2021.7.22.

スパイスのある暮らしを楽しもう
代謝が上がるスパイス

大平美弥

スパイスの楽しさを紹介するため、雑誌やテレビなどでも活躍するスパイスコーディネーター・大平美弥さんのコラム。今回は、代謝が上がるスパイスのお話しです。

代謝を上げるスパイスといえば、多くの皆さんが連想するのは発汗作用のある唐辛子(レッドペパー)ではないでしょうか?激辛は苦手な私ですが、アクセントとして食卓には欠かせません。

唐辛子の品種は数多く、もう何種類あるのか分からない程です。少し前の文献には90種類と書かれていましたが、きっとそれ以上でしょう。とはいえ、商業的に栽培している元々の品種は、5種類と言われています。

どの国へ行っても、マーケットで見かけたり、道端や畑で栽培されている様子を見かけたりします。こうなると、ほぼ世界中で生産されているのではないかという気すらしています。

唐辛子のイメージが強い韓国へ行ったのは、もう5年も前のこと。日本から近いというメリットを生かし、食文化とスパイスの使い方を知りたくて飛んでいきました。

水刺床の色彩豊かなおかず

まずは食文化から知ろうと宮廷料理を食べに行くと、その配色の豊かさに驚かされました!最近は日本でも食べられるようになりましたが、現地で食べるのは初めての経験でとても楽しかったです。食べ始めに、歴史と食文化を交えながら、韓国の宮廷料理について簡単に説明をしていただき、2時間近くの時間を楽しみました。料理の内容は、12種類のおかず以外に、ご飯が2種類。その他2種類のスープとかなり豪華!盛り付けも素敵で、現在の私のお料理のスタイリングの参考にしています。5色の色づかいは、見た目のバランスがとてもよくなる気がします。話によると、5色は風水とも関係があるとも。そのあたりも含め、奥深いですね。

量は多かったですが、脂っこくなかったので、私だけではなく、女性でも無理なく全て食べられると思います。

それから、韓国のお料理教室に参加させていただきました。先生は、普段から家庭料理を教えていらっしゃる方だそうです。今回はキムチの作り方についてレクチャーしていただきました。お話をうかがうと、韓国の家庭でもキムチは重要な存在で、毎年11月下旬から12月上旬にかけて、家族、親族が集まり、「キムジャン」という1年分のキムチ作りを行うそうです。1年分のキムチを保管する場所はキムチ専用冷蔵庫で、各家庭に1つは必ずあるようです。

キムチ作りは、そば粉を混ぜるような大きな器に、ニラ、大根、にんにく、あみなどを入れ、そこに多量の唐辛子を入れます。混ぜて味をなじませたら、塩で水分を抜いた白菜の葉と葉の間に入れて摺り込んでいきます。唐辛子は自分で量の調整をすることができたので、辛くなり過ぎないように気をつけました。作ったキムチは持ち帰ることができたので、一カ月後に食べてみましたが、今後も自分で作りたいと思えるお味でした。

その他、韓国では民族衣装のチマチョゴリを着ることもできました。民族衣装は、どの国のものもとても好きです。勉強がてら行った先々では時間が許す限り着用体験をするようにしています。

皆さんも、韓国へ行った際には、宮廷料理やキムチ作りなど、唐辛子を使った食事を楽しみながら、韓国ならではの様々な体験をしてみてくださいね。

大平美弥 おおひらみや
1976年東京都生まれ。スパイスライフアドバイザー、スパイスビューティー協会代表、Miya Spice Salon 主宰、スパイスコーディネーターマスター。講演、テレビ、ラジオ出演、レシピ作成、スパイス&ハーブティーの監修、レストランシェフとのコラボ企画などを通して、スパイスの楽しさを紹介している。東京・二子玉川の自宅にて少人数制の教室を開催。 http://www.miya-ohira.com/

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『HERB & LIFE』 VOL.16:2017年3月