2020.11.1.

花の観賞は心身のストレスを緩和する〜“花の癒し効果”を実証(農研機構)

 ストレスを与えた実験参加者に花の画像を見せると、ネガティブな情動が減少し、ストレスにより上昇した血圧やストレスホルモンの値が低下しました。本成果により“花の癒し効果”が心理的、生理的、脳科学的に実証されました。

 実験参加者に不快な画像を見せて心的ストレスを負荷し、その後、花の画像を見せたところ、不快な画像によって生じたネガティブな情動(恐怖や嫌悪感)が減少してポジティブに転じました。さらに、上昇していた血圧は3.4%低下し、その低下幅は花以外の画像を見せた時に比べて有意に大きなものでした。また、ストレスによって上昇するホルモンの値は花の画像によって21%低下することが確認されました。

 実験参加者は「花」という刺激に惹きつけられることで、ストレス源であった不快画像から注意が逸れたと推察されました。その結果、ネガティブな情動を生起させていた扁桃体領域の活動が減少し、身体に生じていたストレス反応(血圧やホルモンの上昇)も緩和したと考えられます。

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nivfs/135407.html