2013.1.25.

チンキ剤をつくるときのアルコール濃度について

Q:チンキ剤を作る場合、生のハーブか乾燥ハーブを使うかによって、アルコール濃度に違いがありますか?また、ハーブの種類によってアルコール濃度に違いがありますか?

A:

メディカルハーブの製剤には基本的には乾燥ハーブを原料として用います。乾燥ハーブを用いる理由は、ある程度の期間、安定した品質で保存が可能となり、また、季節を問わず活用することか可能であるためです。

このことから、チンキ剤においても乾燥ハーブを用いることが基本です。もし、生のハーブでチンキ剤を調製するのであれば、重量には水分が含まれているため、出来上がったチンキ剤は調製時に比べて、水の比率が大きくなること、重量の変化や含有成分の量の変化が大きいことから、厳密な濃度管理は難しいことを考慮する必要があります。

調製に用いる基剤のアルコール濃度は、原料とするハーブの含有成分のうち、活性要因となる成分、つまり浸出させたい成分の、水とエタノールへの溶けやすさの違いによって調整します。

BRITISH HERBAL COMPENDIUM Volume1への収載では、例えば、ハーブの活性要因が、主に水溶性の大きい成分であるホーステール、エルダーフラワー、ダンディライオン、ネトル、パッションフラワーなどは25%エタノール濃度にて抽出、樹脂などエタノール可溶性の大きい成分であるミルラは90%、どちらも要因となるジャーマンカモミールやペパーミント、エキナセアなどは45%で抽出すると記されています。