2014.5.25.

大豆製品を食べすぎると健康に有害な影響が出るのか教えてください

Q:

豆乳などの大豆製品は乳がんなどの予防に効果があると聞いていますが、食べ過ぎると肝臓がんのリスクが高まるというのは本当ですか?

A:

大豆イソフラボン(配糖体)は、大豆、特に大豆胚芽に多く含まれるフラボノイドの一種です。大豆製品に含まれるイソフラボンは、閉経後の乳がんのリスクを下げるといわれています。

他方、独立行政法人国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究グループは、多目的コホート研究(JPHCStudy)で、イソフラボンと胃がん、肺がん、肝がんの関連性を調べる中で、2009年3月に、肝炎ウイルスに感染している人がイソフラボンを過剰摂取した場合に肝臓がんのリスクが高くなることを示唆しました。

イソフラボン含有の特定保健用食品の申請等がでてきたことから、内閣府食品安全委員会では検討会議を実施しました。

2005年12月内閣府食品安全委員会は、食品大豆イソフラボンの摂取量の上限値を70~75mg/日と定めました。併せてサプリメントで摂取する場合は30mg/日に設定しました。これは、閉経前の女性がイソフラボンを過剰に摂取すると、血中ホルモン値が変動して月経周期が延長される現象がみられることによるものです。

なおこの数値は、国民栄養調査により日本人の日常の食生活からの摂取量は16~22mg/日であること、新たにサプリメントや特定保健用食品で30mgを摂取してもイソフラボンの摂取量は上限値70mgに満たない、ことから決められました。

日本人は、豆腐、納豆、煮豆、みそなどの「伝統的な大豆食品」については、日常の食生活における長い食経験があり、これらの大豆食品を食べることによる大豆イソフラボンへの健康への有害な影響が提起されたことはなく、心配する必要はありません。また、豆乳や例えばおからを加えたクッキー等大豆を加えた食品、スポーツ飲料、ゼリー飲料など大豆素材を利用しただけのものも、食品大豆として扱われます。

一方子どもや妊婦が、日常の食生活に加えて、特定保健用食品やイソフラボンを強化した食品、サプリメントとして大豆イソフラボンを摂取することは推奨されません。

大豆及び大豆由来食品は、良質のたんぱく資源であるだけでなく、カルシウム等にも富む重要な栄養源ですので、食生活の中で他の食品とともにバランスよく食べることをお勧めします。