2025年6月届出公表分 注目の機能性表示食品
【届出番号】J1458
【商品名】 ぐっすりサフラン ココロ
【届出者名】 株式会社グランデ
【機能性関与成分】 サフラン由来クロシン、GABA
【関与成分を含む原材料】 サフラン抽出物、大麦乳酸発酵液ギャバ
【表示しようとする機能性】 本品にはサフラン由来クロシン及びGABAが含まれます。サフラン由来クロシンには、睡眠の質が低いと感じている方の深睡眠をすみやかにもたらし、睡眠の質(寝つき、ぐっすり眠れること、眠りが深いこと、睡眠中に目が覚めないこと)を高める機能、すっきりと目覚められる機能が報告されています。GABAには仕事や家事などによる一時的な疲労感やストレスを和らげる機能があることが報告されています。
【機能性関与成分の一日当たりの摂取目安量】
(一日あたりの目安摂取量) 1粒
(一日当たりの目安摂取量の配合量)
サフラン由来クロシン: 0.66mg
GABA: 28㎎
【詳細】
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/s/cssc01/fwccd01?c__id=a09F900004skNcjIAE
【参考】
サフラン(番紅花/咱夫藍/洎夫藍/洎夫蘭、(英) saffron、学名:Crocus sativus L)は、アヤメ科に属する多年生草本で、花に3本あるめしべ(鮮やかな深紅の柱頭・花柱・子房で構成)を集め乾燥したものがサフランです。10万個のサフラン花から 5kg のめしべが収穫され、乾燥すると約 1kg となり、重量単位で比較すると世界で最も高価なスパイスのひとつです。サフランの主成分は、赤色のカロテノイド色素(クロセチンに4分子のグルコースがついているクロシン、クロセチンにグルコースが3分子あるいは2分子ついたもの)、辛味成分(ピクロクロシンPicrocrocin:CAS RN=138-55-6)、芳香成分(サフラナール:Safranal:CAS RN= 116-26-7)等です。
別名を薬用サフランと呼び、同属植物の観賞用の花サフラン(クロッカス)、アルカロイドのコルヒチンを含むイヌサフラン科のイヌサフランとは区別されます。サフランは産地による等級のほか、クロシン(色)、ピクロクロシン(風味)ならびにサフラナール(香味・香り)の成分分析検査による国際標準化機構(ISO 3632)認証を受けられる制度があります。
JAMHAホームページの研究トピックス(2022.9.14)に「抗がん剤による末梢神経障害に対するサフラン成分クロシンの有効性」が掲載されています。
GABA(γ-アミノ酪酸:γ-Aminobutyric acid: CAS RN= 56-12-2)は、基本的に抑制性の神経伝達物質です。食薬区分:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)に該当するほかに、GABA を関与成分とする特定保健用食品が許可されており、「血圧が高めの方に適する」保健用途の表示が許可されています。今までに、関与成分を含む原材料の商品は、20品目が届出されています。
【届出番号】J1477
【商品名】アカポリ糖ケア ゴールドa
【届出者名】株式会社アカシアの樹
【機能性関与成分】アカシア樹皮由来プロアントシアニジン
【関与成分を含む原材料】アカシア樹皮抽出物(375mg)
【表示しようとする機能性】 本品にはアカシア樹皮由来プロアントシアニジンが含まれるので、空腹時血糖値が高めの方の高めの血糖値(空腹時血糖値)を下げる機能、肥満気味な方のお腹の内臓脂肪を減らす機能、収縮期血圧が高めの方の高めの血圧(収縮期血圧)を下げる機能があります。
【機能性関与成分の一日当たりの摂取目安量】
(一日あたりの目安摂取量)
6粒
(一日当たりの目安摂取量の配合量)
アカシア樹皮由来プロアントシアニジン: 245㎎
【詳細】
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/s/cssc01/fwccd01?c__id=a09F900004skNd2IAE
【参考】
アカシア (金合歓、学名:Acacia) は、マメ科ネムノキ亜科アカシア属の総称です。アカシア属は約1,000種が熱帯から温帯にかけて、特にオーストラリア大陸、アフリカ大陸に多数の種が分布します。アカシア樹皮抽出物は、オーストラリア原産のモリシマアカシア(学名:A. mearnsii)を熱水抽出します。モリシマアカシアは世界で広く栽培されていますが、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)の我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(植物)の【国外由来の外来種】/定着を予防する外来種(定着予防外来種)/総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)/重点対策外来種に、モリシマアカシア(Acacia mearnsii)・ナガバアカシア(Acacia longifolia)・メラノキシロンアカシア(ブラックウッドアカシア:Acacia melanoxylon)・ソウシジュ(タイワンアカシア:Acacia confusa)が掲載されています。
プロアントシアニジンとは、フラバン-3-オール(flavan-3-ol)のフラバン骨格の炭素同士がC-C結合などによって結合した二量体(dimer)、三量体(trimer)、オリゴマー(oligomer)、ポリマー(polymer)などであり、塩酸のような無機酸で加熱することによってC-Cなどの結合が切れてアントシアニジンを生じるものとして定義されています。
今までに、アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを関与成分とする原材料の商品は、9品目が届出されています。
【届出番号】 J1488
【商品名】 ボタンボウフウと茶花
【届出者名】 岩瀬コスファ株式会社
【機能性関与成分】 ボタンボウフウ由来クロロゲン酸、チャカサポニン
【関与成分を含む原材料】 ボタンボウフウ粉末、茶花乾燥エキス(マルトデキストリン、茶花エキス)
【表示しようとする機能性】 本品にはボタンボウフウ由来クロロゲン酸、チャカサポニンが含まれます。ボタンボウフウ由来クロロゲン酸は、食後に上がる血糖値を抑える機能が報告されています。チャカサポニンには、食事に含まれる脂肪の吸収を抑えて、食後に上がる血中中性脂肪を抑える機能があることが報告されています。
【機能性関与成分の一日当たりの摂取目安量】
(一日あたりの目安摂取量)
1本
(一日当たりの目安摂取量の含有量)
ボタンボウフウ由来クロロゲン酸: 16.8mg
チャカサポニン: 0.85mg
【詳細】
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/s/cssc01/fwccd01?c__id=a09F900004skNdDIAU
【参考】 ボタンボウフウ(牡丹防風、学名:Peucedanum japonicum)は、別名を長命草と呼び、セリ科ハクサンボウフウ属に分類される草本です。
図鑑等ではPeucedanum属の和名をカワラボウフウ属としてきましたが、カワラボウフウがKitagawia属に変更されたことから、属名の和名、カワラボウフウ属は適切ではありません。
チャノキ(茶の木・茶樹、学名: Camellia sinensis)は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。茶花(チャカ)とはチャノキの花ことで、チャカサポニン(チャカサポニンⅠ・Ⅱ・Ⅲ)は、チャ花蕾部に含まれます。花期は晩秋(10~12月初旬頃)で、白い5花弁の花が咲きます。
今までに、関与成分ボタンボウフウ由来クロロゲン酸を含む原材料の商品は13品目が、チャカサポニンは46品目が届出されています。
(報告:当協会学術委員 野田信三)





