研究トピックス

肥満男性における高炭水化物摂取後の血中代謝物に対するシナモンとトウガラシの有益な働きについて

過体重や肥満の人には高炭水化物食は好ましくない食後代謝反応を誘発する可能性があるので避けるべきだと結論づけられ、また、日々の食材としてシナモンや唐辛子を利用することが推奨された。

2023.01.23
カレンデュラの研究情報

カレンデュラ(キク科 キンセンカ属 Calendula officinalis:Calendula, Pot Marigold)は、日本名をトウキンセンカ(唐金盞花)といい、明るい橙黄色の花を咲かせ、薬効とともにその愛らしい姿からも親しまれてきました。 メディカルハーブとしてのカ・・・

2023.01.13
メディカルハーブの科学論文を読む 第三回:構造化アブストラクト

前回は、研究デザインのうち、臨床研究の中でもエビデンスレベルの高い「介入研究」を理解するときに重要な「リサーチクエスチョン」の構造化についてみていきました。研究者が検証したい仮説はリサーチクエスチョンに反映され、論文を読み解くには、まず、その研究のPICOの明確化が大切であること・・・

2023.01.06
2型糖尿病ラットの認知障害に対する持久力トレーニングとジャーマンカモミール花水性エタノール抽出物の改善効果

糖尿病は,中枢神経系の変性に関連すると認識されており,最終的には認知障害につながることが大きく懸念されている. いくつかの研究は,運動が糖尿病に関連する認知機能低下を改善できることを示唆しているが,2型糖尿病の認知障害に対するジャーマンカモミール(キク科Matoricaria c・・・

2022.12.27
うつ病の薬物療法とサフランとカモミールのブレンドハーブティーの併用の効果

うつ病は年々増加しており、全世界の人口の5%が罹患していると推定されている。大うつ病性障害(MDD)の治療には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI)や三環系抗うつ薬 (TCA)などが用いられているが、SSRIなどの薬剤の慢性的な使用はさまざまな副作用を引き起こす場合があ・・・

2022.11.18
マウスにおけるヒトマクロファージおよびTLR4およびTLR7 / 8誘発ウイルス性炎症に対するハーブ免疫調節の有効性:SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)感染の予防と治療

今回紹介する論文は,SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)に対する予防や治療についての植物療法の有効性について,免疫調節という観点から研究したものである。 背景としては,ワクチンを普及し,SARS-CoV-2 に対する治療法を開発するためにあらゆる努力が払われてきた・・・

2022.10.20
メディカルハーブの科学論文を読む 第二回:介入研究・リサーチクエスチョンの構造化

メディカルハーブについての理解を深め、より効果的で安全なハーブの活用につなげるためには、研究により導き出されたエビデンス(科学的根拠)を正しく捉えることはとても重要です。 前回は、まずメディカルハーブの研究や研究情報の現状の把握や、行われている研究が内容によってどのように分類され・・・

2022.10.10
ビタミンK の新たな作用とその還元酵素を発見(東北大)

血液凝固に関連する作用が知られているビタミンKに、フェロトーシス(脂質酸化細胞死)を強力に防ぐ作用があることを新たに発見。 還元型のビタミンKが抗酸化物質として働き、脂質の酸化を抑えることで細胞死を抑制することがわかった。 https://www.tohoku.ac.jp/jap・・・

2022.10.04
低強度の運動とタマネギ・ブロッコリーなどのポリフェノール
を含む食品摂取の組合せで、 中高齢者の筋肉の質の一部
「筋柔軟性」が改善することを解明(立命館大)

中高齢者を対象としたランダム化二重盲検比較試験により、低強度レジスタンス運動と、タマネギやブロッコリーなどの食品に豊富に含まれるポリフェノールの一種であるケルセチンに糖を合わせたケルセチン配糖体との筋肉の量や質に対する組合せ効果を検証した。 その結果、日々ケルセチン配糖体を摂取し・・・

2022.10.04
大豆製品摂取と認知症リスクとの関連(国立がん研究センター)

男女とも、総大豆製品やイソフラボン摂取と認知症リスクとの関連はみられなかったが、個々の大豆食品では、女性において納豆摂取と認知症リスク低下と関連がみられた。 納豆には、イソフラボンも多く含まれているが、ナットウキナーゼやポリアミンといった酵素も含まれており、動物実験において、認知・・・

2022.10.04