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メディカルハーブ事典
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(11)聖なる治療
聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。
ヒオウギと射干(ヤカン)
山地の草原を歩いているとき、黄赤色のすくっと立った花を見かけた。周りが緑色なのでひときわ目立つ。この花がヒオウギであった。秋になると真っ黒な種を付けていた。ヒオウギは根茎が薬用である。 ヒオウギの特徴 ヒオウギは、根茎は短く、匍匐枝は出ない。茎は高さ1〜1.5m、下方葉は左右2列・・・
Plant Doctorエゾウコギの植物学と栽培
今回は、エゾウコギの特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 エゾウコギ(Eleutherococcus senticosus (Rupr. & Maxim.) Maxim)はウコギ科(Araliaceae)ウコギ(エレウテロコックス)属(Ele・・・
ストレス管理に有効なメディカルハーブ
「 パナックス 」 【 学 名 】Panax ginseng 【 科名 】ウコギ科 【使用部位】根、根茎 【主要成分】 サポニン(ジンセノシド)、精油(リモネン、テルピネオール)、アセチレン化合物(パナキシノール) 【 作 用 】アダプトゲン、強壮、新陳代謝促進 【 適 応 】心・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(10)宝石療法
聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。
南の島の植物原色の花々
亜熱帯に咲く花は鮮やかな原色のものが多く、内地とは異なった景観を醸し出します。今回は原色の花々を見て回りましょう。 赤色 沖縄で最もよく見られる赤色の花は「ハイビスカス」です。アカバナーとも呼ばれ年間を通してどこにでも咲いています。挿し木で簡単に増え成長も早いため防風林としても用・・・
テオフラストス–ディオスクリデス–プリニウス
西ローマ帝国の滅した西暦476年からビザンツ帝国が滅んだ1453年までの約千年を中世と呼ぶことを再三書いた。中世以前の自然や植物の理解が、中世間のキリスト教的審判に晒され多くで曲解が進んだ。中世末期に興ったルネサンス運動は、ギリシア・ローマの昔に戻り変節を撤回し、また謙虚に自然そ・・・
カシワとサルトリイバラ
1.柏餅 サルトリイバラは日本各地でみられる植物であるが、柏餅の柏の葉の代わりに使われている。関東以北ではカシワが使われるが、関西以西ではサルトリイバラの葉が使われ、奄美大島から沖縄ではゲットウ(月桃)の葉が使われている。これら3種類の共通点は葉の上面が平滑であることである。 庭・・・
【自然療法シリーズ】日本の本草学(ハーブ)の先達 貝原益軒(1630−1714)
幕末まで、日本の医学は中国医学の流れを引く伝統医学が主流であった。その中で、いわゆるハーブは「本草」と呼ばれる学問であった。本草とは、薬用に値する植物、鉱物、動物の名前、特徴、薬効を述べた学問である。 日本に登場する、最も古い本草書は、701年、大宝令が定められ、医学教育が制度化・・・