第18回JAMHAシンポジウム報告

講演1「医薬同源〜気軽に始める薬膳のコツ」──齋藤友香理氏 「薬膳」と聞くと、特殊な食材を使った中国料理の一種だと考えている方もいらっしゃるでしょうが、そうではありません。私たちの身のまわりには誰でも使うショウガやミカン、長芋やゆり根、シソなどの身近な食材がたくさんあります。「薬・・・

2017.12.01
【海外ハーブツアー報告】 1〜2日目は最初の目的地カウアイ島

カウアイ島はハワイ諸島最北端に位置し、ハワイ主要8島の中で最も古い島で、中央にそびえるワイアレアレ山に太平洋上からの貿易風がぶつかるため山頂付近は年中雲に覆われ、年間12,000mmもの雨が降り注ぎます。雨水による浸食作用によりナ・パリ・コーストやワイメア渓谷といった独特の景観がつくり出され、また、この豊富な雨が豊かな植物を育んでいるため「ガーデンアイランド」と呼ばれています。

2017.12.01
【北の植物】ミヤマトウキ(深山当帰)

今回は、脆もろく崩落しやすい切り立った岩壁の割れ目に生きる、生命力たくましいセリ科の薬用植物であるミヤマトウキを紹介します。 私の研究テーマのひとつに、重要な薬用植物や貴重な植物たちの新たな自生地探索調査研究があります。北は礼文島から南は襟裳岬までを定期的に訪れ、主に林道沿いの道・・・

2017.12.01
【スーパーフード】 Moringaモリンガ─クレオパトラも愛用していたミラクルツリー(奇跡の木)

モリンガ(MoringaoleiferaLam) ワサビノキ属の常緑樹・落葉樹 アーユルヴェーダでは、重要なハーブのひとつ 北インド地方を原産とするワサビノキ科の植物として知られるモリンガ。古来より、インド、アフリカ、フィリピン、インドネシアなどの亜熱帯の国々においては、良薬とし・・・

2017.12.01
【ペットのケア】犬と猫のためのハーブ&アロマケア─冬

寒さがより一層本格的になる頃となりました。この時期、伝統医学的な考えでは人の場合は冷えと乾燥対策をしますが、ペットの世界でも冷えや乾燥が原因の不調が多くなります。そこで、多くの方が一緒に暮らしている犬と猫の両方に、気軽に取り入れられるハーブとアロマの冬場のケアについてお伝えいたし・・・

2017.12.01
【ペットのケア】愛しいペットに与えたいハーブ

わが家にはエアデールテリアとワイヤーフォックステリアがいます。陽気な性格のテリアたちは好奇心旺盛で、よく食べ、よく遊び、常に元気よく動き回っていたのですが、この冬にはともに13歳を迎えます。すでに老犬の域に達した2頭は、一日の大半を寝て過ごすようになりました。 いつも心が通い合う・・・

2017.12.01
ホーソン ─心臓を守るハーブ

1.はじめに 皆さんは「シュロップシャーの老女」という言葉を聞いたことがありますか? シュロップシャーとは英国のウエスト・ミッドランズの地名ですが、そこに住む身なりの貧しい老女が医者でも治せない数多くの水腫の患者をハーブで救ったという歴史があります。当時の医師なら面子めんつを潰さ・・・

2017.12.01
オオツヅラフジと防已(ぼうい)のいろいろ

防已類の基原植物にはツヅラフジ科のオオツヅラフジ、アオツヅラフジおよびシマハスノハカズラがあるが、中国ではウマノスズクサ科を基原とする植物が含まれ、安全性に問題のあるアリストロキア酸を含有しているので、近年、使用されていない。 オオツヅラフジと防已 オオツヅラフジ Sinomen・・・

2017.12.01
【ホーソン】
日々の健康維持に使う、心臓のためのハーブ

私が数年前に1年ほど住んでいたドイツでは、5月頃に遠目には桜に似た白い小さな花をぎっしりと咲かせる木をよく見かけました。桜かな?と思って近づいてみてみると、一緒に芽吹いていた葉の形が桜とは異なって、ホーソンだとわかります。 ちなみに、ドイツで春の到来を祝う5月に行われるお祭りでは・・・

2017.12.01
シソ科のハーブを属別に(3)

240属に分類される6,700種がシソ科の陣容である。前報でも指摘したように、花は多くの種が、唇弁状の花冠をもつ。多くの種では二強雄蕊(didynamousstamens)と呼ばれ、4本ある雄しべのうち、2本がほかの2本よりも長く、加えて子房は深く4つに割け、花柱がそのまん中につ・・・

2017.12.01