非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、アルコール摂取が少ないにもかかわらず肝細胞に脂肪が蓄積する疾患であり、世界人口の約25%、日本の健診受診者でも約30%に見られる。世界的に有病率が増加しているが、実態は十分に把握されておらず、日本では中年男性や閉経後女性、小児にも発症が・・・
多くの人にとってたばこは重要な嗜好品であり、喫煙者も多く、男性では20%を超える。(「国民健康・栄養調査」令和5年分)しかし、昨今の健康意識の高まりから、たばこの喫煙率は減少傾向にある。今回は、禁煙をサポートするニコチン製剤とミント飲料との薬物相互作用検討した研究報告である。
ホーソン(Crataegus monogyna、セイヨウサンザシ)は、ヨーロッパで古くから心機能サポートに用いられてきた植物であり、その標準化抽出物であるWS® 1442は、欧州の複数国において、ニューヨーク心臓協会(NYHA)分類ステージIIの慢性心不全に対する植物性医薬品として登録されている。
高齢者や妊娠、小児、原疾患などの層別により、体内薬物動態が変動し、メディカルハーブとの相互作用も特異的に変動することが考えられる。今回は、肝臓・腎臓機能の低下、水分量・脂肪量の変化、複数の薬を併用することによるポリファーマシーのリスクの高い高齢者における、メディカルハーブの相互作用を検討した研究報告である。
ペンタシクロトリテルペン化合物であるタラキサステロールは、中国伝統的な薬草であるTaraxacum属(キク科タンポポ属)の植物から単離された主な活性成分の1つである。
セントジョンズワートは、多くの医薬品との相互作用の研究報告があり、その多くは薬物代謝酵素であるCYP1A2やCYP3A4、薬物排出輸送担体であるP糖タンパク質を増加させ、医薬品の作用を減弱させる作用がある。今回紹介する論文は、抗ヒスタミン薬であるフェキソフェナジンとの相互作用を検討した研究報告である。
アーティチョーク(キク科 Cynara scolymus)は、古くから消化促進や肝機能向上に役立つとされ、近年ではその健康効果が科学的に研究されている。肝機能を改善するシナリン、血管拡張や抗酸化作用を持つクロロゲン酸、血流改善と抗炎症作用をもたらすフラボノイド等を含み、肝機能の向上や血圧調整への有用性が注目されている。本記事では、2022年に発表された2つの系統的レビューとメタアナリシスを基に、アーティチョークの効果を紹介する。
睡眠補助や催眠としてのラベンダー(シソ科 Lavandula angustifolia)の活用は,古代ローマ人やギリシア人にまでさかのぼることができる。しかし,ラベンダーが睡眠時間や睡眠の質を高めるかどうか,また,どのように高めるかについての客観的な実験データはまだ不足しているといえるだろう。
メディカルハーブと医薬品の相互作用はまだ研究過程で、エビデンスのある研究報告を検索することは難しいのが現状である。その中でも、イチョウ葉(イチョウ科 Ginkgo biloba)は使用頻度が高いにもかかわらず、臨床研究の一次情報が少ないと考えられる。今回は、イチョウ葉と、抗不整脈薬でありP糖タンパク質基質である医薬品成分talinolol (タリノロール)との相互作用を検討した研究報告を紹介する。