2021.4.4.

主要栄養素の供給量から寿命が予測できる ?

JAMHA企画広報委員会 会報誌部会

世界各国の主要栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂質)の供給状況は、各年代での死亡リスクに関連しているようだ、という豪州シドニー大学からの研究報告。

2016年までのデータから栄養不足の証拠が蔓延していることが分かったという。特に、たんぱく質の供給が問題であり、「最適」な供給は世代によって異なることも明らかになった。研 究チームは、世界103カ国の食糧供給データと1,879の生命表を使用して、エネルギー摂取量と主要栄養素のバランスが年齢別死亡率に及ぼす影響を検討した。種々の要因を補正後も、主要栄養素の供給量は、年齢別の死亡率の強力な予測因子であったという。主要栄養素は我々が食べる食品の主要なエネルギー源であり、たんぱく質、脂肪、炭水化物の3つの主要なグループに分類される。この研究では、最小の死亡率に関連する1人あたりの総カロリー供給量は年齢と共に比較的安定している(約3,500kcal / cap / day)が、食事のたんぱく質、脂肪、炭水化物に関するカロリー摂取量の構成はそうではないことが分かったという。50歳以前は、脂肪と炭水化物の各々からのエネルギーが40 – 45%でたんぱく質からが16%の場合が死亡率を最小限に抑える。しかし、年齢が進むと、脂肪とたんぱく質の供給量がそれぞれ22%と11%に低下し、これらを炭水化物に置き換えると死亡率が最も低くなった。

https://www.pnas.org/content/117/48/30824

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第55号 2021年3月