2021.3.14

約2,000種もの植物を観察できる東京都で最も広い薬用植物園 東京薬科大学薬用植物園(東京都八王子市)

肌寒い気温に体がちぢこまってしまいがちな冬。ちょっとした南国気分が味わえる植物園の温室で心と体を温めてみませんか。きっと色とりどりの植物や花々に元気をもらえますよ。

約2,000種もの植物を観察できる東京都で最も広い薬用植物園

東京都八王子市にある東京薬科大学の敷地内には、薬用植物に関する教育と研究を目的として設置された薬用植物園があります。面積は41,000m²あり、東京都内で最も広い薬用植物園です。ここで見られるのは約500種の野生植物と1,500種の栽培植物。東側に開けた谷とこれを取り巻く丘陵からなる園内のうち『見本園』、『展示温室』、『自然観察路』は一般向けに無料公開されていて、温帯から熱帯に生育する代表的な薬用植物、有用植物が年間を通して観察することができます。

年2回、定期的に「薬用植物公開講座と見学会」を開催しています。専門分野の講師による講義の後、教職員・在学生が案内する薬用植物見学が行われる。
※新型コロナウイルス感染症の影響から2020年度は中止。次回の詳細は決まり次第ホームページにて案内予定。

希少な植物も見られる空間で 学びと癒やしを得る

様々な薬草が育てられている『見本園』、熱帯の植物を観察できる『展示温室』、丘陵の樹林の中につくられた『自然観察路』は一般に開放されており、自由に見学することができます。冬から春にかけて見頃を迎える薬用植物の花は、オウレン、レモングラス類、コルツフット、ヤクチ、サンシュユ、カウスリップ、エンゴサク、カタクリ、パチョリなど。その他、4月には多摩丘陵とその周辺のみに生える希少なタマノカンアオイ、7月には八王子市の花ヤマユリなどを見ることができます。

一般見学できる場所

見本園

ボタン、ホップ、トウガラシなど約150種類もの薬草が、種類ごとにオリジナル説明板と共に展示されています。

展示温室

温室内は年間を通して暖かく、コーヒーノキ、カカオなど一般的な植物の他、ショウガ科のコレクションが展示されています。

自然観察路

丘陵の樹林の中につくられた自然観察路は散歩コースとしてもおすすめ。薬用植物の解説などもあり、学びながら楽しむことができます。

Information 東京薬科大学薬用植物園

住 所:〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1
TEL:042-676-6702
休館日:日曜・祝日、大学の休暇日・期間(8月中旬、年末年始)、
入学試験日は休園となります。詳しくはホームページをご覧ください。
開館時間:9:30〜16:00(温室は11月〜3月の間、15:00まで)
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため当面の間休園
入館料:無 料
※団体(10名以上)での見学の場合は、本学総務課に事前にご連絡の上、所定様式(見学願)PDFをご提出ください。
※大学構内への、車両(バスなどを含む)の入構・駐車はできません。各最寄り駅から出ている大学直通バスや路線バスをご利用ください。
※詳細はホームページをご確認ください。

https://www.toyaku.ac.jp/campus/hachioji/plant/

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第54号 2020年12月