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メディカルハーブ事典
ハコネシダとクジャクシダ
シダ植物のうち、ホウライシダ属は世界に200種類ほどあるが、多くは世界の各地で薬草にされている。ホウライシダはその例である。 日本には5種類あり、ハコネシダとクジャクシダが薬用にされていた。成分と薬効試験の研究報告は多い。これによると抗腸不全、抗潰瘍、抗菌、抗腫瘍および抗ウイルス・・・
ラベンダーの植物学と栽培
今回は、ラベンダーとその仲間の特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 ラベンダーは一般にはシソ科(Lamiaceae)ラワンドゥラ属(Lavandula)植物の総称です。以下、単にラベンダーと記す時は広義にラワンドゥラ属全体を指すこととします。 Wor・・・
梅雨どきのコンディショニングに有効なハーブ
「 セントジョンズワート 」 【 学 名 】Hypericum perforatum【 科 名 】オトギリソウ科【使用部位】開花時の地上部【主要成分】ヒペリシン、フラボノイド配糖体(ヒペロシド、ルチン)、ハイパーフォリン、タンニン、精油【 作 用 】抗うつ、消炎、鎮痛【 適 応 ・・・
この春夏で使いたい、日本のメディカルハーブ
「 ハトムギ 」 【学名】Coix lacryma-jobi var. ma-yuen【科名】イネ科【使用部位】種子、種子エキス、種子油【主要成分】でんぷん、たん白質、脂肪酸、多糖類、ステロール、コイクセノリド、ビタミン、アミノ酸【作用】利尿、消炎、鎮痛、イボ取り、美肌【適応】に・・・
日本列島の地域と結びついたハーブ
地域と結びついたハーブ。南北に長い日本列島は、亜寒帯から亜熱帯にまで位置します。地域ごとにその土地ならではのハーブが存在し、それぞれの風土や文化と深く結びついた利用がなされてきました。沖縄のように現在も生活の中に独自のハーブが息づいているところや、伝統ある薬草園が残されているとこ・・・
日本人の暮らしの中のハーブ
ハーブは薬用や食用以外にも、服飾、工芸、建築、祭祀など様々な用途に用いられ、日本人の暮らしを支えてきました。その中には、もう見られなくなった風習や途絶えてしまった技術もありますが、脈々と受け継がれているものも決して少なくありません。 薬湯 ゆっくりとお湯に浸かる沐浴の習慣が伝えら・・・
ヨモギの植物学と栽培
今回は、ヨモギとその仲間の特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 ヨモギは、広義にはヨモギと名の付くキク科アルテミシア属(ヨモギ属;Artemisia)植物の総称です。一方、狭義のヨモギは地域によって異なりますが、日本では一般的に本州から九州にかけて自・・・
ヨモギ Japanese mugwort
滋養に富み、幅広い効能をもつ日本の“ハーブの女王” 【学名】 Artemisia indica var. maximowiczii (Nakai) H.Hara 【科名】 キク科 【使用部位】 茎葉 【主要成分】 タンニン(ジカフェオイルキナ酸、クロロゲン酸)、精油(1.8-シ・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(12) 環境と瀉血
古代そして中世の医学を調べていると、古代ギリシャ、エンペドクレスの唱える「世界は四元素から成り立ち、その性質をもつ四体液説」という自然観と、「ノンナチュラリア(ノンナチュラルズ)人の健康状態を左右する6つの環境要因(six non-naturals)①大気・水・地、②食べ物と飲み・・・