季節食材を使ったスパイスカレーでバランスよく栄養素を取り入れよう
スパイスやハーブを使うことで塩分をカットするだけでなく、食欲増進、整腸作用、消化促進作用により、栄養の吸収を高める効果も!今回ご紹介するのは、ラム肉とほうれんそうのスパイスカレー。
不足しがちな鉄分や葉酸を含む食材を取り入れてみました。季節や体調に合わせた旬の食材を取り入れて栄養バランスのよい自分なりのスパイスカレーを作ってみてはいかがでしょうか。

材料(4名分)
(1名分580kcal/食塩相当量0.775g)
ラム肉400g、玉ねぎ1個、ほうれんそう1束、ブイヨン400mL、赤ワイン100mL、トマトペースト大さじ2、にんにく(すりおろし)大きめ1片、生姜(すりおろし)1片、カシューナッツ30g(倍量の水につけて柔らかくしてからペースト状に)
A[ヨーグルト100g、チリパウダー小さじ2、パプリカパウダー小さじ2、フェヌグリークパウダー小さじ1、ジンジャーパウダー小さじ1、メースパウダー(ナツメグ)小さじ1、クミンパウダー小さじ2]
ホールスパイス[カルダモン2個、クローブ2本、シナモン1cm×5cm、ベイリーフ1枚、トウガラシ2本]
作り方
❶
ラム肉とAをよく混ぜて一晩以上マリネする(ヨーグルトでマリネすることで、ラム肉の臭みを消す効果とお肉を柔らかくする効果があります)。
❷
鍋にサラダ油大さじ2(あればギー)とホールスパイスを入れて、クローブがふくらんでよい香りがしてくるまで中火で加熱する。
❸
スライスした玉ねぎを加え、強火であめ色になるまで炒める。
❹
にんにくと生姜を加え、焦げないようにさっと炒めて、さらにトマトペーストを加えて水分を十分飛ばす。
❺
肉をマリネ液ごと加え、肉の表面を焼くようなイメージで、肉の表面の色が変わるまで中火で炒める。
❻
ブイヨンとカシューナッツペーストを加え、沸騰したら、弱火でじっくり煮込む。
❼
食べる前にほうれんそうを加えて、火が通るまで煮込む。
POINT
●市販のカレールウには塩分や油分が多く含まれています(1皿あたりの食塩相当量は、約1.8g〜2.5g)。新鮮なスパイスを使うことで、香りで塩味を補い、塩分と油分を抑えたカレーを作ることができます。自家製の野菜ブイヨンや鶏がらスープでさらに塩分を抑えることもできるかもしれません。
●今回は、亜鉛、鉄分、銅のミネラルを多く含むラム肉とβカロテンや鉄、葉酸を多く含むほうれんそうのスパイスカレーに緑豆ライス、ネトルティーを合わせた貧血予防メニューです。ラム肉は体を温める効果も高く、冬場に取り入れたい食材ですね。

12時から時計回りに→トウガラシ、フェネグリーク、クミン、ジンジャー、メース、チリ、パプリカ、ベイリーフ、カルダモン、シナモン、クローブ。
下記画像くらいまであめ色に。

あめ色玉ねぎ

ミキサーがなくても、すり鉢でペースト状にできます。粒々感が残っても問題ないです。

ハーバルフードセラピー実践講座

日本メディカルハーブ協会では、ハーブやスパイスをおいしく、楽しく、毎日の食生活の中で心と身体の健康に役立てるための実践講座を新設して準備を進めてきましたが、いよいよ来年開講となります。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第70号 2024年12月