2022.3.25

人間と自然との調和や共存を目指す考え方

特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会 理事長

林真一郎

皆さん、こんにちは。今回はエコロジーについて取り上げたいと思います。通常はエコロジーという言葉は生態学を意味し、ヒトと自然との調和や共存を目指す考え方としても知られています。これに対してフランスの思想家であり精神分析学者のフェリックス・ガタリ(Félix Guattari 1930-1992)は自然の環境とこころの環境、それに社会の環境の3つを提示し、それらが連携していることの大切さを提唱しました。

こころの環境や社会の環境に厳密な定義はありませんが自然の環境と同じように多様性や自律性がキーワードになりそうです。ハーブを愛好する皆さんにはハーブを活用した園芸が自然の環境のみならず、こころの環境や社会の環境を向上させる力を持っていることを体感的にご存知だと思います。

ひとつ例をあげれば地域の住民が主体となって企画、運営を行うコミュニティガーデンがあります。コミュニティガーデンは街の景観だけでなく人々のこころを癒し、潤いを与えてくれます。また人々の出会いの機会が生まれ、地域社会を育てます。

フェリックス・ガタリは自然の環境とこころの環境、それに社会の環境を美的、倫理的に統合したエコゾフィー(エコロジー+フィロソフィーの造語)の概念を提唱しています。もうひとつの環境であるインターネット環境に人々が逃げ込まないうちにエコゾフィーを実現できるのか。その鍵は身近にあるハーブが握っているのかも知れません。