日本国内における「薬剤耐性(AMR)」は、2016年には政府が「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」を策定し、抗菌薬の適正使用推進や研究開発に取り組んでいる。しかし、2019年推定、2種類の薬剤耐性菌による菌血症患者の推定死亡者数は年間8,000人にのぼるとされており(政府広・・・
現在、うつ病は世界において全年齢層で最も一般的な精神疾患の一つである。うつ病に関連する臨床症状としては、頻繁な気分の変動、持続的な悲しみ、不安、食欲減退、イライラ、不眠、あらゆる活動への興味や喜びの喪失などが挙げられる。大うつ病性障害は、前頭葉の機能不全、神経ネットワークの変化、・・・
アサイーベリー(Euterpe oleracea)は、ブラジル原産のヤシ科植物の実で、濃い紫色の色素成分であるポリフェノール(特にアントシアニン)をブルーベリーよりも豊富に含み、さらに、食物繊維、ビタミン、ミネラルなども豊富で、美容や健康維持に役立つ栄養価の高さから「スーパーフー・・・
尿路感染症(UTIs)は、泌尿器科救急受診の主な原因の一つであり、18歳以上の女性では約3人に1人が生涯のうちにUTIsを経験するとされている。近年、クランベリーに含まれる有効成分であるプロアントシアニジン(PACs)に着目した研究が進み、PACsを十分量含むクランベリー製品の使・・・
閉経期の女性ではエストロゲンの低下により、ホットフラッシュ、夜間の発汗、睡眠障害、気分の変化、性機能低下、体重増加や認知機能の衰えなど、多様な症状が現れる。その中でも最も一般的な症状がホットフラッシュである。標準的な治療法であるホルモン補充療法(HRT)は有効性が示されているもの・・・
アセトアミノフェン(APAP)は日本において、医療用・市販薬ともに多用されている解熱鎮痛剤の一つである。APAPの過剰摂取は、最も一般的な薬剤性肝障害(DILI)の原因となる。肝細胞への酸化ストレスとそれに伴うオートファジー(細胞が自分自身を分解する仕組み)が深く関連している。 ・・・
抗生物質の過剰使用は、薬剤耐性の主要因として国際的に懸念されている。 一次診療における抗生物質処方の約60%は呼吸器感染症(RTIs)に対するものであり、その多くはウイルス性または自然寛解が見込まれるケースのため不要な処方に分類される。 抗生物質による管理が必要とされるRTIsは・・・
医薬品とメディカルハーブの相互作用に関する研究報告には、「影響がない」あるいは「影響が少ない」と結論付けているものも多く見られる。しかし、それだけで終わりではない。「影響がない」とされた研究報告にも、使用時の注意や理解に役立つ情報が含まれていることがある。ここでは、バレリアン(V・・・
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、アルコール摂取が少ないにもかかわらず肝細胞に脂肪が蓄積する疾患であり、世界人口の約25%、日本の健診受診者でも約30%に見られる。世界的に有病率が増加しているが、実態は十分に把握されておらず、日本では中年男性や閉経後女性、小児にも発症が・・・
多くの人にとってたばこは重要な嗜好品であり、喫煙者も多く、男性では20%を超える。(「国民健康・栄養調査」令和5年分)しかし、昨今の健康意識の高まりから、たばこの喫煙率は減少傾向にある。今回は、禁煙をサポートするニコチン製剤とミント飲料との薬物相互作用検討した研究報告である。