となっています。三浦先生が毎回、ハーブで軟膏を作ったり、蒸気吸入をしたりなどの実習をしてくださるので、楽しい習いごとのような感覚かもしれません。

──鍼灸師、マッサージ師には男性のイメージが強いので、女性が多いのは意外です。

深山:
鍼灸やマッサージなどが美容業界にどんどん参入していることが大きな理由だと思います。卒業生の就職先は今までは圧倒的に治療院だったのですが、以前は見られなかった美容・エステティックとスポーツトレーナーが今の“2大ブーム”となっています。美容の世界への就職では、どうしても女性が有利になりますし、希望する学生も多くなります。

──メディカルハーブを勉強する学生さんには、どのようなことを期待なさいますか。

深山:
まずはハーブに興味をもってもらい、セルフケアにハーブを生かしてもらいたいですね。そして、治療家の道へ進んでからは、患者さんへのアドバイスに役立ててほしいと思っています。例えば、妊婦さんやお子さんに安心で効果的なハーブティーをお勧めするといったような。

──協会発足・本誌創刊より10年となります。本誌への感想をお聞かせください。

深山:
表紙がきれいですし、私のような医療系の者にはすごく興味深く、毎号楽しく見ています。特に最近の自然療法シリーズには、私たちの普段の授業に関連するものがあります。たとえば前号の紫雲膏。私たち鍼灸師にとっては身近なものなのです。華岡青洲の話もありましたね。授業で話している内容でもありますし、一冊の本にしていただけるといいですね。

──協会へのご意見やご要望などはいかがでしょう。

深山:
「ハーブ」ではなく「メディカルハーブ」であるところが学校の特別講座として重要な点です。癒やされるとかおいしいではなく、エビデンスがあり効果があることが一般に広まってほしいし、もっと伝えていっていただければと思います。でないと、もったいないです。また、私は鍼灸の分野にいるので、鍼灸とハーブがコラボできるといいなと思っています。

──今日は本当にありがとうございました。
呉竹医療専門学校 鍼灸・鍼灸マッサージ科専任教員
深山千歳
(学)呉竹学園呉竹医療専門学校
鍼灸・鍼灸マッサージ科専任教員

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第41号 2017年9月