2021.1.17

Herb Conditioning 芽吹きの春にハーブで目の養生

パソコンやスマートフォンのスイッチをオフにして出かけよう

春は芽吹きの季節。冬の間眠っていた体が目覚め、活動を始める時期です。その一方で、気温の変化や新生活による環境の変化でストレスがたまりやすく、体調が不安定になりがち。目にも影響が出て、眼精疲労や目の乾き、充血などの症状も現れやすくなります。こんな季節には生活の中で意識的にリラックスする時間をもつことが大切です。休みの日にはパソコンやスマホから離れ、緑豊かな自然の中に出かけてみませんか。

樹木が放つ緑の香りは「フィトンチッド」と呼ばれ、アロマセラピー効果をもちます。また、森の色である緑色にはリラックス効果があり、パソコンやスマホなどで疲れた目を休ませ、気持ちを落ち着かせてくれます。その他にも鳥の鳴き声や川のせせらぎ、風の音などいろいろな要素が五感を通して心身に作用し、自律神経を安定させたり免疫力を高めたりすることが、森林浴の効果として認められています。

森林浴のためには、必ずしも森や山まで出かける必要はありません。公園や林、寺社、植物園など、自宅の周囲にも樹木の多い場所はきっと見つかるはず。少しでも緑のある自然環境に身を置くことで心身の緊張や疲労が緩和されます。また、自宅やオフィスでも、花を飾ったり鉢植えを置いたりして、森林浴の効果を取り入れることはできます。アロマオイルで芳香浴をしたりハーブティーを飲んだりするのもおすすめです。森林浴の心地よさを、ぜひ日常の暮らしの中でも感じてください。

外の景色を眺めながら くつろぎのティータイムを。

A ブレンドティー 1 目の健康を気遣うすべての人に

〔 用 具 〕 ティーポット、 カップ

〔 ドライハーブ 〕
カレンデュラ……1g
カモミール………1g
マロウブルー ……1g
熱湯………………200mL

  1. ポットにハーブを入れ、熱湯を注いだらフタをして5分ほど抽出する。
  2. カップに注ぎ入れる。

POINT ルテインが豊富なカレンデュラ、抗炎症作用のあるカモミール、アントシアニンの豊富なマロウブルーを組み合わせました。マロウブルーはがくの部分を取り除くと雑味が少なくなります。

B ブレンドティー 2 心身の疲れを和らげ、目の健康を守る

〔 用 具 〕 ティーポット、 カップ

〔 ドライハ ーブ 〕
ハイビスカス ………1g
ラベンダー …………1g
ギンコウ……………1g
熱湯………………200mL

  1. ポットにハーブを入れ、熱湯を注いだらフタをして5分ほど抽出する。
  2. カップに注ぎ入れる。

POINT ハイビスカスやギンコウ(イチョウ)、ラベンダーが、眼精疲労や加齢性眼疾患の予防・改善を助けてくれます。ハイビスカスは入れ過ぎると酸味が強くなるので、好みに合わせて量を調整してください。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第51号 2020年3月