研究トピックス

ペパーミントの月経障害への効果: 無作為化比較試験のシステマティックレビュー

世界中の生殖年齢にある女性の多く(約45~99%)が無月経、不正子宮出血、月経困難症、月経前症候群(PMS)等の月経障害に苦しんでいる。ペパーミント(Mentha x piperita)は古代より月経促進や月経痛緩和に用いられてきたハーブであり、現代の研究においても抗酸化作用、抗・・・

2026.03.25
PCOSを伴う不妊女性の妊娠率と代謝パラメータに対するナツメ、メトホルミン、ミオイノシトールの効果:ランダム化比較試験

ナツメ(学名Ziziphus jujuba)は、古くからアジア地域で食用および薬用に利用されてきた果実である。甘味を有し、乾燥させて茶や薬膳に用いられることが多い。ビタミン類やポリフェノールなどの抗酸化成分を豊富に含み、伝統医学においては滋養強壮、消化機能の調整、血行促進などの作・・・

2026.03.25
パキスタンでの小売鶏肉から回収された多剤耐性大腸菌に対するハーブエキスの抗菌活性

日本国内における「薬剤耐性(AMR)」は、2016年には政府が「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」を策定し、抗菌薬の適正使用推進や研究開発に取り組んでいる。しかし、2019年推定、2種類の薬剤耐性菌による菌血症患者の推定死亡者数は年間8,000人にのぼるとされており(政府広・・・

2026.02.21
成人のうつ病治療におけるセントジョーンズワート抽出物の有効性と安全性:SSRI との比較によるランダム化臨床試験のメタ解析

現在、うつ病は世界において全年齢層で最も一般的な精神疾患の一つである。うつ病に関連する臨床症状としては、頻繁な気分の変動、持続的な悲しみ、不安、食欲減退、イライラ、不眠、あらゆる活動への興味や喜びの喪失などが挙げられる。大うつ病性障害は、前頭葉の機能不全、神経ネットワークの変化、・・・

2026.02.21
アサイーベリーのアトルバスタチン、アログリプチン、エンパグリフロジンの薬物動態への影響の調査:ハーブと薬物の相互作用研究

アサイーベリー(Euterpe oleracea)は、ブラジル原産のヤシ科植物の実で、濃い紫色の色素成分であるポリフェノール(特にアントシアニン)をブルーベリーよりも豊富に含み、さらに、食物繊維、ビタミン、ミネラルなども豊富で、美容や健康維持に役立つ栄養価の高さから「スーパーフー・・・

2026.01.13
高用量プロアントシアニジンを含むクランベリーによる尿路感染症予防効果:システマティックレビューおよびメタ解析

尿路感染症(UTIs)は、泌尿器科救急受診の主な原因の一つであり、18歳以上の女性では約3人に1人が生涯のうちにUTIsを経験するとされている。近年、クランベリーに含まれる有効成分であるプロアントシアニジン(PACs)に着目した研究が進み、PACsを十分量含むクランベリー製品の使・・・

2026.01.13
閉経後の⼥性におけるホットフラッシュ、夜間の発汗、睡眠障害および認知機能スコア(物忘れ)に対するセージ(Salvia officinalis)抽出物の影響

閉経期の女性ではエストロゲンの低下により、ホットフラッシュ、夜間の発汗、睡眠障害、気分の変化、性機能低下、体重増加や認知機能の衰えなど、多様な症状が現れる。その中でも最も一般的な症状がホットフラッシュである。標準的な治療法であるホルモン補充療法(HRT)は有効性が示されているもの・・・

2025.12.15
エキナセア・プルプレア由来多糖類はParkin 依存性オートファジーを促進することで酸化ストレス誘発性肝障害を改善する

アセトアミノフェン(APAP)は日本において、医療用・市販薬ともに多用されている解熱鎮痛剤の一つである。APAPの過剰摂取は、最も一般的な薬剤性肝障害(DILI)の原因となる。肝細胞への酸化ストレスとそれに伴うオートファジー(細胞が自分自身を分解する仕組み)が深く関連している。 ・・・

2025.12.15
エキナセアによる呼吸器感染症予防と抗生物質使用削減効果:システマティックレビューおよびメタ解析(ERA-PRIMA)

抗生物質の過剰使用は、薬剤耐性の主要因として国際的に懸念されている。 一次診療における抗生物質処方の約60%は呼吸器感染症(RTIs)に対するものであり、その多くはウイルス性または自然寛解が見込まれるケースのため不要な処方に分類される。 抗生物質による管理が必要とされるRTIsは・・・

2025.11.13
健康なボランティアにおいて、夜間にバレリアン(Valeriana officinalis)を複数回摂取すると、CYP3A4活性にはほとんど影響がなく、CYP2D6活性には影響がなかった

医薬品とメディカルハーブの相互作用に関する研究報告には、「影響がない」あるいは「影響が少ない」と結論付けているものも多く見られる。しかし、それだけで終わりではない。「影響がない」とされた研究報告にも、使用時の注意や理解に役立つ情報が含まれていることがある。ここでは、バレリアン(V・・・

2025.10.26