研究トピックス

野生ローズマリー(Rosmarinus officinalis L.)の季節変動:代謝関連障害に対する多機能性成分の可能性

ローズマリー(Rosmarinus officinalis L.)は地中海原産の常緑性ハーブであり、料理の香りづけや伝統医療に広く利用されてきた。葉には抗酸化作用や抗炎症作用、血糖調整作用などの生理活性があり、精油や抽出物は食品や化粧品、機能性食品にも応用されている。成分の量や種・・・

2026.04.24
2型糖尿病患者におけるネトル(Urtica dioica)の摂取が血中脂質、肝酵素、一酸化窒素レベルに及ぼす影響:二重盲検無作為化臨床試験

糖尿病は最も一般的な疾患の一つであり、その高血糖状態は酸化ストレスを引き起こす要因の一つである。酸化ストレスは心血管疾患および糖尿病性微小・大血管合併症における重要な代謝異常であることが知られている。  イラクサ科の多年生草本であるネトル(Urtica dioica L・・・

2026.04.24
ペパーミントの月経障害への効果: 無作為化比較試験のシステマティックレビュー

世界中の生殖年齢にある女性の多く(約45~99%)が無月経、不正子宮出血、月経困難症、月経前症候群(PMS)等の月経障害に苦しんでいる。ペパーミント(Mentha x piperita)は古代より月経促進や月経痛緩和に用いられてきたハーブであり、現代の研究においても抗酸化作用、抗・・・

2026.03.25
PCOSを伴う不妊女性の妊娠率と代謝パラメータに対するナツメ、メトホルミン、ミオイノシトールの効果:ランダム化比較試験

ナツメ(学名Ziziphus jujuba)は、古くからアジア地域で食用および薬用に利用されてきた果実である。甘味を有し、乾燥させて茶や薬膳に用いられることが多い。ビタミン類やポリフェノールなどの抗酸化成分を豊富に含み、伝統医学においては滋養強壮、消化機能の調整、血行促進などの作・・・

2026.03.25
パキスタンでの小売鶏肉から回収された多剤耐性大腸菌に対するハーブエキスの抗菌活性

日本国内における「薬剤耐性(AMR)」は、2016年には政府が「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」を策定し、抗菌薬の適正使用推進や研究開発に取り組んでいる。しかし、2019年推定、2種類の薬剤耐性菌による菌血症患者の推定死亡者数は年間8,000人にのぼるとされており(政府広・・・

2026.02.21
成人のうつ病治療におけるセントジョーンズワート抽出物の有効性と安全性:SSRI との比較によるランダム化臨床試験のメタ解析

現在、うつ病は世界において全年齢層で最も一般的な精神疾患の一つである。うつ病に関連する臨床症状としては、頻繁な気分の変動、持続的な悲しみ、不安、食欲減退、イライラ、不眠、あらゆる活動への興味や喜びの喪失などが挙げられる。大うつ病性障害は、前頭葉の機能不全、神経ネットワークの変化、・・・

2026.02.21
アサイーベリーのアトルバスタチン、アログリプチン、エンパグリフロジンの薬物動態への影響の調査:ハーブと薬物の相互作用研究

アサイーベリー(Euterpe oleracea)は、ブラジル原産のヤシ科植物の実で、濃い紫色の色素成分であるポリフェノール(特にアントシアニン)をブルーベリーよりも豊富に含み、さらに、食物繊維、ビタミン、ミネラルなども豊富で、美容や健康維持に役立つ栄養価の高さから「スーパーフー・・・

2026.01.13
高用量プロアントシアニジンを含むクランベリーによる尿路感染症予防効果:システマティックレビューおよびメタ解析

尿路感染症(UTIs)は、泌尿器科救急受診の主な原因の一つであり、18歳以上の女性では約3人に1人が生涯のうちにUTIsを経験するとされている。近年、クランベリーに含まれる有効成分であるプロアントシアニジン(PACs)に着目した研究が進み、PACsを十分量含むクランベリー製品の使・・・

2026.01.13
閉経後の⼥性におけるホットフラッシュ、夜間の発汗、睡眠障害および認知機能スコア(物忘れ)に対するセージ(Salvia officinalis)抽出物の影響

閉経期の女性ではエストロゲンの低下により、ホットフラッシュ、夜間の発汗、睡眠障害、気分の変化、性機能低下、体重増加や認知機能の衰えなど、多様な症状が現れる。その中でも最も一般的な症状がホットフラッシュである。標準的な治療法であるホルモン補充療法(HRT)は有効性が示されているもの・・・

2025.12.15
エキナセア・プルプレア由来多糖類はParkin 依存性オートファジーを促進することで酸化ストレス誘発性肝障害を改善する

アセトアミノフェン(APAP)は日本において、医療用・市販薬ともに多用されている解熱鎮痛剤の一つである。APAPの過剰摂取は、最も一般的な薬剤性肝障害(DILI)の原因となる。肝細胞への酸化ストレスとそれに伴うオートファジー(細胞が自分自身を分解する仕組み)が深く関連している。 ・・・

2025.12.15